CMO #404 (25 November 2012) 和文お便りLtE Now

前号の和文LtE

最新のemailが上に來ています。


・・・・・木星 1031日 2012

発信: 1 November 2012 at 11:49

 

木星 J121031

NEBn2つ白斑の内、後方の白斑II (II/90.6)が前方に進んで、接近しつつあるようです。

EZnからの典型的なフェストーンが4個が並んで見えます。


阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

・・・・・木星 1030日 2012

発信: 31 October 2012 at 23:40

 

木星 J121030

透明度が良く、メタンバンドの露出が1/5秒で済んだ。


阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

・・・・・木星 1028日 2012

発信: 29 October 2012 at 22:43

 

木星画像 J121028

 メタンバンドにはNNTZ LRSの白斑が見えます。


阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

・・・・・木星 1022日 2012

発信: 24 October 2012 at 12:48

 

木星画像 J121022

GRSBAが見えています。


阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

・・・・・村山先生ご容体

発信: 22 October 2012 at 23:00

 

政次先生、近内令一です。昨日石橋 力君と村山定男先生のお見舞いに伺いまし
た。ご自宅が入っている高層マンションの真向かいの慈恵医大附属病院の20階の個室
におられます。午後2時そのお部屋にお邪魔したときには介護ヘルパーの女性がちょ
うど一旦帰るところでした。自力で起き上がることは困難な状態で、ベッドに横にな
られたままの状態で2時間ほどお話を伺いました。

癌は原発巣の前立腺には既になく、『体中に引っ越しした』そうで、現在は肝臓の広
範囲の転移を放射線で叩いているところだそうです。下半身の骨への転移で今年の初
めに圧迫骨折を起こして、それが十か月以上も入院されている主な理由とのことで
す。他には右の尿管への転移部位をブロックしたために現役の腎臓は左側のみ。また
第三頸椎への骨転移部に真後ろから放射線を当てた際に咽頭喉頭部及び声帯に変性が
生じてやや嚥下が困難となり、嗄声も出てきたとのことです。また癌とは別に長年酷
使された右眼が黄斑変性症で視野中心付近に像の歪みと若干の欠損があるとのことで
す。

頭脳は極めてご明晰で最近の事も昔のこともよく覚えておられます。お声も上記の影
響かやや嗄れておられますが名門武蔵高校仕込みの英語、独語の発音も格調高く(
語は英語よりもご堪能で同時通訳をされるほどでした)、聴力の低下もなく、完全に
普通の会話が可能です。

パソコンは病室に持ち込むことは可能だけれども、主治医から疲れるので止めといた
方がよいといわれているとのことです。1~2週間に一度退院、というよりもヘル
パーに付き添われて一時帰宅されるそうです。PCにはspam対策をされていないよう
で、帰るたびに何百通もの迷惑メールを削除するのに疲れてしまうとのことで、今夏
の南先生のemailも見逃されたようです。

ということで、南先生がお尋ねとのことで、射場保昭氏についてお聞きいたしまし
た。その結果ですが、名前はよく知っているが面識はないとのことでした。そして記
憶を辿られた幾つかの事をお聞きしたのですが、情報の出所は定かでない(自宅で古
い日記を探れば何か判るかも知れないが)とのことでした。以下に概略を列記いたし
ますと:
1)
 父君と異なる姓なので事情があったかとも聞いている。
2)
 戦前、多分『天界』に、当時の日本国内の主な天体望遠鏡所持者、所持機関のリ
ストを発表し、射場リストに載っているのが一種のステイタスになっていた。
3)
 所持されていた屈折望遠鏡は晩年に東京天文台に寄贈された。
4)
 3)の屈折機の脚には耳なし芳一のように書がびっしりと手書きされていた。号は
『好天坊』。

南先生と村上さんが自宅を訪問された時のことも村山先生はよく覚えておいでで、
「南君は厳しい人だけど何故か俺には好くしてくれて感謝している。ぜひ宜しくお伝
えください」と繰り返されました。一時帰宅されるたびに火星スケッチは整理されて
おられるようです。随分以前から“One Thousand and One Nights with Mars”のタ
イトルでスケッチ集を出そうかなと思っていたけど、もう難しいかな、とも仰ってお
られました。南先生ですと一桁上になりますですね。

今期はついに一目も生の火星像を望遠鏡で眺めることができなかったそうで残念がら
れておられました。今期の私の火星スケッチノートブックの現物をお見せしたら、
How dared you…”とか呟かれながら大変嬉しそうに頁を捲られ、“One of my
best pupils, you dear dare rare species for these digital era
…”と韻を踏ん
だ切れ鋭い英語のシャレのお褒めをいただいて非常に光栄でした。

ちょくちょく上京するのなら顔を見せなさい、と叱られました。私が幾つになっても
先生が幾つになられても先生は先生で、強いオーラとカリズマは少しも衰えておられ
ず、椅子を勧めていただいたので腰掛けましたが、気分は直立不動で“Yes, sir”の
懐かしい幸福な時間を味わわせていただきました。

以上簡単ながらご依頼についてのご報告であります。
また宜しくお願い申し上げます。
        

近内令一 (石川町、福島)

 

 

・・・・・木星 1018日 2012

発信: 21 October 2012 at 11:55

 

木星画像 J121018

NNTZ LRS(メタンバンド)が明瞭に見える。


阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

・・・・・木星 1016日 2012

発信: 17 October 2012 at 12:35

 

木星画像 J121016

雲の通過が多く、気流が変化し、落ち着きません。

SEBSEBsSEBzSEBnの三層構造に見える。

NEBは複雑な模様が多い。メタンバンドでは北半球のいくつか見える、明るいものは以前からある小赤斑。


 

阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

・・・・・Re:木星 101012日 2012

発信: 14 October 2012 at 09:47

 

阿久津様

  10日のLRGB画像を立体視したところ、SEBに対してRSが浮いているように感じます。

 ひょっとして、今はRSは前進傾向でしょうか?

