CMO #455 (25 October 2016) 和文お便りLtE Now

前号の和文LtE

最新のemailが上に來ています。


  ・・・Mo10Oct_16

発信:16 October 2016 at 23:18 JST

 

南 政次様

 10日の画像をお送りします。土・日が中々晴れず、仕方がないのですがまともな像がありません。

Seeingも悪く、今日はまた大雨です。晴れれば撮れますのでもう少しねばって見ます。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161010/Mo10Oct16.jpg

 

森田 行雄 (廿日市市、広島県)

 

  

  ・・・Mars 15 october 2016

発信:15 October 2016 at 22:21 JST

 

近内令一です。

本日も青空を背景に火星を撮りました。ほぼ南中ですが地平高度は28度です。シーイングは超最低最悪で、眼視では本当に何も見えません。5万フレームキャプチャーのうちの5%をスタックするよう設定しました。スタック率を上げると画像でも何も出なくなります。ノアキス北東部が濃化している様子がわかるかもしれません。村山定男先生の1956820の銀塩にも負けていますが、横綱が土俵入りすれば遠目に賞でることができるでしょうか。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161015/Kn15Oct16.jpg

また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・Mars 14 october 2016

発信:15 October 2016 at 12:16 JST

 

近内令一です。

肌寒い快晴の青空の中、ほぼ南中の火星を撮像しました。眼視では全く模様の見えない激悪視相でしたが、ノアキスの北東コーナーの“The Hot Place”には異常なさそうです。Mars Express VMCが連日南半球中高緯度帯を俯瞰する画角で画像をリリースしているので、ESAの面々も意識しているのでしょうか:

https://www.flickr.com/photos/esa_marswebcam/
競争ですね。

 

私のミード41cmシュミットカセグレンのフォーク式赤道儀はきちんと調整、設定すれば昼間でも明るい恒星や惑星をかなり高精度で自動導入できるらしいのですが、怠けてやっておりません。WinJUPOSToolsEphemeridesに当地の経度緯度を入力してあって、当地での火星の南中時刻を表示してくれますので (昨日1014日の南中時刻は07h54m GMTでした)、赤道儀の度盛環を火星の赤緯に合わせ、南中時刻との時間差を赤経の度盛環で合わせてやると、76cm60度俯視正立ファインダーの視野のほぼど真ん中に火星が入ってきます。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161014/Kn14Oct16.jpg

明日は出張ですが、今夕は何とか火星を捉えたいと準備しております。

    また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・Leave it in the lap of the Gods

発信:13 October 2016 at 10:45 JST

 

近内令一です。

 出張から帰りました。この後101112月は業界の理事会、監査で出張の嵐となります。家にいる間に何とか晴れてほしいものです。JPLNASAの関係者は全球規模のダストストームが出そうだと色々な観点から予想しているようです。109日にお送りした拙Eメールで、火星の合成軌道角運動量の上昇傾向が全球的ダストストームの発生に及ぼす可能性のある機序についての考察がない。と書きましたが、その後蜘蛛の巣徘徊をしてみると、惑星の合成軌道角運動量の変化が惑星大気循環の角運動量の収支に影響を及ぼす可能性を示唆した論文はいくつもあるので、気象学の専門家には常識で言及の必要もないということだったかもしれません。

 

 CMO/ISMO 2016 Mars Report #14 で、私の81日の火星画像について丁重なるご批評をいただきまして本当にありがとうございます。南先生の評価基準は火星の気象現象を的確に分析するのに適した再現性の高い正確な画像という一点でずっと以前から首尾一貫していますので、非常に説得力があります。色がおかしい、リムの扱いが下手くそ、ゴーストだらけ等々いくら叩かれても私はめげませんので、どうぞ手加減をされることなく存分にご批判をお願いいたします。叩かれるだけ伸び代 room for growth があると期待されていると感じております。

 

