2013/2014 CMO/ISMO 観測レポート#11

2014年五月後半の火星観測 (λ=131°Ls~139°Ls)

CMO #425 (25 August 2014)

村上 昌己・南 政


 

・・・・・・ 五月後半には火星は引き続き「おとめ座」にあって逆行を続けていたが、21日に「留」となり以後は順行に移って接近期後半となった。視赤緯は既に南に移っていて、ゆっくり下がっていった。視直径はδ=13.3"から11.8"と減少している。位相角はι=27°から34°と朝方の欠けが大きくなった。傾きはφ=25°N台で北極域が此方を向いていた。季節はλ=131°Lsから139°Lsへ進み北半球夏の観測であった。この期間に北半球高緯度の濃い朝雲は、マレ・アキダリウムの朝方ばかりでなく、ウトピア北西方にも発生が見られるようになった。

 

・・・・・・ この期間には報告数は少なくなっていったが、以下のように22名の報告者から86件の報告を拝受している。国内から730観測、アメリカ大陸側から515観測、ヨーロッパから732観測、オーストラリアから28観測、中近東から11観測であった。四月の追加報告があり、1名から3観測が寄せられている。

 

    阿久津 富夫 (Ak)  那須烏山市、栃木県

      1 Set of RGB + 1 IR Images (25 May 2014)  32cm Spec with a DMK21AU618AS    

    グザヴィエ・デュポン (XDp) サン・ロック、フランス

      12 Sets of RGB Images (16, 17, 24, 31 May 2014) 18cm Spec with an i-NOVA PLA C+

    ピーター・エドワーズ (PEd) ウエストサセックス、英国

       1 Colour Image (30 May 2014)  28cm SCT with a DMK21/618

    サデグ・ゴミザデ (SGh) .ルーデヘン、イラン

       1 Colour Image (31 May 2014) 36cm SCT with a DMK21AU04.AS

    ピーター・ゴルチンスキー (PGc) コネチカット、アメリカ合衆国

       4 Sets of RGB + 4 IR Images (19, 25, 26 May 2014) 36cm SCT with an ASI 120MM

    エド・グラフトン (EGf) テキサス、アメリカ合衆国

       2 Colour Images (21, 23 May 2014)  36cm SCT with an ASI 120MM

    石橋 力  (Is)  相模原市、神奈川県

       5 Colour Images (23, 30 May 2014) 31cm Spec with a SONY HC9 VideoCam

    マーク・ジャスティス (MJs)  メルボルン、オーストラリア

       6 Sets of RGB Images (25, 29 May 2014) 30cm Spec with a DMK21AU618

    マノス・カルダシス (MKd) グリファダ、ギリシャ

       2 Sets of RGB + 3 Colour Images (17, 20, 22, 23, 30 May 2014)  28cm SCT with a DMK21AU618

    近内 令一 (Kn) 石川町、福島県

       1 Colour Drawing (19 May 2014) 600×30cm SCT

    熊森 照明 (Km)  堺市、大阪府

       9 LRGB + 9 B Images (16, ~19, 21, 23, 28, 29, 31 May 2014)

                          28cm SCT @ f/45 with an ASI 120MC & Basler Ace acA1300-30gm

    マーチン・ルウィス (MLw) ハートフォードシャー、英国

       4 Colour Images (16, 18, 25, 30 May 2014) 45cm Spec with an ASI 120MC

    フランク・メリッロ (FMl) ニューヨーク、アメリカ合衆国

       4 Colour Images (19, 26, 30 May 2014)  25cm SCT with a ToUcam Pro II

    南 政 (Mn)  坂井市、福井県

       4 Drawings (18 May 2014)  480×20cm ED refractor  福井市自然史博物館天文台

    エフライン・モラレス=リベラ (EMr) プエルト・リコ

       2 Sets of RGB Images  (16, 19 May 2014)  31cm SCT with a Flea 3

    森田 行雄 (Mo)  廿日市市、広島県

       9 Sets of RGB + 9 LRGB Colour + 9 L Images (16, 18, 22, 23, 27, 30, 31 May 2014)  36cm SCT with a Flea 3

