編 集 後 記


 

 1月は周期的に天候は変わるものの、関東南部では晴天傾向で気温も平年並みかやや暖かい日が多く、和泉川沿いのロウバイは満開になり、フキノトウも開きはじめ。、早咲きの梅もほころび始めた。

2月にはいって「立春」を過ぎると、天気傾向が変わって曇りがちになり、気温の変動も大きく、季節はずれの暖かい日があったり、雪が降ったりで、体調の管理が難しい。朝方の明るい惑星を見るために早起きすると、まだ冷え込みは厳しく、春は未だ遠い。


 

先日は南先生のご葬儀で、数年ぶりに福井市を訪ねた。岐阜を過ぎると真っ白な伊吹山が迎えてくれて懐かしい景色だった。長浜を過ぎた余呉のあたりから畑の雪が目立ち始めて、敦賀を過ぎ北陸トンネルを越えた今庄あたりまでは雪景色だったが、越前平野に入るとすっかり雪はなく、北陸の冬には珍しい快晴の青空がひろがっていた。前日には雪がちらついているとのことで冬支度で出掛けたが、関東と同じ暖かさであった。

 

 火星は、1月には「うお座」を進んで赤緯が上がり、暗くなった夕空高く見えている。2月に入って視直径は6秒角を切ってしまって、明るさも弱くなり、観測期も終盤に入ったことを感じさせる。

二月10日記

火星課長 村上昌己


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