編 集 後 記


 

二月も下旬となって、寒さも穏やかになりつつあり、「雨水」は19日のことであった。我が家の晩熟の紅梅も先日の春一番でほころび始めてきている。散歩の足を伸ばした藤沢の境川沿いのヒカンザクラは7分咲きとなっていて、今年も花の季節の到来である。

 


 

このところ天気の変化が早く関東では夕方にスッキリとした晴れ間がなく、先22日の火星と金星の「うお座」での接近は見ることが出来なかった。火星は太陽に近づきつつあり、二月末には視直径は4.2秒角となる。南アフリカのフォスター氏からの画像も赤外光の画像が主になっており、そろそろ撮影も難しくなり今期の観測期も終わろうとしている。

そのような時期の二月23日に、ドン・パーカー氏の訃報がもたらされた。体調の悪いことは知らされていたのだが、亡くなられたのは大変に残念なことであり、心より冥福をお祈りする。

パーカー氏からの火星画像は昨年八月12日の観測が最後になった。木星画像は今年一月18日の画像まで送られてきている。数日前の18日水曜日までスター・パーティに出席されてお話されていたという。

二月27日記

 

火星課長 村上昌己


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