研究会のお知らせ

「Solar-Bと地上太陽観測の連携−太陽研究の新展開に向けて−」

2005年11月の第6回Solar-B サイエンス国際会議では、太陽活動研究に関する
多くの重要なテーマについて、最新情報とSolar-Bへの熱い期待が語られまし
たが、これらの科学テーマについての議論を更に時間をかけて十分に深めるこ
とを目的とした日本語の研究会を次のような日程で開催したいと思います。

日時  : 2006年2月6日 - 2月8日

会場  : 京大会館(京都市)

主催  : 京都大学大学院理学研究科附属天文台
        国立天文台太陽天体プラズマ研究部
        名古屋大学太陽地球環境研究所

この研究会では、特に

(1) 強いフレア現象
(2) コロナ-彩層加熱と小規模爆発現象
(3)地上光学観測装置のユーザースミーティング

の3つのセッションを設けました。それぞれのセッションに関係した研究テー
マについて、最近の衛星・地上観測の成果と理論的研究の現状を皆さんに紹介
して頂き、それらについての議論に基づいて、Solar-Bをはじめとした衛星観
測と地上観測装置の科学目的を更に発展させることを目指しています。Review 
講演、Contribution講演を下記の暫定プログラムのように計画していますので、
多くの皆様の積極的なご講演申し込みとご参加をお願い致します。なおこの研
究会は、黒河宏企先生の御退官記念研究会を兼ねております。

世話人  柴田一成、北井礼三郎、上野悟、野上大作、永田伸一、黒河宏企、
    山内洋平(京都大学)、桜井隆、常田佐久、渡邊鉄哉、末松芳法、
    一本潔、花岡庸一郎、浅井歩(国立天文台)、横山央明(東京大学)、
    秋岡眞樹(情報通信研究機構)、小杉健郎(宇宙航空研究開発機構)、
    増田智(名古屋大学)


