ELCAS・最先端科学の体験型学習講座(京都大学理学部)未来の科学者養成講座

ELCAS・最先端科学の体験型学習講座(京都大学理学部)未来の科学者養成講座

体験アーカイブ・2010年6月19日

体験学習コースの受講模様を分野別に掲載しております。

数学

チューター:丸橋 広和(修士課程2回生)、竹内 光(修士課程 2回生)、広瀬 稔(修士課程 2回生)

実施場所:理学部3号館109号室

平面グラフが六色で彩色できることを証明してもらった。ピックの定理を証明してもらった。プレゼンテーションの内容について相談した。

   

受講したELCASメンバーの感想文

  • 最後の体験学習コースが終わった。 何よりも、楽しくできたことが良かったと思う。 これからは、修了試験に向けて頑張りたい。
  • 日は最終回でした。 今まで学んできたことを生かしていきたいです。
  • 今日の内容もやっぱり難しかったですが、楽しかったです。 プレゼンテーションで難しげな所にあたってしまったので、頑張らなければと思いました。
  • 少しだけ分かった。 基底がおもしろかった。
  • 今日はプレゼンテーションについて話し合った。
  • ピックの定理の証明と、6色問題をやった。 ついに終了した。振り返ると、今までいろんなことを証明してきた。 1年間楽しかったです!数学コースのみなさん、チューターさん、ありがとうございました!!

物理   

常見 俊直(研究員) 

チューター:渡邉 大樹(学部4回生)

実施場所:理学部5号館511号室

前回とり始めたデータがとれていることを確認し、データを取り出した。その後各自担当しているパートのスライドを作り、プレゼンの準備をした

 
プレゼン準備① プレゼン準備②
プレゼン準備③

 

受講したELCASメンバーの感想文

  • 発表がシンチレーターについてなのですが、シンチの資料がなかなかなく、常見さんが持ってきてくれた資料も英語で困りました。日本にもっとシンチファンが増えてほしいです。発表のだいたいの構想はできたつもりなので、よい発表ができるようにゆっくり考えていきたいです
  • 実験の進歩状況も良好で、なかなかのデータが取れているなと思いました。シンチレーターが未だに固まっていないというのはショックでしたが、データの大切さにはかないません。今日はプレゼン準備につきましたが、本番でも要旨がしっかり伝わるよう煮詰めていきたいと思います。
  • パワーポイントのアニメーションにこだわったり、新しいソフトをダウンロードしたりして、楽しくプレゼンの準備ができました。宇宙線とミューオンビームを比較することで、ミューオンビームのすごさがわかりました。
  • 今日はELCASの最終講義ということで、Power Pointでスライドを作成することになりました。みんなはまとめにかかっていたのですが、理論チームになってしまった私は、ミューオンの寿命を計算しようということになり、チューターの人と白板に向かっていたのですが、挫折してしまいました。
  • 今日は発表に向けてパワーポイントを使い自分の担当部分を作成しました。結果と考察が担当なので、誤差についてもう一度説明してもらい、実験値から結果を出すまでの過程をまとめました。
    人に理解してもらうにはまず自分がきっちりと理解しなくてはならないので、大変でしたが充実していました。残っている部分も頑張ります
  • 今日はプレゼン準備でした。みんなと今までやってきたことを振り返り まとめました。データ解析も少しやって、exponentialでfitすると形が見えて感動しました。
  • 今日は、今までの実験結果を、ついに形にする段階まで来た。自分は霧箱についての説明が担当なので、できるだけみんなが興味を持ってくれるような説明にしたいです。

天文

長田哲也 (天文台 宇宙物理学教室 教授)

チューター:禅野孝広(特別講師)  義川達人(修士課程2回生)

実施場所:理学部4号館5階会議室

冒頭で、オペアンプの機能を説明。その後、オペアンプとLEDを含む回路をブレッドボードを用いて各自作成。LEDに光を当てた時、発生した光電流が大きなフィードバック抵抗によって電圧として検出できることをデジタルボルトメータやオシロスコープで確認。

「wave generator」(パソコンから電気信号を出力させるソフト)を各自のパソコンにインストールし、パソコンのヘッドホン端子から出力された信号がオペアンプ回路によって反転増幅されていることをオシロスコープで見た(写真参照)。また、信号の周波数や形を変えたりもして、増幅の様子を観察した。

オペアンプ回路の説明 オペアンプ回路の作成
自作した回路により、信号が反転増幅されていることを確認

 

