CMO #394 (25 February 2012) 和文お便りLtE     

     最新のemailが上に來ています。


●・・・・・題名: Mars Drawings 18 Feb 12

送信日時: Sun 02/19/2012 13:40 JST

南先生

村上様

いつもご指導ありがとうございます。

今朝のスケッチ2枚送信します。(英文LtEにも掲載)

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120218/Kz18Feb12.jpg

ここのところ天気が悪く、1週間あいてしまいました。

しかし、少しずつ、シーイングが好くなってきているようです。

アエテリアの一帯に複雑な濃淡が見えているのですが、どうも、

私の技量では表現できません。

一般的に、淡い部分の濃淡の表現が難しいですね。

引き続き、ご指導お願いします。

神崎 一郎

 

●・・・・・題名: Mars 2012/02/18-Kumamori

送信日時: Sun 02/19/2012 12:28 JST

 南政次 様

  近畿中部でも雪が降っていますが、堺では降るところ

まで行きません。

 晴れそうで晴れない状態が続いているのですが、雲間

から辛うじて撮影することができました。

 単独の青画像を撮ることができませんでしたので、カ

ラーカメラの青チャンネルを画像処理しました。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120218/Km18Feb12.jpg

 よろしくお願いいたします。(英文LtEにも掲載)

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: NPC area

送信日時: Thu 02/16/2012 16:07 JST 

添付ファイル: MRO MARCI 12Feb 2012.jpg, 防露霜ヒーターでワイヤーぐるぐる巻きの12SCT.jpg

 

  政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

CMO/ISMO製本、発送ご苦労様です。

 今朝は雪霞気味に晴れましたが、きつい寒波が再び入り始

めたようで視相激悪で何も見えませんでした。3時頃MARCI

週間天気の6-12Feb分がアップされました。極地方の風船張り

の状況が判り辛いのですが、NPC内外のダスト活動はある程度

判り、またresidual capは大小の亀裂を含めて全景が既に見

えてきたようです。Noteによれば南半球高緯度帯のターミネ

ータ付近にダスト活動があり、また8日にはElysium地域の

北西隣接部に突発的な小域のダスト発生があったようです。

 熊森氏は濃霧に巻かれてCP外面はおろか、SCT鏡筒内部の

CP内面や主鏡面も結露して焦られたようですね。私の12SCT

は国際光器から調達したケンドリック社製の露/霜防止ヒータ

ーシステムを要所に巻いたので、もう鼻息で接眼鏡が雪ダル

マになることもなくて快適です。筒内気流撃破用の冷却ファ

ンは既に入手してあるのですが、Km氏のブログの工作記を読

むと鏡筒穴開け、ファン取り付け調整に結構時間がかかりそ

うなので、衝を控えて決行しようか迷っています。

 また宜しくお願いいたします。

   良好天気!

追伸:米国に発注していた1/10λの増反射銀コートの小平面

鏡2面がやっと明日届きます。ペンタミラーに組んで試して

みますが、調子好ければそちらにお送りして像質をチェック

していただきたく存じます。

近内 令一

 

●・・・・・題名: 晴描雨読

送信日時: Wed 02/15/2012 23:14 JST

  政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

ISMOファサードにinsettingCMO/ISMO Gallery Watching

は最高ですね!! 速報性、啓蒙性、観測鼓舞性…Splendid!

Unprecedented!! 賞賛の言葉が見つからないほど脱帽です。

NPCのダストイヴェントは非常に面白いですね。今回の

5-12Febのダストのように内に籠もる?タイプと、破れ提灯

22-25Dec2012に記録されているようなNPCから外に

溢れ出るようなタイプが見られるのはどうしてなのでしょう

か?気象学的な部位(経度)特異性とかがあるのでしょうか?

