秋の彼岸も過ぎて、ようよう日中も暑さが遠のいてきた。日没も釣瓶落としに早くなり季節の進んだのが感じられる。秋分の頃には藤沢の当地では富士山に落日がかかる頃となる。山頂にかかるダイヤモンド富士の日には雲がかかって絵にはならなかったが、二日後に南側山麓に沈んでゆく太陽が撮影できたのでご覧に入れよう。

 


 

振り返ると、前日には中秋の名月であった十六夜の月が昇ってきていた。十五夜の画像は南氏が三国町で撮したと思われる画像を戴いている。以下に御紹介する。

 


 

裏庭のヒガンバナも季節に合わせて咲き始めて、ムラサキシキブも色づき始めている。異常気象の年と言われながらも植物は正直である。「秋の七草」の一部も近所で見る事が出来た。

 


 

 火星も九月には「かに座」を過ぎて「しし座」に入り、午前二時頃には出てくるようになっている。視直径はまだ四秒角台だが、画像の入信が始まりギャラリーも賑やかになってきた。いよいよ観測シーズンのスタートである。

九月24日 記

OAA 火星課長 村上昌己


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