    西田 昭徳 (Ns)  あわら市、福井県

       1 Sets of RGB + 1 IR Images (31 May 2014)  30cm Spec with a DMK21AU618.AS

    ドン・パーカー (DPk) フロリダ、アメリカ合衆国

       3 Sets of RGB Images (22, 26, 29 May 2014)  36cm SCT @f/24 with an ASI 120MM

    ジュセップソルデビジャ (JSv) バルセロナ・スペイン 

       3 Colour Images (21, 23, 25 May 2014) 36cm SCT with a QHY5L-II

    デーヴ・タイラー  (DTy) バッギンガムシャー、英国

      3 Colour Images (18, 25, 31 May 2014)  36cm SCT with a Flea 3

    モーリス・ヴァリムベルティ(MVl) メルボルン、オーストラリア

       2 Sets of RGB + 2 IR Images (23, 29 May 2014)  36cm SCT @f/24 with an ASI 120MM 

    ヨハン・ヴァレッル (JWr) スウェーデン

       4 Sets of RGB Images (20, 26, 29 May 2014) 20cm Spec @f/27 with a DBK21AU618

 

・・・・・・追加報告

    デミアン・ピーチ (DPc)  バルバドス (ウエストサセックス、英国)    

       3 Colour Images (28 April 2014)        (36cm SCT with a SKYnyx 2-0M)

 

 

・・・・・・ 前回に引き続き、五月後半(16 May~31 May)の観測を時刻順序にレビューする。 

 

16 May 2014 (λ=131°Ls~132°Ls, δ=13.3"~13.2")

    Efrain MORALES (EMr) 氏はω=133°WRGBRGB像のセットを一組撮った。北極冠は真っ白、地面は褐色で活気のある画像。オリュムプス・モンスが南中だが、これまでと違って、明確でないカルデラ周辺が円く白っぽく、その外回りを褐色の領域が取り巻いている形で、一度平面図を作る必要がある。一方、アスクラエウス・モンスの山頂は褐色帶にあり、西側側に雲らしくない雪片の塊のような真っ白な線分が見えている。アルシア台地は濃褐色で、白霧と関係がない。季節の換わり目か。一方アルバはオリュムプス・モンスより白い。登場のオリュムピアの先行部には雪片もしくは氷片が感じられる。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140516/EMr16May14.jpg

 

    Teruaki KUMAMORI (Km)氏はω=279°Wでカラー單像とB像。可も不可もない影像だが、夕方のエリュシウム内の白雲が弱くなったか。東に沈むオリュムピアはBでは濃く出ており、ウトピア北部にRGBでは覗えないが、暈けた雲が出ているもよう。

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    Yukio MORITA (Mo)氏はω=304°WでいつものようにR, G, B, L像とLRGB, RGBのコムポジットを作った。良像である。ヘッラスは真っ白の雄姿を見せている。マレ・アキダリウムは出現の途中で、その北の縁には雲がある。エリュシウムは最早リムの上か。

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    Xavier DUPONT (XDp)氏はω=051°Wの可成りコントラストの強い影像一式。マレ・アキダリウムの西北部には雲は見当たらず、タナイスの南側の外に雲がある。北極冠にはカスマ・ボレアレが見えている。ODS (Oxus dark segment)も見えるが如し。南端の雲にも注意。

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   Martin LEWIS (MLw)氏はω=054°Wでカラー單像。45cmの実力で詳細がみられる。δ=13.2"。マレ・アキダリウムの内部も、イアクサルテスなども通常の形と違い、茫洋とした形でヒュペルボレウス・ラクスと連結していているが、後者も一筋縄ではない。クリュセの南岸の微細構造なども素晴らしい。Kn氏の略号ODS(Oxus dark segment)もオクスス明帯に明確である。カスマ・ボレアレも綺麗に出ているが、典型的な極雲らしいものが見えないのは殘念である。

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17 May 2014 (λ=132°Ls)

   Km氏のω=263°W。ヘッラスも弱く、夕方のエリュシウム雲も弱い。 B像を見ると、ウトピアの西北部に靄が起ってきたもののようである。朝のシュルティス・マイヨルは朝霧でやや紺色。