(ペリエが好きそうですね)。北極冠は地べたにおいたドライ

アイスの小片のようにシュウシュウと白煙と土埃を巻き上げ

ながら昇華縮小中なのでしょうね。視直径も大きいので、も

うちょいシーイングが好ければ眼視でも面白い眺めが楽しめ

るのでしょうね。Imagersがちょっと羨ましいです。

 このところ酒も呑まず、晴れればスケッチを取り、雪雨曇

りならば読書、CMO/閲覧という聖人君子の日々です。飲み

会の誘いの断りも『火星観るから』で済むので楽です。家内

の旅行の同伴の誘いについても同様です。昨年の大地震でポ

シャッた東大寺二月堂のお水取り見学ツアーに家内はリター

ンマッチしたいようですが、『火星近いし、位相角小さいか

ら』と煙に巻いて断りました。

 Aphelion cloudy Marsということで、もっと白っぽく雲霧

で朧に霞んだ火星面を予想していましたが、思ったよりはアル

ベドー模様の濃淡コントラストは強く、輪郭も鮮明に感じます。

この傾きで初めてまともに眺めるMare Acidalium一帯は、あ

Syrtis Majorに匹敵する堂々たる大暗色模様であることを実

感して感激しました。東風にポニーテールを棚引かせる黒人少

女の横顔のような外観は独特で印象的です。

 DPc氏の12Febの画像や、JPp氏の11FebR画像では

Solis L.があちこち突起を出していて、X字形というか、京都

の大文字の焼け跡のような形に見えていますね。最近の変化

でしょうか?

 また宜しくお願いいたします。

  良好天気!

 近内 令一

 

●・・・・・題名: Mars 2012/02/14-Kumamori

送信日時: Wed 02/15/2012 18:31 JST

 南政次 様

   一日中冷たい雨の後、夜には晴れ間があったのですが

 撮影を開始すると急に霧がやって来て、撮影途中で望

 遠鏡も濡れてしまい、不十分な結果となりました。

  辛うじて処理できた画像です。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120214/Km14Feb12.jpg

  よろしくお願いいたします。(英文LtEにも掲載)

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: Mars 2012/02/12-Kumamori

送信日時: Mon 02/13/2012 11:46 JST

 南政次 様

   西から雲がやって来るので、早めに撮影しましたが高度が低く

 シーイングも良くなく、かなり無理をした画像になってしまい

 ました。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120212/Km12Feb12.jpg

  よろしくお願いいたします(英文LtEにも掲載)

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: スケッチのスキャン画像

送信日時: Fri 02/10/2012 23:11 JST

政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

新しいPCと前から使っているスキャナーの相性が悪く、再度

ドライバーをダウンロードして設定を色々調整しました。少

しマシになったかと思いますので調整画像を添付いたします。

まあ眼視スケッチはnoteの補助みたいなものですから、スキ

ャンに凝り過ぎても仕様がないとも思いますし、原画上にも

矢印をどんどん引っ張ってnoteを充実させた方が情報の有効

な記録として好いかなと思うようになってきました。

 今夜も雪が降ったり晴れたり雪霞空になったり忙しい天気

模様ですが、シーイングはそろそろ回復の兆しがありそうで

す。

 私の30cmF/10 SCTは多分“当たり”です。シーイングの好

い瞬間には非常に硬い像を結んでいます。火星面の実相の

Integrated lightでの実視把握の経験が積めるかと胸が高鳴

ります。

 明日は久々に業界仲間と積雪から逃れて隣県(茨城県)にゴ

ルフに行きます。どこのゴルフコースにも降雨後速やかにプ

レー出来るよう地下排水パイプ網が縦横に張り巡らされてい

て、非常に有効な放射性物質濾過蓄積装置になると予想され

ます(誰も指摘しませんが)。明日は放射能メーターを携帯し

て色々測定してみる予定です。

 また宜しくお願いいたします。

   良好天気!

 近内 令一

 

●・・・・・題名: Mars 2012/02/08-Kumamori

送信日時: Fri 02/10/2012 20:57 JST

 南政次 様

  昨夜より安定して晴れましたが、火星は揺れ続けていて

 シーイングはさほど良くなりませんでしたが、Hellas

 雲?がぽっかり浮かび上がって見えていました。 

 よろしくお願いいたします。(英文LtEにも掲載)

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120209/Km09Feb12.jpg

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: Mars 2012/02/08-Kumamori

送信日時: Thu 02/09/2012 20:55 JST

 南政次 様

  撮影を始めると曇ってきました。

 辛うじて画像になりましたが、詳細にはほど遠いです。 

 よろしくお願いいたします

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120208/Km08Feb12.jpg

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: ご連絡(西田)

送信日時: Tue 02/07/2012 21:58 JST

南 先生

村上 様

職場の先生が病休を取ることになり、代わりにしばらく担任業務を

行うことになりました。ちょっと忙しくなりそうです。

なお、印刷希望日に今のところ変更はありません。

西田 昭徳

 

●・・・・・題名: 拙英文LtE

送信日時: Tue 02/07/2012 13:47 JST

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

TVニュースで福井の豪雪の映像を見て心配しております。

この機会にぜひ体をお休めください。福島は数日前の石川町

での低温記録破りの零下12(一説にはマイナス15度!)