 “The God of Stacking”は南先生ならではの観点で大変に驚きました。私はある意味正反対の捉え方をしておりまして、スタッキングを含めた画像処理は非常に人間的な営みであると感じております。撮像者/画像処理者が自ら積極的に設定を工夫しないでオートマチックな処理をすると画像は通り一遍の凡庸な冴えないものになるでしょう。スタックの神様 (あるいはスタックの魔物”)”は何も助けてくださらない/悪さもしない (いらっしゃらないのかもしれない)。一方スタックや画像復元処理の設定は難物で、うまく行けば惑星像全面均質な正確な美しい画像になるし、まずい方向にやり過ぎればゲテモノになってしまう。困るのはゲテモノだとすぐにわかればよいが、程度の軽いナチュラルなゲテモノ(破綻/artifacts)は一つの画像では判断し難く、危険で罪が深い。南先生の慧眼なくしては見分けられません。とにかく、撮像者/画像処理者の設定次第で良くも悪くもどうにでもなる。総て自分の責任です。神も魔物も自分自身の内にいる....あ、結局南先生と同じことを言っているような...

 

“Is there no possibility that the God of stacking may forsake a desultory marking?”も深い問いかけですね。最新のスタッキングソフト (たとえばAutoStakkert!2:以下AS2) では良像選別のためにアラインメントポイント (以下AP) なるものを設定します。AS2ではAPは、ほぼ任意に大きさ(オプションを選べば形も)を調整できるボックスと呼ばれる矩形の領域で囲まれています。手動で画像の任意の位置に好きな数だけAPを置くこともできますし、最小輝度の数値とボックスサイズを変更してオートで惑星画像上にAPを配置することも可能です。スタックソフトはこのAPボックスの中に含まれる模様のコントラストから良像を分析判断して選別します。ですからボックスの中に明瞭な表面模様がなければAS2は分析をすることができません。したがって茫洋とした模様の部分だけにAPボックスを配置すれば良像の選別は困難になるでしょう。その意味では“The God of stacking may forsake a desultory marking.”は当たっていると思います。現実的には、APボックスが反応しない茫洋とした模様の部分を取り囲む明瞭な模様の部分にAPボックスを巧く配置すれば、結果として茫洋とした模様のところも高い再現性を持って画像上で再現されると思います。PEACHの連写やVALIMBERTIの動画では茫洋とした模様も貼りついたように姿を変えず、高い再現性、すなわちスタッキング設定の適正さのお手本と言えるでしょう。

 

 デジタル惑星写真術の大先輩熊森照明さんらが詳しいのですが、スタックソフトの初期の頃には画像処理者自身の目視で良像選別をして、当時としては良好な結果を得ていたことがあるそうです。これだと、惑星画像上で非対称な像質、例えば土星のカッシーニの空隙の写りが東西で異なるようなフレームは棄却せざるを得ない場合があったとのこと。これがスタックソフトの進化で惑星像上に適正均等に配列された複数のAPで分析できるようになって、最終像質の向上に寄与できるフレームを無駄なく拾えるようになったわけです。シーイングによる惑星像上の上下左右画質不均等はランダムに来るでしょうから、多数フレームのスタックによって惑星面全面が均質な高画質になることが期待できるわけです。現在のようにデジタルカメラが高感度になって画像の転送速度も飛躍的に速くなり、毎秒200フレーム以上で数分以内に数万フレームキャプチャーするようになると、上記のような目視で良像を選別すれば、それだけで数人がかりで何日もかかるでしょう。現在の高性能PCと最新スタックソフトはこれを数分間でやってのけます。

 