プログラム案 2006.01.30 2月6日(月) 13:00 -18:40 開会の挨拶: 柴田一成(京都大学) [セッション1:強いフレア現象] - 時間: 13:10 - 15:30 - 座長: 柴田一成(京都大学) 13:10 - 13:50 太陽フレア研究の現状と展望        横山央明(東京大学) 13:50 - 14:30 黒点領域の磁気シアー発達過程の観測 黒河宏企(京都大学) 14:30 - 15:10 捩れた磁束管浮上の3次元シミュレーション  宮腰剛広(京都大学) 15:10 - 15:30 Compactで強いflareを起こすsatellite spot 石井 貴子(京都大学) << 休憩:15:20-15:40 >> - 時間: 15:40-18:40 - 座長: 一本 潔(国立天文台) 15:40 - 16:20 磁気ヘリシティー入射とフレア発生   草野完也(地球シミュ レータ) 16:20 - 16:40 黒点領域のヘリシティー分布変動とフレア 山本 哲也(東京大学) 16:40 - 17:00 活動領域H-alphaフィラメントの形成と活動 岡本丈典(京都大学) 17:00 - 17:40 フレアエネルギー解放領域の多波長観測 浅井歩(国立天文台) 17:40 - 18:20 YohkohからRHESSIに至る硬X線・γ線観測の到達点 増田智(名古屋大学) 18:20 - 18:40 Imaging Spectroscopy of a Gradual Hardening Flare on 2000 November 25 高崎 宏之(京都大学) * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 2月7日(火) 9:30-17:40 [セッション1:強いフレア現象(続)] - 時間: 9:30-11:10 - 座長: 渡邊鉄哉 (国立天文台) 09:30 - 09:50 フレアの主要エネルギー変換、硬X線スペクトル 平山 淳(国立天文台) 09:50 - 10:10 Morten波とH-alphaハローCME 成影典之(京都大学) 10:10 - 10:30 高速磁気再結合過程におけるプラズモイドのダイナミクス 清水徹(愛媛大学) 10:30 - 10:50 MHDシミュレーションから見たフレアループ周辺の電流構造 近藤光志(愛媛大学) 10:50 - 11:10 新しい速いリコネクションモデル 新田伸也(総研大)※2/1から(電気通信大学) [ ポスターセッション: 11:10 - 12:00] << 昼食休憩 12:00-13:20 >> [セッション2: コロナ-彩層加熱と小規模爆発現象] - 時間: 13:20〜15:20 - 座長: 小杉健郎(宇宙航空研究開発機構) 13:20 - 14:00 Solar-Bとコロナ-彩層加熱  常田佐久(国立天文台) 14:00 - 14:40 コロナ加熱理論  柴田一成(京都大学) 14:40 - 15:20 磁気要素の運動とコロナループ加熱    勝川行雄(国立天文台) << 休憩 :15:20-15:40 >> - 時間: 15:40〜17:40 - 座長: 桜井 隆 (国立天文台) 15:40 - 16:20 微細磁束管と偏光スペクトル観測    永田伸一(京都大学) 16:20 - 16:40 ストークスVプロファイルの非対称性の空間分布と特徴 島田浩平(東京大学) 16:40 - 17:20 分光観測から探る彩層微小輝点の動的構造  神尾精(京都大学) 17:20 - 17:40 XBPでの彩層加熱      渡邊鉄哉(国立天文台) [ 懇親会 18:30-20:00 ] * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 2月8日(水) 9:30-18:00 [セッション2: コロナ-彩層加熱と小規模爆発現象 (続)] - 時間: 9:30-12:10 - 座長: 北井礼三郎(京都大学) 09:30 - 10:10 黒点半暗部の動的構造とMMFの関係 久保雅仁(宇宙航空研究開発機構) 10:10 - 10:50 spicule研究の現状    末松芳法(国立天文台) 10:50 - 11:30 彩層小規模ジェット現象    山内洋平(京都大学) 11:30 - 11:50 マイクロフレア足元での彩層"高速"下降流 鹿野 良平(国立天文台)   << 昼食休憩 11:50-13:30 >> [セッション3:飛騨天文台、乗鞍コロナ観測所ユーザースミーティング] - 時間: 13:30-15:50 - 座長: 秋岡眞樹 (情報通信研究機構) 13:30 - 13:50 DSTによるヘリウムスペクトルの多波長同時観測 當村一朗(大阪府立高専) 13:50 - 14:10 光学フィルターの精密検定   鈴木大輔(川口市立科学館) 14:10 - 14:30 Limb Spicule の分光観測 西川宝、小路真木子(京都経短大) 14:30 - 14:50 教育用太陽スペクトル 尾久土正己(和歌山大) 14:50 - 15:10 AO装置開発実験(1)   小林敬志、三浦則明(北見工業大学)、馬場直志(北海道大学) 15:10 - 15:30 AO装置開発実験(2)   花岡庸一郎(国立天文台) 15:30 - 15:50 飛騨DSTの分光観測の充実 北井礼三郎(京都大学)  << 休憩 15:50-16:10 >> [セッション3:飛騨天文台、乗鞍コロナ観測所ユーザースミーティング(続)] - 時間: 16:10-18:00 - 座長:上野 悟(京都大学) 16:10 - 16:30 飛騨SMART太陽全面ベクトル磁場の精度について 上野悟(京都大学) 16:30 - 16:50 飛騨SMARTとHαCHAINの構築       黒河宏企(京都大学) 16:50 - 17:10 乗鞍コロナグラフによるcoronal wavesの観測 堀久仁子(国立天文台) 17:10 - 17:30 フレア望遠鏡の新マグネトグラフ計画 花岡庸一郎(国立天文台) 17:30 - 18:00 総合討論 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * ポスターセッション ================== ポスターお申し込みの方は、以下の番号のついたボードに張り付けください。 ボードは、初日の研究会開始の際から御使用いただけます。 P1-1 野辺山電波ヘリオグラフを用いたシグモイド質量 並木 優子(国立天文台野辺山) P1-2 2005年1月20日の太陽フレアに伴うチベット中性子モニターの観測 土屋 晴文(理化学研究所) P1-3 HXR and Radio observations of a three-legged structure in the X1.5 flare of 2002 July 3 堀久仁子(国立天文台) P1-4 フレア/CMEの3次元MHDシミュレーション 塩田 大幸(京都大学) P1-5 RHESSI衛星を用いたフレア初期における硬X線源の解析 宮腰 純(宇宙航空研究開発機構) P1-6 太陽中性子観測による、太陽フレア現象中におけるイオン加速機構の研究 渡邉 恭子(名古屋大学) P1-7 太陽フレアにおけるリコネクション・ジェットの内部衝撃波 田沼俊一(京都大学) P1-8 2003/5/29 X1.2フレア非熱的放射のスペクトル解析 簑島 敬(東京大学) P1-9 太陽フレアにおけるPlasmoid-Induced-ReconnectionのMHDシミュレーション 西田圭佑(京都大学) P1-10 浮上磁場に伴う磁気リコネクションの数値シミュレーション 清水雅樹(京都大学) P2-1 波動加熱について 鈴木 建(京都大学) P2-2 磁気シートから浮上する磁気ループの三次元シミュレーション 野澤 恵(茨城大学) P2-3 H-alpha線で見た短命領域の動的特性 大辻 賢一(京都大学) P3-1 米子高専における太陽彩層速度場観測望遠鏡の製作 竹内彰継(米子工業高等専門学校) P3-2 ドームレス太陽望遠鏡によるベクトル磁場観測 清原淳子(京都大学) =======================================================================