嘘のように暖かくなり、現在結構な雨が降っております。

PODは一滴の雨漏りもなく、価格の割に大したものです。

 さてSAFSection Marsしばらく振りに訪問しましたら、

Apparition Mars 2011-2012

partie 2: Phénomènes observables (15/01/2012)

115日付けでペリエ氏がArgyreについてしっかり書い

ていますね。そこで可能ならばお手数ですが22日付け

の拙英文LtEの一部に…to catch the object visually,

a bit challenging maybe as Christophe PELLIER

predicted in the SAF, Section Mars report, Apparition

Mars 2011-2012, partie 2: Phénomènes observable

(15/01/2012)

maybe以下追加変更お願いいただければ幸いです。

 また宜しくお願いいたします。

   良好天気!

    近内令一

 

  ・・・・From: "Daisaku NOGAMI"

To: "Masami MURAKAMI" <cmo@mars.dti.ne.jp>

Sent: Sunday, February 05, 2012 4:46 PM

Subject: Fw: [sinet-node-nifs-usr:0011] SINET shougai renraku 120205 nifs#kaifuku

> 村上様

> 

> 以下のように核融合研でのネットワーク障害が15時28分に

> 復旧したという連絡がありました。既に村上さんの方で確認

> されているということですが、一応ご連絡しておきます。

> 

> よろしくお願いします。

> 

> 野上

> 

> Begin forwarded message:

> 

> Date: Sun, 05 Feb 2012 16:34:27 +0900

> From: SINETオペレーションセンター

> Subject: [sinet-node-nifs-usr:0011] SINET shougai renraku 120205 nifs#kaifuku

> 学術情報ネットワーク加入機関 各位

> SINETオペレーションセンター 土田です。

> 

> 平素から学術情報ネットワークの運用にご協力頂き有り難うございます。

> 次の障害についてご連絡させていただきます。

> 

> 障害場所:岐阜データセンター 自然科学研究機構核融合科学研究所ノード校間回線

> 発生日時:2012/02/05() 10:28

> 回復日時:2012/02/05() 15:28

> 障害内容:回線障害

> 影響範囲:以下のノード校に接続する機関様

>      自然科学研究機構核融合科学研究所ノード校

> 以上、よろしくお願い申し上げます。

 

●・・・・・題名: Re: 飛騨サーバー開通の予定をお知らせください/ 『火星通信』 村上昌己 

送信日時: Sun 02/05/2012 13:28 JST

To Masami MURAKAMI<cmo@mars.dti.ne.jp>

Cc Masatsugu MINAMI<VZV03210@nifty.com>

  村上様

こんにちは。野上です。

ご連絡が遅くなって申し訳ありません。飛騨天文台へのネットワークの

経由場所である核融合研で、10時28分より障害が発生していると

いう連絡が入っており、13時過ぎに障害が継続中という連絡が入って

おります。復旧の連絡がこちらに入りましたら、ご連絡差し上げます。

 

よろしくお願い致します。

野上 大作

On Sun, 5 Feb 2012 12:35:54 +0900

"Masami MURAKAMI" <cmo@mars.dti.ne.jp> wrote:

> 野上 様 前略失礼します。

>

> 本日午前中より飛騨サーバーの不通の状態が続いています。

> 開通の見通しが判りましたらお知らせいただきたいと思います。

>

> お手数ですがよろしくお願い致します。 草々

>

> 『火星通信』 村上昌己

 

●・・・・・題名: Mars Drawings, 25 Jan, 27 Jan and 03 Feb

送信日時: Sat 02/04/2012 12:29 JST

南先生

村上様

火星スケッチの一月25日、27日、二月3日の計五枚を送ります。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120125/Kz25Jan12.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120127/Kz27Jan12.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120203/Kz03Feb12.jpg

実は、先週から今週にかけて、私を含めて家族全員が順番にインフルエンザにかかってしまい、自分も寝込み、また、家族の看病で観測に穴があいてしまいました。

 