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  Manos KARDASIS (MKd)氏はω=013°Wのカラー單像。朝霧がマレ・アキダリウムの西側、テムペの西側、イアクサルテスの両サイドに潜り込んでいるように見えるが、極雲の動きとは違うようである。

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  XDp氏はω=044°Wでワンセット。Bで明白だが、マレ・アキダリウムの西北方向に縁雲が出ている。可成り濃い。

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18 May 2014 (λ=132°Ls~λ=133°Ls)

   Mo氏がω=244°Wで組畫像を撮った。なかなか味のある画像集で、RGBの色合いなど好く出ている。午後のエリュシウムの内部の赤味や、ここの邊りの白霧などの奇妙な形を、好く再現していて、もう少しでエリュシウム・モンスの小さな白斑も見えそうな勢いである。同じくオリュムピアの南にコロレフ・クレーターが見えても良さそうで、少しそのヶがあろうかと思う。もしマレ・キムメリウムが前号のWFl氏像のように描かれれば可能性があった。詰まりシーイングの問題と思う。この畫像で最も注目されるのはB像ではっきりしているが、ウトピアの西北部に可成り雲塊が出ていることで、これは季節的なもので、期待していたものである。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140518/Mo18May14.jpg

 

  Km氏がカラー單像をω=252°WB像をω=250°Wで撮った。詳細は先のMo氏の画像をやや越えている。Mo氏の像と違うのは乳白色系の被りがなく、少し色が浅いのであるが、その為エリュシウムからシュルティス・マイヨルの方に流れる霧やウトピアの雲も控え目な描冩になっている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140518/Km18May14.jpg

 

  David TYLER (DTy)氏のカラー二像で、ω=027°Wω=037°Wである。両者とも朝霧が深く覆って西側半球は異様なほどである。ニロケラスの鋏など霧の下である。興味のある風景はヒュペルボレウス・ラクスと安定した北極冠の関係で ヒュペルボレウス・ラクスを越えて南側に赤味の切り傷のような口が開いていることは珍しい、こんなのは初めてである。これまでの極雲の活動によるものか。イアクサルテス邊りも含めて精査してみるのも面白いだろう。なお極雲または極霧らしいものがマレ・アキダリウムの西北の外とイアクサルテスの西に未だ屯している。なお、兩者にODSは明確である。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140518/DTy18May14.jpg

 

   MLw氏はω=033°Wのカラー單像。ODSを初め、可成りの詳細をだしているが、北極冠の周りはDTy氏像ほど面白くない。朝霧の内、マレ・アキダリウム西北の霧雲は極雲であろうと思うが、追跡像がないので判断は難しい。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140518/MLw18May14.jpg

 

19 May 2014 (λ=133°Ls)

   Frank MELILLO (FMl)氏はω=081°Wで單像。マレ・アキダリウムが濃く、南ではティトニウス・ラクス、オピル・カンドル等が見える。北極冠は白く濃いが極雲を指摘するのは難しい。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140519/FMl19May14.jpg

 

   Peter GORCZYNSKI (PGc)氏はω=090°Wω=102°Wの二組のRGB像を造った。両方共に夕方のマレ・アキダリウムに沿うテムペの北部に雲を抱えているようだが、極雲とは違うようだ。オリュムピアが北極冠の西に顔を出しているが、先行する雪片が幾つか見えていて、活發かも知れない。なお、ω=090°Wの像では朝霧が広範囲に出ていて、その中で朝方にアルシア台地が濃褐色で著しい。オリュムプス・モンスも見えている。ω=102°Wの像では像自体が緩くなって模様が曖昧だが、アルシアは濃い。なお両者とも カスマ・ボレアレは明確である。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140519/PGc19May14.jpg

 

    EMr氏がω=101°Wのセットを齎している。PGc氏の像よりも色合いの配分が鮮明で、例えば、局在する白霧などの配置関係がわかりやすい。マレ・アキダリウム西北部の外に 小さな渦巻き型の雲が出ているかも知れない。これはオリュムピアの先行部の氷片(複数)と繋がりがあるようにも見える。これらはリマ・ボレアリスの直ぐ外側に見えるもの達だが、ここに朝、夜が明けるとき、雲の發生に関わるような動きがあるのかも知れない。アルシアの台地の異様な濃褐色は大きく出て、オリュムプス・モンスの暗斑點よりも 大きい。アスクラエウス雲の健在も明白。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140519/EMr19May14.jpg

