編 集 後 記


先月の中旬からは天気の変化が周期的になって、冬晴れの日が少なくなっていきました。ひと雨ごとに暖かい日の訪れるようにもなり、春の近いのが感じられます。季節の花たちも潤った空気と暖かさに、次々と咲き始めました。三月に入ると自宅の遅咲きの梅も満開となり、ご近所でも沈丁花の香りが漂うようになっています。他にも馬酔木や銀葉アカシアなどが目を楽しませてくれます。ソメイヨシノに先駆けて開く、辛夷の蕾もだいぶ膨らんで来ていました。三月六日の「啓蟄」をすぎて、そろそろ春本番です。

 


 

南先生のご逝去から、早くも一ヶ月が過ぎました。今回は『火星通信』同人の皆様から寄せられた、追悼文を集めて、「南 政次氏 追悼号」といたしました。あらためて、かけがえのない方を失ったことが残念でなりません。

 


夕空の火星は、「うお座」を過ぎて、三月には「おひつじ座」へ入り、プレアデスに近づいて行きます。視直径もまもなく5秒角を下回り、今接近期の観測も終わろうとしています。入信する画像もごく少なくなってしまいました。

三月10日記

火星課長 村上昌己


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