編 集 後 記


 

桜は三月中に咲いたが、四月は天候が不順で、周期的に天気が崩れて寒気の南下もあり寒い日もあった。

四日には宵の皆既月食があり、東京に出掛けたが曇で眺めることは出来なかった。明るい内に花見と思い北の丸公園へと向かった。靖国神社は屋台が並んでかなりの人出であった。田安門に近づくとますます人が増えて、雑踏を嫌って引き返してしまうほどであった。外国からの観光客が多く、日本人かと思うと言葉が全く違っていた。数年前には考えられない光景である。桜はすでに散りかかっていて、田安門下の牛ヶ渕の濠には花筏が出来ていた。


 

この期間に火星はさらに太陽に近づいて、フォスター氏からの報告も四月半ばで途絶えて、今期の観測も終了となった。2013/14接近期には、機材と処理技術の進歩で、多くのすぐれた画像が寄せられた。火星軌道の衛星画像と合わせて、地球からの観測が有意義な観測結果となることが示された。視直径が大きくなる来接近期には、ますます盛んに観測される事と思われる。グローバルな観測を繋ぐ多くの観測者の参加を願っている。

四月25日記

 

火星課長 村上昌己


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