西田昭徳
★1Nov2000で070゚Lsであったから、縮小途上の北極冠が見え、その後の標準的な状態も図示した。1Apr2001で139゚Lsであるから、極小状態の北極冠は存在するはずであるが、図から判るように、もはや観測は不可能である。
★一方1Juneで171゚Lsとなるから、南極は南極雲の最終段階にあるが、これは図示していない。この頃は南北半球が対等に見える。中央の太い線が赤道である。
★位相は三月の初めに最小(位相角は最大)になる。それぞれの図には正午の線(N線)が描いてあるが、図で判るようにこの頃朝方は輝面の1/4程しかない。
★尚、普段位相による欠け方は写真やCCD像ほど肉眼では欠けて見えないので注意する。図は肉眼の感覺に近い。
★N線ともう一つのM線の交叉点はSub-Solar点である。この点の天頂に太陽がある。北半球の夏至090゚LsのDec2000の中旬の底から徐々に赤道に近付いてゆく。