今朝、久々に火星を観ましたが、無風で落ち着いた天候ではありましたが、相変わらずシーイングはよくなく、スケッチに苦労しました。マレ・アキダリウムは詳細が見えそうで見えず、結局、消化不良です。

 

一月分のスケッチのプリントアウトしたものは、今日、明日くらいには発送できると思います。

今後とも、ご指導よろしくお願いします。

神崎 一郎

 

●・・・・・題名: Booking a record

送信日時: Sat 02/04/2012 04:14 JST

  政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

外気温は現在氷点下12度で当地の低温記録を更新中です。

Argyre/Galle東進白亀や現地朝方のTharsis火山群が

気になって粘りましたが、NPCの存在が判るかどうかという

atrocious seeingで諦め、炬燵で猫を撫でながら熱いコーヒ

ーを啜っております(極楽)。また宜しくお願いいたします。

 良好天気!

 近内 令一

 

●・・・・・題名: HST画像

送信日時: Thu 02/02/2012 03:12 JST

   政次先生、近内令一です。お休み中失礼いたします。

添付いただいた画像()は私の言及した画像と全く同じもので

す。西の欠け際近くにアスクラエウス山が霧海からpoke

outしている画像です。あとで調べてみますが、多分3月

21releaseで、撮像は2月25日なのだと思います。季節

は熊森氏画像と殆どドンピシャと思います。傾きが少々

違いますが'95年の方が北極冠が小さいでしょうか?

 大寒波ということでどうぞ無理をなされずご自愛くだ

さい。また宜しくお願いいたします。今朝は残念ながら

相変わらず火星面に何も見えません。

 良好天気、視相!

 近内 令一

 

●・・・・・題名: A lying snowman?

送信日時: Thu 02/02/2012 01:13 JST

  政次先生、近内令一です。再々度失礼いたします。

先程23h10mJST upの熊森照明氏の31Jan2012(λ=064°Ls) 15:41GMT

ω=045°Wの画像の南縁にはFrosted Argyre+Galleの横倒

し雪だるまが薄っすらとありそうかなという感じがしま

すが如何でしょうか。HST撮像の同季節の例では、25Feb

1995(λ=064°Ls)画像に横倒し雪だるまが綺麗に写っています。

 シーイングは全く回復しないのでそろそろ諦めようか

と思います。

 また宜しくお願いいたします。

 近内 令一

 

●・・・・・題名: atrocious seeing

送信日時: Wed 02/01/2012 23:47 JST

 南 政次先生、近内令一です。再度失礼いたします。

雲の行き来が激しくなってきて、強風に乗って雪も飛んで

来ます。肉眼で火星は激しく瞬き、望遠鏡を向けましたが

膨満肥大した火星像がドリフトして北極冠のカケラも見え

ません。隣の居酒屋から『釣れ立てのワカサギ空揚げ中、

若年暇美人待つ、至急来られたし』のメールも入り、迷い

ます(苦笑)。もう少し粘ってみます。また宜しくお願いい

たします。

   追伸:“火星喫茶”を閉めた美酒氏が“CMO大飯店”を時折

り覗いてブツブツ呟いていますね。寂しいのでしょうね。

近内 令一

 

●・・・・・題名: The color of NPCbright, but dusty, semitransparent "Mars-colored"? 

送信日時: Wed 02/01/2012 22:31 JST

  政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

先日はメール有難うございました。ペンタプリズムにバーロ

―で、以前いただいたメールでは確かプレッセルの9.7㎜で

X400弱とのことでした。400倍にするには何㎜のアイピース

が要るのでしょうか。私は『畳と接眼鏡は新しいほど好い』

と考えておりまして、スペアの短焦点のアイピースをいっぱ

い買い込んで溜めてあります。よろしければ6789㎜あ

たりをお送りして試していただけたらと思います。

 