 

    Reiichi KONNAÏ (Kn)氏はω=250°Wでカラースケッチを行った。シュルティス・マイヨルが蒼く朝方に出ている。マレ・テュッレヌムは褐色。夕方のマレ・キムメリウムは紺系で詳細が覗える。ヘッラスは朝方に出ていると思うが境界はややぼんやり、夕方のエリュシウムには縦の雲が内部にある。興味があるのはウトピアで、北西部には雲状の擴がりがあるかも知れない。ウトピアの尖りは明確で、外側のノドゥス・アルキュオニウスも草色系で見えている。オリュムピア本体は北極冠の東南に明白。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140519/Kn19May14.jpg

 

   Km氏はω=257°Wで撮像: ヘッラスが滑らかに這入って來ている。シュルティス・マイヨルはやや蒼黒い。マレ・テュッレヌムは確かに褐色を帯びている。ウトピアは淡く、北部に靄が見られ、オリュムピアと水蒸氣交換が行われているかも知れない。エリュシウム内の雲は弱い。単独のBでもあやふや。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140519/Km19May14.jpg

 

20 May 2014 (λ=133°Ls~λ=134°Ls)

   MKd氏がω=337°Wで單カラー像。ヘッラスは既に東端。シュルティス・マイヨルも夕縁に近い。マレ・アキダリウムは朝方に出ているが、雲との関係は不明。北極冠は円く明るいだけ。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140520/MKd20May14.jpg

 

   Johan WARELL (JWr)氏はω=023°Wω=031°Wで撮った。分解像だが、Bは真性の赤外排除フィルターを通しているようには思えない。マレ・アキダリウムが地面と異常なコントラストを持っているように思う。ちなみにカラー像を三色分解すると同じような像になる。赤外線を透してしまっているからであろう。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140520/JWr20May14.jpg

 

21 May 2014 (λ=134°Ls)

    Ed GRAFTON (EGf)氏はω=094°Wで詳細な像を齎した。夕方のマレ・アキダリウムが薄雲を被っている様に見えるが、分解像が無いので何とも言えない。マレ・アキダリウムの東北部にも西北部にも雲の分布があるが、前後像がないので、極雲との関係は判らない。尤も西北部の雲は、オリュムピアの先行部のイエルネより更に先の氷片からの吹き出しと連なっているかも知れない。他にはこの像ではタルシス三山やオリュムプス・モンスの邊りに主眼が置かれているようである。アスクラエウス雲の最終状態が描冩されているかも知れない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140521/EGf21May14.jpg

 

   Km氏がω=241°Wで標準以上のカラー像を得た。アエテリアの暗斑に先行するピンク色の明帯と更にその先のエリュシウム山に懸かる白雲の帶が対照好く出ている。プレグラなどは淡い。注目は朝方のウトピア北部に白い朝雲が境界の暈けた形で出ていること。オリュムピアの後方にあたるが、白の濃度はオリュムピアが遙かに勝る。リマ・ボレアリスは像の中で最高に濃い。シュルティス・マイヨルは全體を出したところだが、然程蒼味は出ていない。 マレ・キムメリウムの描冩は、目が出ていないが、脚や、ヘスペリアとの関わりの描き方はなかなかである。南端に白霧。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140521/Km21May14.jpg

 

   Josep SOLDEVILLA (JSv)氏はω=011°Wの単独カラー像。シヌス・メリディアニなど(ブランガエナと共に)好い形で出ているし、夕端のシュルティス・マイヨルも細く捉えているが、後者は夕雲との関係が不明。一方朝方のマレ・アキダリウムの西には朝雲が好く捉えられているが、色彩に冴えが無く、北極冠にも迫力がない。オクススに沿った明暗部の描冩は好い。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140521/JSv21May14.jpg

 