 生画像の流れの中に配置された複数のAPボックスのそれぞれは、鮮鋭に写った惑星面模様の一部を認識すると、よし俺の守備範囲に惑星からの光学的波面の乱れの少ない良い画像が来た。さあこの画像を使えという情報をソフトにフィードバックします。数十秒から数分間にわたる動画の膨大な数のフレーム上の様々な位置に置かれたAPボックスが選別した良好波面を含む画像をスタックすることは、使用望遠鏡の光学系が捉えたシーイングでかき乱された惑星像の波面を、平均的に穏やかな光学的波面に補償する役目を果たすのでしょう。地上に置かれた大口径望遠鏡に使われる“Adaptive Optics”は、観測する天体の近傍の恒星像、もしくはレーザー光投影装置による人工星を高精度でモニターして天体からの波面の揺らぎを検出し、光路中に置かれた可変形鏡の分割面を能動的に変形させて、ほぼリアルタイムで波面の乱れを打ち消して望遠鏡の口径本来の解像度を実現する“Active Adaptive Optics:能動的補償光学系です。まったく夢のような装置ですね。これに対して、最新のスタックソフトで設定された複数のアラインメントポイントが自分の守備範囲の良好な光学的波面を検出することによって、最終的なスタック波面の揺らぎを改善して全面均質に良好な惑星画像を実現する働きは“Passive Adaptive Optics:受動的補償光学系と言ってよいものだと思います。リアルタイムでもなく、効果の劇的さも劣るかもしれませんが、開発途上国の年間総予算に匹敵する開発費、製作費を要する能動的補償光学系に比肩し得る効果をフリーダウンロード(!!)のソフトで得られるわけです。“Poorman's Adaptive Optics”ですね。ソフトの開発提供者が神様のように思えます。

 

 火星像の輝面側の辺縁、すなわちlimb近傍の画像処理での扱いは難物で、現在の私の経験、知識ではまったく対処できません。強調処理、画像復元処理によってこの部分には多かれ少なかれ必ずアーティファクトが出現します。ディローテーション処理や自転動画作成によって惑星画像周縁部の不自然さは軽減されることがあるようですが、これらの方法はいずれも仮想球体 (木星、土星ならば仮想回転楕円体) に展開画像を張り付けて、自転近似の回転をさせて静止スタックを実施したり、動画を作成する方法ですから、発達し切ったタルシス火山山岳雲が堂々と日の出を迎える回転破れ提灯と非現実さは同様で、明暗境界部領域の現実の状況を正しく表現している保証はまったくありません。したがって、現時点では地上からの火星画像の周縁部は“critical zone”として分析から外す、もしくは非常な慎重さをもって検討すべき帯域であると感じております。南先生が昔から強調しておられるように、火星の明暗境界部は別な意味での critical zone…大きな変化がいつ起こるかわからない、軌道衛星が重点的に観察すべき重要な領域です。非常に進歩しつつある地上からのデジタル画像観測法で、肝心のその部分が弱点というのは大きなジレンマですね。現時点でデジタル写真術がやや苦手な火星像の周縁ぎりぎりのゾーンの気象状況の把握には実視眼視観測がまだ勝っているとも思えます。どっかシーイングのよい世界の何か所に頑固なスーパー眼視観測者がいればなあと夢想しますですね。

 

 火星画像の色調の問題も今期の私は降参でお手上げです。来期にご期待ください。RGB,R,G,B, hopefully plus IR,UV,LRGBをルーティン化したいと考えております。

 

 どうぞご健康に留意されてお過ごしください。

 また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・LPL & NASAの全球的ダストストーム予測

発信:9 October 2016 at 09:30 JST

 

近内令一です。

出張先からタブレットにて失礼いたします。

  シーハン先生ご紹介のLPL&NASAの火星全球的ダストストーム発生の予測一読しました:

http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2016-256

非常に面白いのですが、紹介元のアメリカ天文学会の広報副局長が紹介したからといってアメリカ天文学会がお墨付きを与えたわけではないと書いていますから、フライング気味のやや怪しい論文なのでしょうか。私が感じた疑問点は二つです:

1)火星の合成軌道角運動量の上昇傾向が全球的ダストストームの発生に及ぼす可能性のある機序についての考察がない。

2)資料のサンプリングがランダム(公平)でない。encirclingか、almost globalか、あるいはtruly globalか、選択の基準がよくわからない。1973年や1974年、1976年はともかく、2001年はどこに行ったのか?これらの時期の火星の合成角運動量との対応も表示検討すべきではないか。でないと、たまたまカーブの合った大ダストストームを抜いてきたと思われても仕方ないだろう。