受講したELCASメンバーの感想文

  • 今日で実習が終わりということで、非常にさびしいです。光を当てたら電流が流れるというのが実感できておもしろかったです。オシロスコープの存在は知っていましたが、使ったのは初めてでした。音はちょっと耳に痛かったです。波形によって音が違ったり、光を遮ったり当てたりするごとに波の位置が移動したりするのが楽しかったです。今回で実習が終了してしまうのが本当に残念。先生方やチューターの方々にすごく感謝しています。ありがとうございました。
  • 最近休んでいるせいでよくわからないところがたくさんあった。シミュレーション楽しみにしていたのに残念だ。
  • 今日はELCAS最後の実験と言うことで、はりきって臨みました。初めて実験を行ったときに比べて、手際よくできるようになったと思います。オシロスコープで音の波がくっきり見ることができて嬉しかったです。
  • 最後ということで、少々さびしいですが、やはりとても楽しかったです。次年度参加できないのが、とても残念です。
  • グラウンドという言葉を初めて知った。最後らへんに、オシロスコープを使った実験をした。学校でも使ったので理解しやすかった。少しややこしいところもあったけど、楽しかった。
  • 珍しくうまくいったので、嬉しかった。これでELCASも実習は最終回なので、最後にいい感じで締めくくれてよかった。発表も頑張りたい。

生物

戸部 博 (植物系統分類学 教授)

チューター:掛澤明弘(修士過程2回生) 山本武能(修士過程2回生)

実施場所:理学部2号館218号室

 前半は前回決めた発表の流れに従い,生徒各自でスライドを作成した.OAは質問に対する回答やアドバイスを適宜行った。

 後半は作成したスライドを用いて発表練習を行った,演者はプロジェクタと指し棒を用いて本番同様に発表を行い,それに関して残りの生徒,及びOAが良かった点や改善点などを議論した。

  最後に生物系全体の発表の流れを再確認し,実習を終了した。
実験手法に関する説明 スライド作成中
発表練習中

       

受講したELCASメンバーの感想文

  • 自分はDNAの抽出にまとめていたのですが,本当に多々の事を学んだのだなあと思いました。本当に,今まで多々なことを教えてくださった先生方に感謝したいとともに,少しでも,その教えてもらったことを将来生かしてもらえば良いと思っています。
  • 自分のプレゼンについていろいろとアドバイスをもらえてありがたかったです。発表にむけて頑張って完成させたいと思います。最後の体験学習でしたがこれからもずっと生物のメンバーと仲良くしたいです。ありがとうございました。
  • プレゼンの難しさを今日改めて知りました。
  • 8月7日分のプレゼンの練習をしました.色々な指導を頂き,参考になりました。最後のELCASですが,楽しかったです。
  • ELCASの発表準備でした。発表がちゃんとできるか不安ですが,頑張ります。
  • 今日で体験学習コースが本当に最後だということは信じられないです。1年間が早かった!とつくづく実感します。1年間の充実した体験を修了式でしっかり発表できるようがんばります。
  • 何も知らない人に,それを分かりやすく伝えるって難しいなと思った。
  • 今日はプレゼンの発表練習をしました。プレゼンは難しいです。

化学

金 賢得 (量子化学研究室 助教)

チューター:上田哲(博士課程2回生)植野正嗣(修士課程2回生)

実施場所:理学部6号館158号室

 いくつかの簡易な粒子や分子の運動を対象とし、 それらの動力学を設定するプログラムを学習し、分子動力学シミュレーションプログラムの構成を参加者それぞれが体験した。

 プログラム全体をすべて独力で構成するのは難しいので、 所々を空白としたプログラム文を用意し、 その部分を埋める運動方程式や数式を各人が考えだすことでプログラムの構成を行った。 その後、そのプログラムが実際どのようにシミュレートされるかを 動画を用いて確認し、分子動力学シミュレーションの実際を体験した。

 後半は、分子のエネルギーや安定な構造などを知ることができる量子化学計算の体験学習を行った。数多くある量子化 学計算ソフトのうちでフリーで入手でき、操作が簡単で見た目も分かりやすいものを簡単な説明とともに解説 し、参加者自身が興味 のある具体的な分子について各自実際に計算してみた。またその計算結果が妥当なも のかどうかを、実験データと比較して実際に検証してみるという作業も行った。

量子化学計算のデモンストレーションを通して理解を深める 実際に自分で選んだ分子を自分で量子化学計算して、その分子の性質を探る
こんな小さなパソコンでも量子化学計算ができてしまうことを体験!  

       

受講したELCASメンバーの感想文

  • シミュレーションは初めてで理解できるか心配でしたが、丁寧に教えてもらったのでよくわかりました。分子の基本的な動きについてなどのシミュレーションをするにあたり、微分計算を使っていて、少し感動しました。シミュレーションは様々な分子の運動の要因を考えていくのが面白く感じました。
  • 普段気になっていたけど無視していた化学的性質を電子軌道を考えることで説明できると知って、良かったです。分子における電子の動きが様々な化学的性質に表れるのには驚きました。電子の動きはとても重要なのだと分かりました。
  • 初めてシミュレーションを体験しました。量子化学計算は結果が見やすくて分かりやすかったです。これから高校で基礎を学んだ後、もう一回復習して次は完璧に理解できるようになりたいです。
  • 化学の分野にも計算的手法で難問に挑んでいく分野があると知って大変魅力的でした。
  • 高校で習った微分と増減表で分子の動きのシミュレーションができ、高校での学習内容が化学に役立つのがわかって良かったです。