22 May 2014 (λ=134°Ls~λ=135°Ls)

   Don PARKER (DPk)氏の久々の登場で、ω=071°W。前日のEGf氏と20°W違いの像だが、ノーマルと思う。マレ・アキダリウム東北部には濃い雲はなく、さりとて西北部の雲はイエルネあたりのガスと強い関係があるとも思われない。朝方の雲は濃いが、アルシア・モンス、オリュムプス・モンスは未だ明確ではない。オピールのあたりは細かい描写が覗える。南端に白雲。マレ・エリュトゥラエウム邊りは薄雲を被っている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140522/DPk22May14.jpg

 

 Mo氏がω=229°Wω=234°Wでツーセットを与える。兩像とも平均以上の出来で、特の後者のLRGB像は色構成などバランスが取れている。ウトピア朝方、北部の朝雲は著しい形で見えており、白さもオリュムピアと同等。エリュシウム内の雲はBで出ているが弱い。南端に白霧。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140522/Mo22May14.jpg

 

   MKd氏はω=335°Wでカラー單像。シュルティス・マイヨルが夕方で少し蒼味。ヘッラスは未だ白い。アルギュレ雲はここからは見えない。マレ・アキダリウムは西北端に朝霧少々。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140522/MKd22May14.jpg

 

23 May 2014 (λ=135°Ls)

   EGf氏がω=085°W でカラー單像。21MayEGf氏像と22MayDPk氏の中間像だが、マレ・アキダリウムの描冩は21May像に似て淡化した感じ、但しイアクサルテスや後続の運河は綺麗に出ている。イエルネの分解氷片は明確でマレ・アキダリウム西北の薄雲と連携しているかも知れないが明確な像は造っていない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140523/EGf23May14.jpg

 

   Maurice VALIMBERTI (MVl)氏はω=189°Wでワンセット(+IR)を撮像した。好い形のオリュムピアに先行するイエルネは固まって見えるが、少し分解してもいる。但し対応する極雲は夕方には見られない。弱い形のオリュムプス・モンスの雲乃至雪は夕方に見えるが、著しくはない。夕端のタルシス雲の間は褐色が強い。アルバが小さく鋭く見える。エリュシウムは内部構造と南部に白霧の擴がりが見えるが全體暈けている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140523/MVl23May14.jpg

 

   Tsutomu ISHIBASHI (Is)氏はω=217°Wω=227°Wの像を並べた。両者ともウトピア北部、朝方の白雲を濃く捉えている。前者はエリュシウムの内部を少し暗示している。夕端にはオリュムプス・モンスの雲乃至雪が出ている(10°W違いの後者では見当たらない)

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140523/Is23May14.jpg

 

   Km氏はω=226°Wでカラー像、ω=227°WB像を得た。カラー像は綺麗で、ウトピア北部の朝霧は少し青味掛かっているが、透けて下の模様が見える。中央のエリュシウム内部は矢張りピンクの筋と雲の筋で出來ているが、往時の強さはない。マレ・キムメリウムもほどよく出ていて、南端の霧の擴がりもリアルである。Bではウトピア朝の白霧が甚だ強く出ている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140523/Km23May14.jpg

 

    Mo氏はω=229°Wで一組。RGBではウトピアの朝霧が蒼味を帯びて可成り強い。オリュムピアはCM附近だが、矢張り青味を帯びている。北極冠の方が白に厚みがある。エリュシウムはプレグラが出ているので、よく分かる。雲の拡がりは余りよく描冩されていない。マレ・キムメリウムの描冩も一つ足りない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140523/Mo23May14.jpg

 

   MKd氏はω=328°Wで一組。シュルティス・マイヨルが夕方だが、朝方ではシヌス・メリディアニが完全に出ている。マレ・アキダリウムは半分ほど出ているが、先行部のオクスス邊りに雲の帶がある他、北側にはGで描冩される複雑な雲が見える。Bではマレ・アキダリウムの中段と思われるところに朝雲が強い。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140523/MKd23May14.jpg

 

   JSv氏がω=001°Wでカラー單像を見せているが、詳細はともかく色彩が乏しく、雲の配置が判らない。B像が必要。マレ・アキダリウムの北部に矢鱈濃い部分がある。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140523/JSv23May14.jpg

 