    また宜しくお願いいたします。

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・晴れました

発信:7 October 2016 at 18:20 JST

 

近内令一です。
今日は家内の一周忌の命日で親戚の相手をしなければならないのですが、本当に久し振りに綺麗に晴れたので断りを入れて明るいうちから火星を撮りました。家内も生前火星はやめないでねと言っていたので喜んでくれるでしょう。火星は肉眼で瞬いていましたが、模様はある程度写ったかと思います。後ほどご報告いたします。地平高度は見たところ30度を切っていますが、まだまだ追えますね。露払い?のダストストームが出たので、横綱の土俵入りを期待しています。

   また宜しくお願いいたします

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161007/Kn07Oct16.jpg

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・懐かしい(?)画像

発信:4 October 2016 at 13:55 JST

 

皆様、近内令一です。
 ヨーロッパ宇宙機構の火星軌道周回衛星 Mars Express に搭載されている軌道監視用ウェブカム“VMCVisual Monitoring Camera”はこのところ縮小中の南極冠の真上からの画像を連日公開しています。1028日の画像は視点が少し北寄りに振られていて、サバ人の湾や子午線湾、ヘッラスやアルギュレなどおなじみの模様が見えて好い眺めです。キャプションを付けて画像を添付いたしましたのでご覧ください。


 

 季節はλ=232Lsで火星南半球の晩春です。私が本格的に火星観測を始めた1971年、眼も慣れてきて、連夜810/10の絶好のシーイングに恵まれた8月の初旬がちょうどこの季節でした。IWCMOの南先生の Talk の口演録の画像をお借りして、太陽の火心黄経を入れて当時の私のスケッチをここに添付いたしますのでご参照ください。VMCの画像と比べると、南極冠の構造など、あ、ここがこういう風に見えていたのか、とけっこう対応が付きますね。当時は火星をスケッチして、モノクロ及びカラー写真も撮って、さらに月面の拡大撮影もやっていました。その合間に、火星の模様の色調に興味があったので、ベローズを使って、アイピースで投影拡大した火星の実像面に中古カメラから外した虹彩絞りを置いて後方から拡大レンズで覗いて、1,000倍弱の倍率で大シュルティス内部だけを周囲の模様から隔離してその色調を観察する、というような強行軍で夜を徹していました。若くてエネルギーが余っていたんですね。

 


 

 さて、大英天文協会火星課長 Richard McKim の労作“Telescopic Martian Dust Storms: A Narative and Catalogue”86頁によれば、『1971710/11日の夜に (λ=213Ls) ヘッラスに大規模な regional dust storm が発生し、その活動が最後に検出されたのは722日であった。』とあります。このダストストームを1971aと表記している他の文献もあり、中には二か月余り後に発生してマリナー9号を歓迎した歴史的な全球規模ダストストームの“Precursor Storm:前触れダストストームであったと位置付ける向きもありますが、どんなもんでしょうか。……つい先月、93日に (λ=216Ls) 同じような位置で発生して、同様にほぼ10火星日で鎮静化した regional dust storm が前触れであれば、12か月のうちに一発でかいのがはじけるのでしょうか。火星を追えるうちは追いたいと考えています。

また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・火星画像20161002 UT T.Ohsugi

発信:2 October 2016 at 20:42 JST

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/161002/Og02Oct16.jpg

 

大杉 忠夫 (小松市、石川県)

 

  ・・・ Recent Dust Storm

発信:24 September 2016 at 17:06 JST

 

近内令一です。

2016
912日〜18日の週のMRO MARCI週間火星天気のコメントが地上からの観測と合わせた現状把握の参考になるかと思いますので、和訳してみました:

 