 

石橋 力 (相模原市、神奈川)

 

 

・・・・・木星 101012日 2012

発信: 13 October 2012 at 22:50

 

木星画像 J121010 J121012

日本からセブに戻り(?)ました。2夜ともGRS付近の画像ですが、 BAの赤みが強く、GRSと同じくらいに見えます。



阿久津富夫 (セブ、フィリッピン)

 

 

・・・・・#403オープニングエッセイ

発信: 03 October 2012 at 22:11

 

  南 政次先生、近内令一です。メール有難うございました。腰痛がきつくて入院
されるかもとのことですが、椎間板ヘルニアは年齢に関わりなく、放置すると一生モ
ノのえらいことになるようですので、主治医の先生とご相談の上、必要ならばぜひ入
院もされて、根治を目指して療養に専念されますようお願い申し上げます。
  10月は例年同様学会シーズンで毎週末出張ですが、立体視エッセイ、骨子はでき
ておりますので15日発信に間に合うと思います。裸眼立体視をできる人の割合は漠然
5割程度と考えておりました。 しかし先日神奈川県相模原市の石橋 力君に依頼し
て天文サークルの例会参加者に聞いてもらったところ、裸眼立体視できると答えた人
の割合は2割弱であったとのことで愕然といたしました。この点はエッセイの導入部
で対策を立てたいと思います。
  石橋 力君は私より一歳上で、家も近所同士で高校以来の付き合いです。国立科
学博物館の村山サロンの常連でした。ということで、昨晩石橋君に電話して、南先生
からお尋ねがあったということで、村山定男先生の最近のご様子について聞いてみま
した。その結果ですが、今年の初夏あたりから愛宕山(地下鉄神谷町駅近く)の慈恵医
大付属病院の20階の個室に入院されておられるとのことです。この7月に石橋君がお

見舞いに行った時には椅子に腰かけてお話しされたとのことでした。この11月の船上

日食ツアーには残念ながら参加できないとのことだったようです。米寿を迎えられた

とのことで、石橋君が日食ツアーに出掛ける前に(今月末頃か)、日程を調整して一緒に

私もお見舞いに出掛けようかと考えております。
  最近記憶力が落ちてこられたとのこと。60歳を超えると誰でも毎日数十万個の脳
細胞が消滅する;私のような酒呑みでは百万個以上消えるそうですから、日毎に記憶
が不得意になり、またしまってある記憶の検索もスムーズに行かなくなることを私も
実感しております。CMOのギャラリーを眺めていて面白いアイデアが浮かんでも放っ
ておくとすぐ忘れてしまうので、備忘録を付ける大学ノートを開いておいて、その場
で略図を添えてメモを取るようにしております(画像を保存しただけでは何に注目し
たのか簡単に忘れてしまう)
  光輪のオリュムプス山の面白さについては南先生の#40211/12 note(4)で再認
識させていただきました。私の備忘録にはOMが色々な条件下で顕著に黒く(暗く)見え
る例が溜まっています。Dark Olympus Mons注目のきっかけになったのは1973年の記
憶です。手元にスケッチが無いので困るのですが、10月初旬の絶好のシーイング下の
火星面(アントニアディのシャープ目のスケッチにほんとうにそっくりだけど、模様
の境界はもうちょっとクッキリしているな、と感じました)に、子午線の下寄りに
真っ黒な木星の衛星の影のようなOMを見た記憶があります。あれはなんだったのか今
でもよく判りませんが、落ち着いたら考えてみたいと思っています。ピカピカ光った
(“霜が降りんピカ”という駄ジャレはペリエに英語で説明してもあまりうまく通
じませんでしたが)、異常に赤暗く見えたり不思議なご神体のような超巨大火山です
ね。
  台風は直撃でしたが風も雨も最小限で被害は全くありませんでした。地震は確か
にこのところ頻発していて、震度は3~4と大したことはないのですが、地獄の底か
ら響いてくるような低周波の地鳴りを伴っていて非常に不気味です。また時々、プ
レートの岩盤がバチンと割れたかのような、近隣の町村一帯に“ズバーン”と砲声の
ような轟音が一発だけ響き渡る(揺れではない)ヘンな地震が混ざります。3.11直後に
は毎日のように経験していたタイプの地震なので、またぞろプレートの未放出のスト
レスが解放される兆しかな、と皆緊張しています。原発、放射能問題についてはあき
れ果ててコメントするのも嫌です。何とかは死んでも治らないということですね。

 また宜しくお願いいたします。 

 

近内令一 (石川町、福島)

 


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