 またペリエ氏のメール転送いただきまして有難うございま

した。添付のS. Erardの論文面白かったので即日読みました

が、よくわからないところもあります。たとえばFig.6の狭

域波長別アルベドー分析ではNPCVB領域でのアルベドー

の落ち込み方が激しすぎて、これでは『赤い北極冠』になっ

てしまいます…『火星色の北極冠』と言うべきか。もっとも

本文の15頁で著者も『19957月のHSTの観測データからの結

果では400nmあたりのNPCはもっと明るい。これは7月のその

あたりの雲霧によるレイリー散乱を反映したもので、我々が

観測した2月には北半球高緯度帯の透明度は非常に高く、そ

れによる違いが出たのだろう。データ処理法による問題もあ

ったかもしれないが…』と述べています。すぐ後の文での

『波長別アルベドー分布の急傾斜から見るとNPCはかなり赤い

ことになり、通常カラー合成画像の色を判断する場合の白色

基準となるという想定に具合が好くないかもしれない(Bell

等も指摘している)』という指摘は興味深く感じました。

 同じFig.6Olympia Planitiaの測定カーブは、NPCに迫る

全体的な明るさですが、砂丘部分(P-ringの一部でしょうか?

季節はたぶん50度台半ばのLsのそれ)のアルベドーだけを分

離よく拾えるものなのでしょうか。

 ともかく、雲霧の被っていないNPCは他の火星面よりは相対

的に明るいけれど、ダスト塗れで地肌も透けたり露出したり

していて、火星色をしているということなのでしょうか。

1971年の8月の南極冠内部のshadingが黄土色をしていたこ

とを思い出しました(カラースケッチにもそのように描きま

した)

 ということで、ペリエのspeculationというか、この論文

をネタに書こうと思っているnoteの内容は容易に想像が付き

ます。私としてはむしろAlba cloudについての彼の考察の方

が読んでみたいですね。季節によっては夜間にも突発的な雲

の形成が起こり得るという数値シミュレーションの研究を読

んだ覚えがあります。

 

 タルシス~アマゾニス半球は予想通り眼視ではかなり手強

いですが、シーイングが好くなればもう少し様子が判るかと

期待しています。また南半球の晩秋ということで、30°Wあた

りの火星像南縁すれすれに霜の降りた600km超のArgyre super

 craterとその東縁の230km径のGalle craterが横倒しの雪だ

るまのようにそろそろ見えてくると予想されます。我がCMO

強力Big Gun軍団…DPk氏、DPc氏やWFl氏等はその様子をほど

なく捉えるかと思います。私もあわよくば見てみたいと思い

ますがシーイング的にちょっと難しいでしょうか。

 当地は現在晴れていますが予報は雪です。明日は休診なの

で少し粘ってみます。また宜しくお願いいたします。

  良好天気!

近内 令一

 

●・・・・・題名: Mars 2012/01/31-Kumamori

送信日時: Wed 02/01/2012 21:17 JST

 南政次 様

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120131/Km31Jan12.jpg

  なかなかシーイングが安定しません。

 寒波が通り過ぎるまで無理みたいです。

 よろしくお願いいたします。(英文LtEにも掲載)

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: Mars 2012/01/30-Kumamori

送信日時: Tue 01/31/2012 21:06 JST

 南政次 様

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120130/Km30Jan12.jpg

  晴れてはいるのですが雲の往来も多く、

 シーイングも不安定です。

 北極冠の縁の一部が濃く撮れています。

 よろしくお願いいたします。(英文LtEにも掲載)

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: 火星画像 Ak30Jan12

送信日時: Tue 01/31/2012 03:16 JST

南様

いろいろとアドバイス、ありがとうございます。

 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120130/Ak30Jan12.jpg

1月30GMTの火星です。火星周辺は二重像が出ていますが、北極冠には亀裂があります。(英文LtEにも掲載) 

 阿久津 富夫

 

●・・・・・題名: 木星 J120129

送信日時: Mon 01/30/2012 23:18 JST

木星画像 J120129

GRS付近の木星。GRS後方のSEBZの白雲活動が活発になってきました。メタン画像では明るい場所があります。

 阿久津 富夫 

 

●・・・・・題名: RE: カンパ御礼/『火星通信』村上昌己

送信日時 Sun, January 29, 2012 15:40 JST

 村上昌己 様

 長い間御無沙汰しております。御連絡どうもありがとうございました。

 ここ数年火星は観望程度でまともな観測はしておりません。スケッチからウェブカメラに移行しようと思いTouCamで始めたのですが、思うようにいかず中断してしまいました。これから徐々に再開する予定ですが、少しでも報告できるようになればと思っております。また宜しくお願い申し上げます。

伊舎堂 弘

 

