2 0 0 4 A n a m i d z u

Mars/Lowell Conference

お知らせ


★『火星通信』では、2004年五月上旬に能登半島の穴水町で「火星/ローヱル会議」を開くべく、各方面と折衝し、また独自にパーシヴァル・ローヱルについて探査を進めていますが、幸いOAA史課日本ローヱル協会富山八雲会その他からご協力が得られることになりましたので、正式に今年2003年度の課題として会議開催に向けて準備を本格化することと致しました。★待望の2003年の未曾有の火星大接近は地上からの火星観測にいろいろな意味で一区切りを齎すものですが、1894年のローヱルやバーナードの火星観測以來の古典的な観測についてその史を肯定的・否定的に振り返る好い機会かと思われます。特にローヱルのいうinterplanetaryplanetologyの必要性や、彼が夢見たような分野を越えたcollaborationはこれから火星の観測手段が拡大するに連れて却って高まるかも知れません。

穴水1889年にローヱルが未開の土地の終着地として訪れたところであり、荒山峠に立って彼が能登に馳せた眼差しは後に火星に向けた彼の想いと繋がるかもしれません。★会議では2003年の火星を広い立場で顧みると同時にローヱルに深い想いを抱く人たちと交流を重ねたいと思います。詳しい会議日程などはこれから相談の上で決めてゆきますが、会場は金沢工業大学穴水湾自然学苑の会議室及び宿泊設備をお借りするべく、金沢工大総長・学園長の黒田壽二氏、苑長(工学部教授)の斎藤滿氏にお会いし快諾を得ています。また、穴水へは和倉ないし七尾から自然学苑のクルーザーでローヱルの海上の道を辿って入る計画も進行中です。★なお、今回の会議の計画についてはデイヴィッド・ストラウス氏(“Percival Lowell, The Culture and Science of a Boston Brahmin”(Harvard Univ Press, 2001)の著者)からは賛辞を得、また天文史家のウィリアム・シーハン氏は参加・講演の意向を表明されています。★更に、日本におけるローヱル研究の第一人者OAA歴史課長の佐藤利男氏にはこの計画に関してご支援を頂き、また地元穴水の坂下(たまき)(日本ローヱル協会副会長)には早くからご賛同ご鞭撻を頂戴し、われわれ編集部の再三の穴水訪問に際してご便宜を計らっていただき、また2002年日本ローヱル協会例会(於:金沢)の席でこの計画についてご紹介いただきました。ここに皆様に謝意を表しますと共に、今後さらに多くの方にご指導をいただくことになると思いますが、宜しくお願いいたします。また、読者の皆様にも更なるご支援もお願いし、宜しく会議へのご参加を歓迎いたします。

2003年正月 『火星通信』編集部・識す


Back to the CMO Lowell Page

Go to the CMO Home Page