Noachisや南半球中緯度帯上空に拡散したダストが漂う状況は今月初旬に発生したregional dust stormの名残に間違いない。今週の初めに見られた兆候では、このダストストームは進展サイクルの最終ステージ、すなわち“decay phase 崩壊期に入ったと思われる。このステージでは火星表面からの活発なダストの吹き上がりは止み、大気中に巻き上がったダストは沈降を始める。最も大規模なダストストームではこのステージの期間が最も長い。小規模な一時的なダストストームが、縮退しつつある季節的南極冠の周縁に沿ってそこかしこに散見された。北半球に目を向けると、Deuteronilus東部近辺のダスト活動は東方に波及し、さらに南方を浸してUtopia上空に及んだ。短期のlocal dust stormsAmazonisChryse、及びPhlegra Montes上に観測された。水蒸気が凝華した氷晶雲が北極雲蓋あたりや、Tharsis火山群最南端のArsia山上空にしぶとく居残っている。火星面の大部分で背景大気の不透明度が上昇しているにもかかわらず、Meridiani平原のOpportunity探査機、Galeクレーター内のCuriosity探査機の上空はこの週を通して嵐のない晴天だった。』

 

1971年にはこのあたりの季節から観測を始めたのですが、明確な意識をもってこの季節の火星をを目の当たりにするのは初めてです。何とか晴れてほしいものです。

   また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・ 火星画像20160923UT

発信:23 September 2016 at 20:26 JST

 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160923/Og23Sept16.jpg

 

大杉 忠夫 (小松市、石川県)

 

 

  ・・・ 晴れません

発信:20 September 2016 at 20:56 JST

 

近内令一です。

台風絡みもあって全く晴れないのでぐったりです。

直近のLtEのやり取りを見ると、南中高緯度帯のダスト色の広いバンドについて、フォスター君の919日の画像を見たメルカ氏は巨大ダストストームと浮かれていますが、当のフォスター君は冷静ですね。他の観測者の画像や、Mars Express VMCMRO MARCIを見ると、私も今回9月の頭にヘッラス、パンドーラ海峡、SPC北縁に出た中規模のダストは、910,11日にはおさまったのではないかと感じています。季節や初期の形やその後の動きは1971aにちょっと似ているのでしょうか。このあと目が離せないので本当に晴れてほしいですね!出張の合間を縫って何とか監視したいと思います。

 また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・ Mars 10 September 2016

発信:12 September 2016 at 13:42 JST

 

近内令一です。

ほぼ真昼間、分厚い雲の穴からなんとか撮像してみました。さあ飲みに行くか、の激悪シーイングでしたが、南の中高緯度帯にダストが拡散しているのかなという感じはしますですね。このシーイング、この写りではどうなってるのかよくわかりませんですね。数日のうちにリリースされるMRO MARCI週間火星天気が楽しみです。最新のMars Express VMCの画像には91011日のSPC上空からの様子が見えていますが、これでもダストの動向はよくわかりません。

 また宜しくお願いいたします。

 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160910/Kn10Sept16.jpg

 

近内 令一 (石川町、福島県) 

 

 

  ・・・ 火星画像2016/09/11UT T.Ohsugi

発信:12 September 2016 at 11:12 JST

 

 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160911/Og11Sept16.jpg

 

大杉 忠夫 (小松市、石川県)

 

 

  ・・・ Mo09Sep_16

発信:11 September 2016 at 22:15 JST

 

南 政次様

 昨日、今日と昼間は良く晴れて観測意欲を高めてきましたが、夕方から曇りだして時間と共に雲が多くなり、結局観測出来ませんでした。9日に遅くから撮ったもので少しはましな物がありましたのでお送りします。ダストがArgyreあたりまで到達しているようです。予報では今から暫く天候不順のようです。少しでも晴れ間が広がるよう期待して次回を待ちたいと思います。

 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160909/Mo09Sept16.jpg

 

森田 行雄 (廿日市市。広島県)

 

 

  ・・・ Mars 2016/09/09-Kumamori

発信:10 September 2016 at 16:48 JST

 

