編 集 後 記


 


今年の師走は天気の変化が早く、たびたび低気圧が通過して天候を崩した。先日の発達した低気圧の強風で、北海道・東北・北陸は吹雪となり被害の出た地域も多かった。積雪の多かった地域にお住まいの方にはお見舞い申し上げる。

冬型になると関東は寒い晴天となり、冬至の日には伊豆半島の山稜への日没を藤沢で見た。帰りの車内からは、追いかけて沈んでいく金星が見えていたので、視界の広がる相鉄線「ゆめがおか」のホームから画像を撮影した。手前には長らく暮らした「湘南台」の建物が邪魔をしているが、箱根から富士山への山並みが写っている。

今年もいよいよ押し迫った。寒さに向かう時期、体調に留意して良いお年を迎えられることを祈念している。火星はこの期間には「やぎ座」へと進み、まだ夕方の空に残っているが、視直径は5秒角を切り観測期は終了となって、南半球からの観測報告も途絶えた。「合」なるのは来年六月のことで、しばし解析と休養の時期となる。今期の活動に御礼を申し上げ、来年末からの皆様の活躍に期待している。

十二月24日記

 

火星課長 村上昌己


日本語版ファサードに戻る / 『火星通信』シリーズ3 の頁に戻る