編 集 後 記


今年の梅雨明けは7月下旬にずれ込み、関東・甲信越では29日のことであった。8月は暑い晴天が続いて、月初めに滞在した蓼科の高原でも30℃に達する暑さで避暑どころではなかった。中旬からは台風の通過もあり曇天傾向になっていった。福井に向かった23日も既に秋雨前線が本州にかかっていて朝は小雨の中を出掛けた。岐阜県を通過する頃までは降っていたが、敦賀に出ると青空が見え始めて、福井市では曇り空ながら雨は降っていなかった。夕方には俄雨があったが、翌日からは降られることが無く、別稿のように、今回の資料整理をすますことが出来た。

西田氏の自宅に近くには、テッポウユリが花盛りで、あちこちに大輪の花が咲いていた。庭で見かけたヒオウギの花と並べてみる。ヒオウギには花のあとにヌバタマと呼ばれる漆黒の実が付く。

 


 

火星は、92日に「黄経合」となり、朝方の空に移った。118日には「おとめ座」で、スピカの北3度を通過するが、視直径はまだ3秒角台である。次接近の観測の始まりは今年末には訪れると思われる。年末には「てんびん座」で視直径4.3秒になっている。眼視観測に十分な大きさの8秒角になるのは、20205月のことである。

 


太陽観測衛星(SOHO)のコロナグラフ(C2)画像の中を通過してゆく火星

 九月10日記

 

火星課長 村上昌己 


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