南政次 様

 ダストが広がっているというので、薄明の中、火星を探し撮影してみました。 シーイングも悪く、解像度はぜんぜんですが、

なんとか捉えることができました。  よろしくお願いいたします。

 http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160909/Km09Sept16.jpg

 

    熊森 照明 (堺市、大阪府)

 

 

  ・・・ 晴れません

発信:9 September 2016 at 21:18 JST

 

近内令一です。
日中は綺麗に晴れ、絹雲が碧空にのんびりと棚引いて好シーイングを予感させ、よし火星だ、と気合が入るのですが、夕暮れ時になると天頂から北半分の空は抜けるような快晴、一方南半分の天空は嵐の前のようなおどろおどろ禍々しい形相の暗雲が天翔ける邪竜の大群のように雪崩打ち、あーあと落胆してドームを閉める毎日です。
憂さ晴らしに衛星画像サイトを閲覧して回ります。困ったときの破れ提灯頼み、MRO MARCI94日の画像にはPandorae Fretumにドカンと一発ダストが写っていて、地上からの画像によく対応するようです。これがもう倍西南西に伸びて出れば1956年でしょうか。もうすぐ視直径10秒角を切りますが、世界中の皆さんと協力して監視を続けたいものです。

また宜しくお願いいたします。

近内 令一 (石川町、福島県)

 

 

  ・・・ 赤道儀治りました、たぶん

発信:7 September 2016 at 15:16 JST

 

近内令一です。

拙主砲MEADE 41cm Schmidt Cassegrainのフォーク式赤道儀、本日昼休みに、望遠鏡ディーラーの指示に従って、電気系統の総てのコネクターを外して接点を清掃し、ゆるみなく再装着しました。今のところ問題なく動くようです。これでBring it on, anytime!ですが、肝心の天気がアキマヘン()Hellas近辺のダストの動向が気になりますが、リリースされたばかりのMEX VMC94日、6日の画像ではSPC真上からの画角でよくわかりませんですね:

https://www.flickr.com/photos/esa_marswebcam/
また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県)

 

 

  ・・・ 赤道儀不調

発信:6 September 2016 at 17:00 JST

 

近内令一です。

Mars Express VMC831日の画像に、Hellasの経度の南極冠の縁から黒々と影を引くほど元気のよいダストがムクムクと湧き出していました:

https://www.flickr.com/photos/esa_marswebcam/

 

このあたりのダストの動向が気になるので、昨夕は診療が終わって1830分くらいに、昼過ぎから開けて望遠鏡を冷やしておいたドームに直行し、火星を撮像システムのフリップミラーの導入監視視野に捉え、シーイング23/10で模様も何とか見える....Here we go!とカメラを撮像用PCに接続したとたんに (因果関係は不明ですが) 赤道儀が暴走を始めて、最大導入スピード秒速6度角で東に望遠鏡が向きを変え始めました。あわててフリクションロックを手動で解除して事なきを得ましたが、その後コントロール不能で撮像はあきらめました。

本日昼休みに望遠鏡を起動すると、何事もなかったかのように正常に動き始めました。望遠鏡ディーラーに症状を詳しく説明して原因を分析してもらっていますが、再発なく治ってくれることを祈るばかりです。なお本日はベタ曇りで雨が降りそうな勢いです。

また宜しくお願いいたします。

 

近内 令一 (石川町、福島県)

 

 

  ・・・ 火星画像2016/09/02UT

発信:3 September 2016 at 09:27 JST

 

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160902/Og02Sept16.jpg

 

大杉 忠夫 (小松市、石川県)

 

 

  ・・・ Mars 2016/08/31-Kumamori

発信:2 September 2016 at 20:37 JST

 

南政次 様

  8月後半は全く火星付近は晴れませんでした。
 8月最終日にやっと台風一過で晴れましたが、シーイングはボロボロでした。

 ベランダからは、南西に移った火星は限界で、そろそろ今シーズン最後かと思います。 

 よろしくお願いいたします。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmons/2016/160831/Km31Aug16.jpg

 

    熊森 照明 (堺市、大阪府)

 


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