News 2023


  火星とZTF彗星の接近

  現在地球に接近して肉眼等級に明るくなっているZTF彗星(C/2022 E3)が、地球最接近(2月2.2日UTC,0.284AU) 後の、2月11日頃には火星のそばを通過して南下してゆきます。すでに7等級に減光していると思われますが、是非ご覧ください。

 
 村上昌己 (1月24日)

  ふたご座に入った火星

  「おうし座」でループを描いて運動した今回接近の火星も、接近後の順行へ移り、足早に三月末には「ふたご座」へと入って、M35(散開星団)の北を通過していった。


 まだ日没後の西空に見えているが、視直径も四月中旬には6秒角を下回るようになり、観測期も最終盤となった。  
 村上昌己 (4月4日)

  今接近の観測期終了

  火星は、六月始めに「かに座」のプレセペ星団の中を通過して、六月下旬には「しし座」に入り、レグルスに近づいている。最接近は七月10日のころとなる。視直径は七月始めでδ=4.2"まで小さくなっていて、日没時の高度も低くなり、観測期は終了を迎える。


 次回の接近は2025年一月のことで、最接近は一月12日13.6時(UTC)で、最大視直径がδ=14.6"の小接近となる。  
 村上昌己 (7月1日)

  火星が合

  火星は11月18日にてんびん座で太陽と「合」となり、太陽の西側に移りました。今回の「合」では取り上げたSOHOの画像のように、火星は太陽の真後ろを通過していきました。


  朝方の空で太陽との離角が西に20度以上になるのは、2024年1月末のことで、「いて座」で高度は低く視直径も4秒角台でまだ観測は難しいと思われます。
  視直径が6秒角を越えるのは、2024年8月上旬で、「おうし座」まで順行して高度も十分です。離角も60度を越えて、来期の観測シーズンが始まります。
 
 村上昌己 (11月25日)

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