編 集 後 記


九月も下旬になったが、秋雨前線の影響は長く続いて晴天の日が少ない。秋分を過ぎたが秋晴れは訪れてくれない。また強い台風24号も日本を襲っていて、関東ではまだ静かで風もないが、これからが大荒れになるとのことである。嵐の前の静けさであろう、今日は日差しも出て隣家の金木犀が良い香りを運んできた。

和泉川沿いの散歩道では、コスモスも盛りになっていて、歩いていると川岸に名前の判らない白い花が咲いていた。朝鮮朝顔に似ているが花が上向きに付いている。調べてみるとダチュラ(アメリカ朝鮮朝顔)であることが判った。我が家のムラサキシキブも綺麗に色づいて、秋の季節が進んでいる。


 

曇天続きで火星を眺めることも出来ないでいるが、九月下旬でもまだ「やぎ座」にあって、日暮れの早くなった夕方の南の空に昇っているとおもわれる。近着の画像ではノウォス・モンスが日本からの撮影画像に捉えられる火星面経度になっていて、明日からの台風一過の晴天を期待している。

十月には今年初めての蓼科行きを計画している。ジャコビニ流星群の極大日が新月で条件がよいためである。母彗星も九月に近日点を通過していて、多数の流星の出現を期待しているが、極大時間が日本時間では昼間になっているのが残念なところである。ペルセウス座流星群などとは違って、フワフワと飛んでいる感じの遅い流星で、数年前にも蓼科で見たことがある。

九月30日記

火星課長 村上昌己 


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