編 集 後 記


六月に入り、上旬から次々に梅雨入りとなり鬱陶しい季節となった。関東では中旬までは晴れ間が多かったが、このところ上空の寒気の影響があり連日不安定な天気が続いている。夜にも晴れることはなく星も見えず皐月闇となっている。二十四節気は、6日が「芒種」、22日が「夏至」であった。今年も半分過ぎてしまった。

 


今月も新月を挟んでの週末に蓼科へ出掛けたが、思うような晴れ間に出会えず、夜の観望はほとんど出来なかった。けれども、例年この季節には訪れることもなかったので、はじめて目にするヒオウギアヤメの花に出会えた。近くの霧ヶ峰には固有種もあるとのことで、山荘の庭に咲いてたのは嬉しいことであった。

 

 

 火星は、六月14日に太陽と「合」となり、以後は朝方の空へと移った。英文ホームページのファサードにも取り上げたが、恒例のようにSOHO衛星の捉えた画像を纏めてみた。LASCO C2カメラの遮蔽円盤に接して北側を通過していった。次回の「対衝」はメーウスの接近表によると、2016年五月22日のことで、位置は「さそり座」のはさみのところである。最接近(0.503AU)は、五月30日で視直径は18.60”と久々の大きさに達する。

六月24日記

 

火星課長 村上昌己


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