●・・・・・題名: Mars 2012/01/27-Kumamori

送信日時: Sat 01/28/2012 11:24 JST

 南政次 様

 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120127/Km27Jan12.jpg

  薄雲がだんだんと濃くなり、最後は火星しか見えなくなってしまいました。

 シーイングも悪く、ずいぶんとぼやけた画像になってしまいました。

 よろしくお願いいたします。(英文LtEにも掲載-Ed)

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: Re: Ashen Light

送信日時: Fri 01/27/2012 23:30:05 JST

南 政次様

佐藤 健です。

Ashen Light ですが、「惑星ガイドブック 1」の p 103

書きましたように、日本で観測した例として私が知って

いるのは佐伯恒夫、村山定男、和田 敏、熊森照明、

安達 誠の諸氏が見たと報告している例と「続日本

アマチュア天文史」 p 87 に紹介した東海大学天文

宇宙同好会会員が見たと報告している例で全てです。

それぞれの詳しいデータは私の手元にはありませんが、

佐伯先生のスケッチは「惑星ガイドブック 1」の p 102に、

安達氏のスケッチは「続アマチュア天文史」の p 87

掲載してあります。

私自身は Ashen Light を見たことはありません。そもそも

金星の観測自体少ないですから、何かを言える立場では

ありません。

・・・・・・

私の健康状態ですが、目下血液の腫瘍マーカーと MRI

で前立腺癌を疑われているところです。この 31日に生検

のサンプルをとります。結果がでるのには 10日くらい

かかるらしいです。直腸癌、胆嚢癌、肝臓癌 (34)

と癌は経験済みですので、気にしていません。

それより困っているのは目です。白内障と飛蚊症も

さることながら、本が読めないのが苦痛です。 10分も

読むと目がチカチカして涙がでます。

 

という状態ですが、明日明後日と姫路で開催される

「天文楽サミット」に参加してくる予定です。元気です。

 

南さんもいろいろ故障をお持ちのようですが、くれぐれも

お大事になさって下さい。

藤 健 Takeshi (Ken) SATO

 

●・・・・・題名: Mars 2012/01/26-Kumamori

送信日時: Fri 01/27/2012 21:47 JST

 南政次 様

  寒くて晴れない日々が続いております。

 昨日は堺でも久しぶりに雪が舞いましたが、

 積もるにはほど遠いです。

 久しぶりに穏やかに晴れました。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120126/Km26Jan12.jpg

 北極冠に輝きが少ないようです。

 よろしくお願いいたします。(英文LtEにも掲載-Ed)

    熊森 照明

 

●・・・・・題名: It's a beautiful day!

送信日時: Fri 01/27/2012 13:59 JST

  政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

今日も快晴、好い天気です。このところ昼間から宵にかけて

は綺麗に晴れますが、夜半から曇り、朝まで雪という天気が

続き、気合が入っているだけに悶々とします。

 今朝方も気温零10°C中粘りましたが、02:20JST頃瞬間

的に全天快晴となり、シーイングも7/10程度で集中し始めた

途端に5分弱で雪となり、ドームを閉めました。Noteのみ下

記いたします:

 

26 Jan 2012 17:20GMT  λ=062°Ls  δ=11.3″  ι=26ω=114°W 

φ=23°N 

NPCはかなり明るく、境界明瞭で、幅の狭い濃いフリンジが

取り巻いている。

欠け際近くでOphir~Candor付近はかなり明るく、白っぽい。

Dawn limb付近も帯状にかなり明るく、白っぽい。

Solis L.Nilokeras(?)は欠け際近くで相当濃い。

M. Sirenum付近は像の南縁近くで幅狭く薄暗いようだがよく

判らない。像の南縁はさほど明るくない。

Ascraeus付近が多分少し明るい。Alba付近はわずかに明るい

ような気もする。Olympus M.あたりは濃淡が感じられるが見

分けられない。

 

 以上です。火星像は大きくなってきてウキウキします。模

様のコントラストはかなり低く感じますが、透明度とシーイ

ングが揃えば細部はともかく、部位部位の色調も捉えられる

と思います。

 気温がマイナス8~10°C安定すると筒内気流は起きません

が、鼻息で一瞬でアイピースが霜まみれになります。ヘアド

ライヤーで対応していますが、国際光器から霜取りヒーター

システムを購入するつもりです。零下3°Cくらいまでは指出

し手袋で何とかなるのですが、-10°C になってしまうと指先

の凍傷が危ないのでスッポリ手袋が必要になってこれだとス

ケッチが巧く行かずこれが一番困ります。膝に乗っけた電熱

足温ヒーターの中に鉛筆を持った右手だけ素手で入れておい

て、ささっと出して描く方法を取っています。

 今夜も予報は晴れなので粘ってみます。また宜しくお願い

いたします。

   良好天気!

