皆既月食中の月

2000年7月16日 22:50-23:40 京都大学花山天文台にて撮影

地球の影に入った月面が完全に欠けてから、再び表われるまでを皆既という。今回の月食では、皆既は2時間弱続いたが、この画像はその後半約50分の時間変化を示している。この直後、左下から再び通常の月面が表われる。

完全に地球の影に入っている間も、月面は見えなくなるわけではない。地球大気で屈折して、回り込んだ太陽光により、うす明るく照らされている。この時の月面の色は、夕焼けと同じ原理で、赤みがかったものとなっている。また皆既中も、月-地球-太陽の位置関係が変化するため、明暗が変化していることが分る。

撮影: 中串、早川、浅井、森本、木全、高津