24 May 2014 (λ=135°Ls~λ=136°Ls)

   XDp氏がω=325°W338°W353°W000°Wで連続R, G, B像を与え、これは優れてたいへん好い作品でマレ・アキダリウムの朝方の様子が好く把握される。ω=325°Wでは前日のMKd氏像と殆ど同じ角度でマレ・アキダリウムの描冩には至らないが、ω=338°Wでは 二本の雲帶に挟まれた著しい暗帯が見えており、これは前日のJSv氏像に見える北部の濃い部分だが、この日はJSv(36cmSCT)の不足をXDp(18cm Spec)が補っている。ω=353°Wでは後続の雲帶が可成り幅広いことが判る。ω=000°Wでは更に朝方まで雲は續く。この内部に暗帯を持つ雲帶は極雲の一種であろう。オクスス邊りの雲もBで好く出ている。この追求は賞賛されるべき観測である。

 


http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140524/XDp24May14.jpg

 

25 May 2014 (λ=136°Ls)

   PGc氏がω=075°Wで一組を得た(プラスIR像をω=073°W)。マレ・アキダリウムは午後だが、南部に薄雲がある程度で 、極雲の面影はない。但し西北部がやや濃い。南半球の朝霧は依然あり、タルシス山がpoke-outしている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140525/PGc25May14.jpg

 

  Mark JUSTICE (MJs)氏がω=179°Wで一組を得た。夕方のオリュムプス・モンスの白色部は小さくなった。オリュムピアは出ているが、その先行部邊りに極雲の残滓の気配はない。朝方のエリュシウム邊りには淡い雲。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140525/MJs25May14.jpg

 

  Tomio AKUTSU (Ak)氏の気のない最後のω=195°Wでの畫像一組(d=12.4")。オリュムピアがやっと分離する程度。ただ、ウトピアの朝雲が出ている模様。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140525/Ak25May14.jpg

 

  DTy氏はω=319°Wでカラー單像。マレ・アキダリウムは可成り濃く朝方に見えるが、全貌は未だ。マレ・アキダリウムに先行するオクスス邊りには可成り太い雲帶。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140525/DTy25May14.jpg

 

  MLw氏はω=325°Wでカラー單像。詳細は出ないが、落ち着いた画像で、シュルティス・マイヨルなど姿が好い。ヘッラスは白い。オクススの雲に続いてマレ・アキダリウムが可成り見えてきたが、極雲の気配があるのみ。夕方に沈むオリュムピアは何故かDTy氏のそれより明白。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140525/MLw25May14.jpg

 

  JSv氏の画像はω=335°W。詳細狙いだが、マレ・アキダリウム上には24Mayに見られた暗帯が雲に挟まれているように見える。ただし、Bがなく、オクスス邊りの雲も描冩されない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140525/JSv25May14.jpg

 

26 May 2014 (λ=136°Ls~λ=137°Ls)

   PGc氏がω=032°Wでワンセット(IRω=034°W) マレ・アキダリウムは南中だが、シヌス・メリディアニなどの詳細は出ているものの、マレ・アキダリウムはRでも鈍い。マレ・アキダリウムに續く朝霧は可成り強く、オクスス沿いの雲も見えているが、他に濃い極雲らしいものは見当たらない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140526/PGc26May14.jpg

 

   FMl氏はω=033°W055°Wで夫々單像を与えるが、モノクロの様な感じ。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140526/FMl26May14.jpg

 

   DPk氏がω=036°Wで一組。Rでのブランガエナやオクシア・パルスなどの詳細は申し分ない。ただ、邊りはガスっているような感じで、マレ・アキダリウムには詳細が出ていない。テムペより朝方は朝霧で真っ白。オクススの邊りも靄っぽい。北極冠も詳細が見えにくくなっているかも知れない。極雲も見当たらない。南端には白霧。Bではマレ・アキダリウムは濃く、この上には浮遊物がない感じである。 RではOxus dark segmentが出ていると思う。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140526/DPk26May14.jpg

 

   JWr氏がω=327°Wで一組。シュルティス・マイヨルとシヌス・メリディアニは判るが、マレ・アキダリウムは出てきたところで、Bでも引っ掛かりがない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140526/JWr26May14.jpg

 

