編 集 後 記


 

このところは梅雨前線は本州にかかり本格的な雨の季節になって西日本では記録的な雨が降ったと報道されている。同人の皆様にも被害のないことを祈っている。関東では雨量は少ないが曇天が続いて、黒点観測もままならない。

ご近所では「アジサイ」はやや勢いを落として、夏の花の季節となってきた。「ノウゼンカズラ」が咲き始めて、高い位置に彩りを添えている。クチナシの香りも散歩道に漂っている。


 

九州で記録的な降水量となった夏至の21日は、横浜でも昼過ぎまで雨が降っていたが、その後は急速に穏やかな晴天となり火星を観測することが出来た。久しぶりの火星はまだ大きかったが、朝方の陰りが判るようになって、「衝」が過ぎているのが実感できた。中旬に発生したMargaritifer SからAurorae Sの南側に見られた黄雲は捉えられなかったが、Ophir-Tharsisがハート型に明るいのが印象的だった。観測後には東の空からは丸い月が昇ってきたが、透明度が悪いためか山吹色に黄色い月であった。

六月25日記

火星課長 村上昌己


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