編 集 後 記


残暑の厳しい9月の後で、不順な天候の10月となり各地で気象災害が頻発した。近内氏の福島県石川町の御自宅では、台風19号の大雨で近所を流れる阿武隈川の支流の越水が発生して、歯科医院のある一階部分は床上浸水となって避難されたという。厚くお見舞い申し上げる。関東南部の我が家も台風15号と台風19号が近所を通過して、被害はなかったものの、家が揺れるほどの強風に肝を冷やした。

10月末からは晴天傾向となり、気温も平年並みにもどり、北国からは冬の訪れを告げる初雪などの報道が続いている。湘南の当地でも遅れていたキンモクセイが11月に入って満開になり、芳しい匂いを漂わせていたが、散りゆくのも早く、キクやサザンカなどの初冬の花に替わってしまった。隣家の柿も色づいて、我が家の蜜柑も青味が取れてきた。今年は生り年のようで沢山の実を付けてくれている。

 


 

8月の資料整理の後で、10月中旬に次回の福井訪問を計画していたが、台風19号の接近で中止となってしまった。来週には再度、資料整理のために三国のお宅にお邪魔をする事にしている。

 

火星は、111日には「おとめ座」にあって、季節はλ=100°Lsを越えたところで、視直径はδ=3.7”であった。118日には、順行を続けてスピカの北3度を通過していった。南アフリカのフォスター氏からは、117日の日の出後に撮したIR画像が早くも報告されている。英文LtEに取り上げてある。私もその数時間前にデジカメで、スピカとのツーショットを撮影できた。英文ファサードをご覧いただきたい。

 


 

火星の現在がどの様な状態かを確認するために、MARCIの破れ提灯の画像に時々アクセスしているが、通信に障害の出る「合」の後は、九月下旬に再開するとのコメントのある94日付のアップデイトを最後に更新がされていない。ここでは最後になっている827日の画像を並べてご覧いただく。季節は北半球の夏至前のλ=072°Lsであった。大きな擾乱はなく、順当に季節は進んでいるようで、山岳雲がアルバ・パテラを含めて明瞭である。北極冠の融解に伴っての、周辺のイエルネやオリュムピアの分離などが認められる。白点はコロレフ・クレーターである。2018年黄雲の影響で淡化した、オクシア・パルスとマルガリティフェル・シヌスの間は、画像では不鮮明だが回復していないと思われる。

十一月10日記

 

火星課長 村上昌己 


日本語版ファサードに戻る / 『火星通信』シリーズ3 の頁に戻る