10 Years Ago (70)
10 Years Ago (70) (Japanese)
- CMO #106 (25 June 1991) -



 火星は、1991年六月には「かに座」にあり、視直径は4秒角台で、太陽との離角も日々小さくなっていった。諸氏とも既に観測は終了していて、追加報告が寄せられるだけであった。

 観測シーズンオフになり、火星の解説記事などが南氏により執筆されているが、今回は「ときどき- SOMETHING OLD (2) "1990-126=1864"」が掲載された。火星接近の回帰周期に就いての解説で、似たような接近状況を示す接近年の求め方を示している。今期1990年の接近は、ホイヘンス(Ch HUYGENS, 1629〜1695)の有名なスケッチの描かれた1659年とよい近似であることがスケッチと共に紹介された。また、表題の1864年も同様で、その年のドース氏(W R DAWES)の火星観測に関して、マッキム氏達の記事(JBBA,98(1988)294,R McKim, R A Marriot)の要約をされている。

 コラム記事にはフランスの天文誌「CIEL et ESPACE」の紹介。火星に関する記事のコピーがある。

 追加報告として、Roy CERRETA (Italy), Marc A GELINAS (Canada), Frank J MELILLO (USA), Gerard TEICHERT (France)の各氏からスケッチが数点ずつ送られてきており、簡単な紹介がある。

 LtEには、Roy CERRETA, Gerard TEICHERT, Frank J MELILLO, 蔡章献(臺北), 山本進(滋賀), Carlos E HERNANDEZ(USA), Marc A GELINAS, Michael MATTEI(USA), 岩崎徹(宮崎)の各氏から寄せられた来信が紹介されている。
 編集後記には、南氏の近況と来期1993年接近の事。シ−・エム・オー・フクイにはカンパ受領の報告が中島孝氏よりあった。

村上昌己 (Mk)

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