27 May 2014 (λ=137°Ls)

   Mo氏がω=189°Wとω=194°Wで二組を得た。オリュムピアがRでやっと出ている。古典的なエリュシウムは判る程度。オリュムプス・モンスの邊りも分離しない。ウトピアの朝霧もBではっきりしない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140527/Mo27May14.jpg

 

28 May 2014 (λ=137°Ls~λ=138°Ls)

   Km氏がω=157°Wでカラー像。オリュムプス・モンスが円環で午後に見えている。 オリュムピアも北極冠朝方に見えており、イエルネも見えるが極雲の痕跡を見るのは不可能なようだ。カラー像は夕縁にゴースト。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140528/Km28May14.jpg

 

29 May 2014 (λ=138°Ls)

   DPk氏がω=002°Wでワンセット。全體靄って居る感じだが、シヌス・サバエウスやシヌス・メリディアニは非常に詳細に富んでいる。それに比べてマレ・アキダリウムは鈍い。朝霧はテムペ以西で強くマレ・アキダリウム南部にも懸かっている。但し、Oxus dark segmentは見えている。 非常に明るい雲塊がシュルティス・マイヨルの北部先端の北西方向に見えている。但し、マレ・アキダリウムの北方には固まった雲はない様子である。北極冠はGBでは明るいが、Rでは鈍い。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140529/DPk29May14.jpg

 

   MVl氏がω=131°Wで一組の良像を得た。マレ・アキダリウムは沈んだところであろう。オリュムピアやその先の雪片群が弱い霧を出しているように見える(GBで明らか)が、雲塊があったとしても残滓であろう。南ではティトニウス・ラクスが見えている。ソリス・ラクスは裏に回るところ。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140529/MVl29May14.jpg

 

   MJs氏がω=139°W147°W152°W162°W178°WでそれぞれRGB像とRGB像を得た。オリュムプス・モンスが円環状で顕れ、西側山腹が白くなって行くのが好く出ている。ω=147°W以降はオリュムピアとその先行部の描写が精緻で、弱い雲が立っているのが判る。多分弱い極雲が午前中にあったかと思える。ω=152°Wの像がベストであろう。然し極雲としても残滓で、マレ・アキダリウムの方で見たかったと言うところである。尚、ω=162°W以降、朝方のエリュシウムの雲がBで見えるようになる。他方、アスクラエウス・モンスの邊りも注目されるが、ちょっと詳しい分析が必要。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140529/MJs29May14.jpg

 

    Km氏がω=163°Wでカラー像を得たが、MJs氏像群の範疇である。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140529/Km29May14.jpg

 

    JWr氏がω=300°Wでワンセットを得た。シュルティス・マイヨルが少し草色で南中。ウトピアが少し靄っているように見えるが、細部は不明。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140529/JWr29May14.jpg

                                               

30 May 2014 (λ=138°Ls~λ=139°Ls)

   FMl氏がω=343°Wのカラー單画像。マレ・アキダリウムが見え始めているが、北半球の雲など不分明。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140530/FMl30May14.jpg

 

   Mo氏がω=154°Wで可成りの良像。オリュムピアは朝方にあり、先行部(イエルネ)の雪片も南への吹き出しと共に見える。但し極雲らしい雲の塊はない。北極冠からリマ・ボレアリスを横切ってイエルネの方に吹き出しがある。像としては、マレ・シレヌムが南部に明確で、ティトニウス・ラクスの残滓なども見えるし、オリュムプス・モンスの形はLRGBで明確。プロポンティスIは朝方に濃く出ている。ウトピアの朝雲には未だ時間が早いようだ。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140530/Mo30May14.jpg

 

    Is氏が ω=156°W160°W165°Wの三像を並べる。北極冠とオリュムピアの分離も難しい。最後の角度で、エリュシウムの朝霧が出ているか。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140530/Is30May14.jpg

 

   MKd氏がω=254°Wでワンセット。Bで朝のシュルティス・マイヨルが見えないのは好い。RGBではシュルティス・マイヨルは少し蒼く、朝霧が取り巻いている。ウトピアの西部には朝方のかなり強い雲が支配している。GBで明白。RGBでは少し蒼っぽい。d12"を切って、北極冠自体は見辛くなったが、リマ・ボレアリスは好く見える。エリュシウムは午後でやや靄っぽい。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140530/MKd30May14.jpg

