編 集 後 記


 


 

二月になってロウバイも咲いて、梅の開花も進んでいたが、関東では中旬に二週にわたり、週末に南岸を通過した低気圧で雪が降った。山梨県をはじめに関東各地で記録的な積雪になったが、湘南の当地でも20cmほど積もって、ベランダに出してある望遠鏡の架台も吹きだまりの雪に埋もれて画像のようになった。雪の多い地方の方には普通のことなのだろうが、数年ぶりの横浜の自宅と藤沢の勤務先の除雪作業でくたびれてしまった。

 


 

火星は既に視直径は10秒角を越えて十分な大きさになっているのだが、横浜の当地でも夜半過ぎの観測時刻の気温は氷点下のことが多く、寒さに負けて観測をスタートできずにいる。二月になって何回か覗く機会もあったのだが、予想以上にシーイングが悪く、観測記録に残すことはなかった。今週からは寒さも少し緩んで来るという、晴天と安定したシーイングの訪れることを期待している。

 

 二月24日記

 

火星課長 村上昌己


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