LtE in CMO #239

From  Yasunobu HIGA


●・・・・・・・・北陸地方は雪が多く気温も低くなっているように天気情報から窺えますが如何お過ごしですか。沖縄はこの冬、気温の低下がそれほどではありません。昨年十二月まで良かった天候も一月は悪くなり本来の沖縄冬の空に戻っています。明け方の火星も5秒台に入りビデオ撮影を始めました。21hGMTの高度が高い割に視直径が小さいせいか良くありません。動画でさえこの有様ですからデジタルカメラの撮影はお預けです。今回からそよ風対策の遮風シートを使用しますのでブレも軽減されます。

 

昨年七月からデジタルカメラで撮影した木星が一月現在約二万コマ(4.5GB)になりました。画像処理に使える絵は少なくとも半分以上ありますので画像選択という新たな問題が生じています。ここは一つ画像選別ソフトの製作を岡野氏へ期待したいと思います。

 

最近デジタルカメラの撮影にかまけてビデオ撮影を行っていません。撮影意欲の出ない理由にビデオフレームノイズがあります。同封画像左に見えるマゼンタ色の散光星雲状が目立って、惑星像と重なって見えるため綺麗な惑星が台無しです。その為、カメラをVX-1000に戻すことも考えています。

----デジタルカメラの話題----

私が以前使用したカシオQV-8000SXは画面全体にさざなみノイズが出て惑星には使えませんでした。知人が同じものを安かったと言う事で購入したのですが、さざなみノイズではなくニュートンリング状ノイズが出てガッカリしています。違うタイプのノイズが出ると言うのは理解できません。最近発売されたオリンパスキャメディアE-10も実は同様のニュートンリング状ノイズが木星を撮影した時に現れたのです。画像をカシオとオリンパス共に見せて貰ったのですが、まったく同じニュートンリング状の模様が出ていました。幸いニコン990はそのようなトラブルが出ず幸運でした。しかし、実際惑星を撮って見ないと使えるかどうか判らないというのは困りものです。

ところでこのE-10、惑星には不向きですが、星野写真となるとたいへん良く写ります。2/3インチCCD、専用の大型レンズ、そしてどうもノイズ低減処理が行われているようです。一般撮影と星野写真に使える・・一眼レフカメラの代わりに持ちたいと思えるデジタルカメラです。

(142001)

○・・・・・・この度はかなりの積雪があったようで、テレビに映る福井市を見ていました。どうか事故にはお気をつけ下さい。こちらは先週の寒さを除けば気温は20℃前後の毎日で、桜の開花も遅れ気味です。

 送付しましたビデオは従来通りTRV-900での撮影です。現在火星、木星ともVX-1000での撮影に変えました。実は接眼鏡も昨年の夏からOrからSTに変えて撮影しています(火星は6mm、木星は9mm)ST接眼鏡は笠井トレーディングから発売されている三枚玉惑星用アイピースです。知り合いから「木星模様のコントラストが上がる」と実際に覗かせてもらった所、例のアミを使ったくらいの変化がありましたので、早速手に入れて自分の望遠鏡+Or接眼鏡とを見比べてみました。やはり可成りのコントラスト差が認められましたのでそれ以後STのみを使っています。木星で感じたのは赤味が良くなった事で、これまでの接眼鏡より赤の透過率が高いのではと思われます。コーティングも独特な色で強い紫色です。火星の視直径が10秒位になりましたら眼視で見比べるつもりです。

 惑星をビデオカメラで撮影する場合、ホワイトバランスはオートで撮ります。ただし、自動ですので周りの変化がホワイトバランスに影響を与えます。例えば明るい雲が視野を通過した場合、明け方周りの空が白んで来た時などです。又、撮影中は色があっているかどうか見極めるのはなかなか難しいのです。撮影後、再生して見て初めてAWBが狂っていた事に気づくのも度々です。そのような訳ですので、色に関して100%期待できません。どうぞお含みおきください。

 一月20日好シーイングに恵まれて安定した火星像が得られましたが、残念なことに黄色い火星になってしまいました。何故か今回AWBやプリセットホワイトバランスで色がうまく出ませんでした。

                      (222001 FAX)


比嘉 保信 (Yasunobu HIGA 那覇 Okinawa)    
FAX81-098-862-3975    


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