 

   MLw氏はω=282°Wでカラー單像。オリュムピアは夕方に見え、ウトピア北部はその後続として少し靄っぽいが、強くない。エリュシウムは夕端に近づいて、ピンク帶、白雲帶を見せている。ヘッラスはぼんやりしている。シュルティス・マイヨルとマレ・テュッレヌムは明確。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140530/MLw30May14.jpg

 

   Peter EDWARDS (PEd)氏はω=289°Wでのカラー單像。なかなかの像で、ウトピアの描冩など優れている。但し、内部の雲は不分明で朝の擾亂は済んだかと思える。オリュムピアは未だ見え、北極冠の切れ込みも見える。南端ではヘッラスは未だ白い。エリュシウムは相當夕縁に近づいているが、アエテリアの暗斑はシャープである。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140530/PEd30May14.jpg

 

31 May 2014 (λ=139°Lsδ=11.9"~11.8")

   Mo氏がω=134°Wでワンセット。この時期としては詳細に富んだ良像。北極冠には少しボヤケがあるが、オリュムピアが出掛かっていて、先行するイエルネは二個+aに分かれており更に南には靄があるようだが、極雲の残滓のようなものは見当たらない。マレ・アキダリウムは夕端近くだが、雲に隠れた部分がある。アルバは小さく見える。オリュムプス・モンスはCM近くに暗點と取り巻きで明確。RGBでは先行するアスクラエウス雲の残滓が少し見え、アスクラエウス・モンスからアルシア・モンスまで辿れる。更にその先ではティトニウス・ラクスが確認出來る。ポエニキス・ラクスも明確で、ソリス・ラクスの殘りも夕端近くに見えている。南端は白い。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140531/Mo31May14.jpg

 

   Km氏はω=137°Wでカラー單像(L+カラー)B像。北極冠は甚だ弱いが、オリュムピアとその先行部は見えている。オリュムプス・モンスも確認出來る。ティトニウス・ラクスとポエニキス・ラクスは明確。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140531/Km31May14.jpg

 

  Akinori NISHITA (Ns)氏は自前の望遠鏡でω=161°Wのワンセット。Rでオリュムピアと北極冠が分離している他、Gで白雲の配置が略判るが、オリュムプス・モンスの邊りでも詳細は判らない。プロポンティスIは濃い。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140531/Ns31May14.jpg

 

  Sadegh GHOMIZADEH (SGh)氏はω=218°Wでカラー單像。ウトピアの朝霧が可成り強く出ているが、詳細が無いのは殘念である。人工的な縁取りは止した方がよい。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140531/SGh31May14.jpg

 

  XDp氏がω=237°W248°W256°W271°W279°W290°Wと三時間半という長丁場の撮影を行い、ウトピアの朝霧の變化を追求した。24Mayでの朝のマレ・アキダリウム上の帯状雲を追った観測に継ぐ快挙である。

 


ウトピアの雲はω=237°Wω=248°WVB像で明白な通り、朝方で著しいことが証明されている。然し、形は保存されたまま、ω=290°Wまで続いている。VB像で見ているとこれは極雲の一種であるかも知れないとさへ思われる。雲が内部に這入るまで追求されたために、雲の位置も判定できる。ω=256°Wではウトピアの西端カシウスを越えて雲が殘っていることが判る。なお、Bではシュルティス・マイヨルは朝方殆ど出て居らず、IR光を上手くカットしたたいへん好いB像である。シュルティス・マイヨルはだから最後まで蒼味を示している。暗部の色彩にも微妙な違いのあることが判る。また、ヘッラスは充分に白い。なお、これら一群の像は、シュルティス・マイヨルの朝方での動きを示したものになっている。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140531/XDp31May14.jpg

 

   DTy氏はω=264°Wでカラー單像を得た。角度はXDp氏と重なるが、オリュムピア後部の詳細なども含め、マレ・キムメリウムの様子など画像としてはこの時期、標準以上である。 一方、ウトピアの雲は淡く描かれていて、XDp像では、半ば横に寝た⊃型の二つ折りに見えるのだが、この様子が再現されない。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140531/DTy31May14.jpg

 

  


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