2004年1月23日
前略 下記研究会を２月末に予定致しておりますので、御案内致します。 末尾の申込書を御使用頂きまして、多数の方の御参加、御講演の お申込みを頂きますよう、よろしくお願い致します。 草々 研究会世話人一同 -------------------------------------------------------------- 研究会名：『太陽地上光学観測の新展開に向けて』 （太陽地球環境研究所共同研究集会） 主 催 ：京都大学大学院理学研究科附属天文台 共 催 ：名古屋大学太陽地球環境研究所 日 程 ：２００４年２月２７日（金）０９時３０分から ２８日（土）１８時００分まで 予定場所：京都大学理学部６号館 ３階３０１号室 （〒606-8502 京都市左京区北白川追分町） -------------------------------------------------------------- 【研究会の主旨】 人工衛星等による宇宙からの天体観測が盛んな現在にあっても、地上望遠鏡 の有効性や需要は衰える事無く、近年でも国内外で新たな地上望遠鏡の建設や グレードアップが次々に進められて来ています。 太陽研究においても、２００６年に迫ったSolar-Bの打ち上げ準備が精力的に進 められている中で、その研究テーマを打ち上げまでに更に明確化、先鋭化する ための観測や、それと相補的な観測、あるいは人工衛星では出来ない観測など、 地上観測の重要性が更に高まっています。 このような観点のもとに、この研究会では、太陽活動および太陽型恒星活動 など関連分野の方々にお集まりいただき、国内外の光学観測による研究成果を 中心に、電波・Ｘ線・γ線・ＥＵＶなどとの多波長協同解析、および光学観測 と理論シミュレーションとの比較など、最近の研究成果を報告していただき、 それらをもとに、今後の地上光学観測の当面の課題に重点を置きながら、長期 的な展望をも議論していただきたいと考えております。 飛騨天文台のドームレス太陽望遠鏡の共同利用観測に関心をお持ちの方を はじめとした多くの方々のご参加をお願いいたします。 【研究会プログラム（予定）】 （応募講演数に応じて適宜変更を加えて行きます。） - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 《第１日目》（９時３０分〜１８時００分） 開会の辞 Session 1 : Developments and Improvements of Optical Solar Instruments Part 1 : Present Status of SMART （１）永田伸一「SMARTの現状：温度制御・ CCDカメラUSB2ケーブルへのノイズ対策」（２０分） （２）上野悟「SMARTの偏光測定方法」（２０分） （３）高津裕通or神尾精「SMART Lyot filtersの検定結果」（２０分） Part 2 : Present Status of Solar-B SOT （４）末松芳法「OTAの組立・光学調整方法」（２０分） （５）末松芳法「Solar-B Tunable Lyot Filter の性能等紹介」（２０分） （６）清水敏文 or someone「MDPによるFPP観測制御の概要」（２０分） （交渉中） 昼食（１２時００分〜１３時１０分） Part 3 : Instrumental Polarization of Telescopes （７）一本潔「Solar-B機械偏光特性の最適化について」（２０分） （８）清原淳子「DSTマグネトグラフの機械偏光測定」（２０分） （９）上野悟「SMARTの機械偏光測定計画」（１０分） Part 4 : Compensation of Atmospheric Seeing （１０）馬場直志「Tip-Tilt補正に基づく太陽光球面像再生」（２０分） （１１）北井礼三郎「飛騨天文台DSTのAO設置計画」（１０分） Session 2 : Small Scale Activities in Chromospheric features （１）David H. Brooks「EUV blinkers and Hαblinkers (review)」（３０分） （２）神尾精「SOHO・CDSと飛騨Hαの協同観測で観測されたフレア」（１５分） （３）下条圭美「電波(17G-NoRH)と光学協同観測の課題」（２０分） （４）渡邊鉄哉「彩層線の高空間分解能撮像と高分解能スペクトル観測を併用 したコロナＸ線輝点直下の彩層構造の時間変化の調査」 （２０分） （５）久保田諄or時政典孝「HeＩ、CＩ、MgＩのスペクトルを用いた太陽面 活動領域の研究」（１５分） （６）久保田諄or時政典孝「活動領域およびダークフィラメント脚部における 光球の温度分布」（１５分） （７）西川宝「Hαスピキュール観測の現状と今後の課題(review)」（３０分） Session 3 : Magnetic Field and Velocity Field Measurements （１）勝川行雄「黒点領域磁場構造−ASPによる観測−(review)」（３０分） （２）草野完也「磁気ヘリシティー算出に要求される観測精度の課題(review)」 （３０分） （３）萩野正興「黒点領域の磁気ヘリシティーの統計的性質と今後の課題」 （２０分） 《第２日目》（９時３０分〜１８時００分） Session 3 （Continued） （４）桜井隆「太陽表面速度場の高精度測定」（１０分） （５）桜井隆「赤外線検出器を用いた赤外域分光偏光観測による磁場の 測定」（１０分） （６）川上新吾「Magnetic sensitive/insensitive line の同時観測による 太陽活動領域の磁場・速度場・明るさ測定」（２０分） （７）當村一朗「中性Heスペクトル線による彩層の分光観測（仮題）」（２０分） （８）竹内彰継「プロミネンスの振動とその観測」（２０分） （９）三浦則明「補償光学装置を用いた実験的観測」（３０分） （１０）野上大作「恒星磁場観測計画」（１０分） 昼食（１２時３０分〜１３時３０分） Session 4 : Transient Phenomena （１）花岡庸一郎「活動現象・フレアの光学観測の課題(review)」（３０分） （２）Yu Liu「Evolutional Characteristics of Magnetic Field in Hα Surge Regions」（２０分） （３）Dun Jinping「Magnetic Shear Development in Super Active Region 10486」（２０分） （４）斎藤祥行「大フレアの前に見られる1600A予熱現象」（２０分） （５）森本太郎「Hαフィラメント消失の速度場解析（review）」（３０分） （６）野上大作「恒星フレアの観測（review）」（３０分） （７）（交渉中）「硬X線観測(RHESSI)と磁場観測との比較・課題（review)」 （３０分） （９）秋岡眞樹「宇宙天気予報のための地上観測網の構築」（２０分） Session 5 : Discussion about Future Observation 閉会の辞 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 【旅費補助について】 旅費の補助を、科研費基盤研究Ｂ（代表：京都大学大学院理学研究科・黒河宏企） と名古屋大学太陽地球環境研究所共同研究集会経費からさせていただく予定です。 必要とされる方は申込書にその旨御記入下さい。但し、十分ではありませんので、 ご自分で用意していただける方は、出来るだけそのようにお願い致します。 【集録について】 当研究会の集録を作成する予定をしております。 詳しくは後日改めてご案内いたします。 【世話人】 黒河宏企、北井礼三郎、上野悟、永田伸一、森本太郎 （京都大学大学院・理・附属天文台） 増田智（名古屋大学太陽地球環境研究所） ------------------------- 申込書 ---------------------------- 申込書返送先： gbo_meeting@kwasan.kyoto-u.ac.jp 御 氏 名 ： 所属機関（できるだけ細かく御記入下さい） ： 住 所 ：〒 電 話 ： メールアドレス： 御身分 ： 参加日（両日／２７日のみ／２８日のみ）： 出張日程（何日〜何日まで何泊） ： 御講演の有無 ： 御講演有の場合、そのタイトル ： 御講演有の場合、希望セッション： 旅費の御希望（必要／不必要）： -------------------------------------------------------------- 終 |