CMO #419 (25 February 2014) 和文お便りLtE Now

前号の和文LtE

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            ・・・・・RE: 和訳をお願い致します

発信 24 January 2014 at 19:58 JST

 

拝復
  メール拝読しました。パーカー氏の巻頭エッセイ和訳承知いたしました。できるだけ早く上げたいと思います。暫定和訳タイトルは:
《火星観測を暫し沈思黙考する》
でいかがでしょうか。
  銀塩時代からの惑星写真家の生き残りで、高解像度デジタル惑星画像撮像法を花開かせた長老/功労者のお一人ですから、エッセイの内容には歴史的重みを感じます。シーハン先生ほど凝らないユーモアをちりばめた文章は読み易くて好感を持てます。そして平易な文章構成ながら中々含蓄深い。『とりわけ、鼻息荒い初心者が画像処理で暴走すると、疑似詳細満載のデジデジ、ギトギトのどぎつい画像になりやすい』という件には思わず笑いました。 DPkEGfか、といういくらいに過剰コントラスト画像が名刺代わりだったお方のお言葉なので。 そういえば最近のパーカー氏の火星画像はコントラストが以前よりナチュラルに感じます。これはお年を召されて性格が丸くなられたためではなくて、画像処理法が替わったせいでしょうか(本文中にもありましたが、Go氏の影響?)。木星の画像はなんだかfuzzyでいただけない感じがしますが。
  ペリエ君と同様に、『撮像を始める前に、少々火星像を眼視で観察することをお奨めする』とパーカー氏も書いていることには感銘を受けました。眼視観測者のDNAを保持したdigital imagerはもうペリエ君やPeach氏あたりが最後で、これからは光子を網膜にダイレクトに受けることに興味のない生粋のimagerの時代になっていくのでしょうか。
  主観的な現象観察記録に頼ることも多い、いわばフィールドワークともいえる地上からの火星観測においても、定量的な科学的分析は可能である、というパーカー氏の提言は傾聴に値します。これは、場数を踏んだ同氏だからこそ実感された、画像処理次第で如何様にも奇怪な画像を造り得るdigital imaging/processing手法は実は極めて主観的な(ある意味眼視観測よりも) 記録法であるという認識に基づいた逆説的な表現かと思います。だからこそ、古典的眼視観測法のmindを以てこそdigitalimageの的確な分析が可能であるという南先生の主張と善くも符合するのだと私は感じます。

  当地では天候がどうしようもなく悪く、晴れても北極冠も識別できない夜が続いております。昨夜は久し振りに二つ目玉の移動性高気圧配置で、いつもは怒り狂ったようなシリウスの瞬きも心臓の鼓動のように穏やかで、これはと期待しましたが、3時に起きるとベタ曇り、4時には雪が舞い始めてがっかりしました。現在20時前で快晴です。シリウスの瞬きは激流に映りはためく対岸の灯火のようですが、明朝もドームを開けられればと期待しております。


また宜しくお願いいたします。

 

近内令一 (石川町、福島)

 

 

            ・・・・・ 氷点下四度視相激悪

発信 25 January 2014 at 05:06 JST

 

CMO編集ご苦労様です。霧が薄れてカラス座が見えるようになってきましたので、裸眼で瞬いている火星に望遠鏡を向けました。案の定火星像は膨満して全く模様は見えません。焦点外像を観察すると低空で西北西の強風が流れ、高層で北北東の超高速の風が吹いているのが判ります。少し東の地平高度25度ほどの下弦過ぎの月を入れると、コペルニクスクレーターの中央丘が見分けられません。早朝5時前撤退決定です。8時半から酒気帯び診療になると困るので熱燗と行きたいのをぐっと堪え、熱い珈琲を啜り、昨日の晩メシの純豆腐チゲを温めて掻き込んで寝ます。


また宜しくお願いいたします。

 

近内令一 (石川町、福島)

 

 

 

            ・・・・・ Mo22Jan_14

発信 25 January 2014 at 01:25 JST

 

22Janをお送りします。やっと少しSeeingが向上し、表面模様の分かる画像を撮ることが出来ました。23日は、22日より良くは無いですが、今までより安定しているようです。今日は少し良くなる事が期待できます。また、処理して送りたいと思います。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140122/Mo22Jan14.jpg

 

森田 行雄 (廿日市市、広島)

 

 

            ・・・・・ Mo12Jan_14

発信 13 January 2014 at 23:20 JST

 

今年も宜しくお願いします。年明けから懸命に撮ってきましたが、Seeingが悪くイライラしながら処理しました。あいにく表面模様の少ない場所でしたが、雲でもある程度わかれば面白いのにと思いながらの処理でした。

12Janより拡大率をさげています)

 

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140101/Mo01Jan14.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140102/Mo02Jan14.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140106/Mo06Jan14.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/140112/Mo12Jan14.jpg

 

森田 行雄 (廿日市市、広島)

 

 

            ・・・・・ Mo31Dec_13

発信 2 January 2014 at 23:47 JST

 

明けましておめでとうございます。今年もご指導、宜しくお願い致します。

12月に入ってSeeingの悪い日が続いていましたが、やっと新年になって少し落ち着いてきました。少し良いかなと思って処理しましたが、中々思うように模様が出てくれません。

今朝も見ましたが、同じような具合です。もう少しSeeingが良くなれば、ある程度の模様が出るのに残念です。

 

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/131202/Mo02Dec13.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/131204/Mo04Dec13.jpg

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2013/131231/Mo31Dec13.jpg

 

森田 行雄 (廿日市市、広島)

 

            ・・・・・2014年明けました

発信 1 January 2014 at 07:43 JST

 

明けましてお目出度うございます。本年も宜しくご指導のほどお願い申し上げます。
このところ火星が裸眼で激しく瞬き、望遠鏡を通しては北極冠も全く見えないような状態が続いておりましたが、元日の今朝方はようやく模様らしいものが見分けられ、氷点下2〜3度Cの中、40分リズムで三葉スケッチを得ました。北極冠はけっこう明るく、白色味強く、境界は多分かなり明瞭で、外形はやや歪んでいるような気もしますが、確認できませんでした。エリュシウムが正面だったと思うのですが、全く見分けられませんでした。後刻スキャンにてご報告いたします。

 


(1月2日 受信)

 

また宜しくお願いいたします。

 

近内令一 (石川町、福島)

 


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