 近内 令一 

 

●・・・・・題名: 木星 J120121

送信日時: Sun 01/22/2012 12:29 JST

木星画像 J120121

この経度のSTBは復活しています。SEBnには多くの白斑が連鎖しています。

 阿久津富夫

 

●・・・・・題名: 木星 J120119

送信日時: Sat 01/21/2012 20:57:24 JST

木星画像 J120119

GRSの北側に小さな暗斑が迫っています。

 阿久津 富夫 

 

●・・・・・題名: 雪曇り夜話

送信日時: Sat 01/21/2012 20:40 JST

 南 政次先生、近内令一です。日本語にて失礼いたします。

昨日から大雪で、近年の当地としては珍しく15㎝ほど積って

います。こんな日はLtEを読んで楽しんでいます。シーハン

先生は天文歴史家だけあってDPk氏のエッセイに対する評価は

高いですね。シェイクスピアを引用したり、ホープの青ダイ

ヤを鏤めたり相変わらずコクのある文章で楽しめました。

 そういえばちょっと前のシーハンのOGER氏宛てのレターの

中で、奥様もフランスに同伴されるので日程をやりくりしな

ければ…という件の表現は使えますね:私が家内の美術館巡

り旅行の誘いを断るときに“…my interests are more

moderately artistic than your own…”とかの感じでやんわ

りといえば勘弁してくれるかな? 

 しかしここから観る火星は、回転椅子に坐ってぐるぐる廻

りながら、自分より3%ほどゆっくり回転する廻り灯篭を眺

めるようなもので、対面する度に絵柄は中々ずれて行かず反

対側の様子が判らなくてイライラする。しかし観たい絵柄が

顔を覗かせ始めて、事情で数回転対面できないとその絵柄は

正対正面から疾く逃げて行く。夜ごとのズレは遅くもあり、

速くもあり、恋の駆け引きのように主観に弄ばれ心を掻き乱

されます。何のこっちゃない、私はこの季節の“Boring Side

をどうしても見たい(どのくらい見えないか見たい)のですが、

何とか晴れてくれませんかねぇ。

 南先生の“The Man I Love”のような霊験灼かな“The

Miraculous Good-Weather Song”を私も持っていれば好いの

ですが、常習的に車で聞いている曲といえばピンクフロイド

の『吹けよ風、呼べよ嵐』とかですから逆効果この上なしで

すかね()

 The Man I Loveといえば、先日の業界関係の新年会の二次

会で、アマチュアバンドのヴォーカルやっている女性がカラ

オケでこれを軽々と気持ちよく見事に唄っていました。学生

時代に私が通い詰めていた六本木のナイトクラブでバイトし

ていた阿川泰子よりも全然上手かった。『よくこんな難しい

歌唄うね!?』と聞いたら『歌やれば誰でも唄いたい曲よね。

雰囲気がある楽曲で、歌詞もカーペンターズ並みに平易な英

語で感情移入しやすい内容だから、音程、リズム感抜群でな

くても、地声が好くて、あと顔が可愛いければ何とかサマに

なるのよね』とのことでした…美貌と美声の自慢だったのか

?? 『先生も唄ってみたら?』といわれたので唄いました

が、八方から『オ○マか!?』の野次が飛びました。私はオカ

○の気はありませんが、彼女の話ではその気がありそうな男

性歌手が何人もカヴァーしているそうです。

 自分の“晴れ歌”を私も見つけたいと思います。

  また宜しくお願いいたします。  良好天気!

PS: 阿久津富夫君の19JanRGB画像は各コンポーネントのバ

ランスが取れていて見事ですね。Not only impressive, but also

informativeです。

近内 令一

 

●・・・・題名: 火星画像 Ak19Jan12

送信日時: Sat 01/21/2012 18:30 JST

南様

 久々の火星です。 

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2011/120119/Ak19Jan12.jpg

やっと雨期が終わったかなと思います。(英文LtEにも掲載)

 阿久津 富夫

 


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