LtE in CMO #261

From Naoya MATSUMOTO



●・・・・・・・・・メールありがとうございました。先週はティニアン島へ金環食見物に行っておりまして、12日に帰ってきました。その様子は、また『天界』に報告させていただくことにします。第二接触7分前に太陽が雲から姿を現すという、なかなかスリリングな日食で、たいへん楽しめました。

 

 お尋ねとご依頼の件につきまして、少し時間をいただきたいものもありますが、即答できる点だけ、とりあえずお答えさせていただきます。

 

1993年十二月に再発見された礎石のサイズは、南北5658p、東西6263p、高さ約47pです。煉瓦をセメントで固定したもので、セメントも残っています。お尋ねの礎石とは、高さがかなり異なります。

 

・回転写真儀のイラストをスキャンするようにという点については...私はフラットヘッド・スキャナを持たないので、昨日買ってきました。しばらくお待ちください。

 

・過去の懇談会の写真の件:写真のネガを探してみます。少し時間をください。

 

・南さんが、長崎での金星凌日に興味を持ってくださって、たいへん心強く思います。記念事業に関しても具体的なアイデアを提供して下さって、たいへん参考になります。

 記念事業の主体は長崎市になりますが(まだ正式に決まった訳ではないのですが)、内容を検討するための委員会が、まず作られることになるはずです。

 事業を予算化するためには、今年の秋には事業の内容を決定する必要がありますので、あまり時間はありません。もし、今年の夏以降に長崎へ来られるのなら、できれば、委員会開催の時期に合わせていただいて、直接アドバイスをお聞きしてはどうかな、と思っております。

 

OAA総会は、藪事務局長より2004年四〜五月にやってはどうかと言われており、私もそのつもりでいます。やはり、その頃に盛り上げるのが、一番効果的ではないでしょうか? もし、SHEEHANさんが来られて、世界での観測状況をご紹介いただくと、たいへん素晴らしいと思います。

 もし、2003年に来られるとしたら、私の方でご案内するのは問題ありませんが、できれば火星の大きな時期は避けて欲しいものです。能登はローエルの関係で来られるのですね。できれば、そちらも同行させていただきたい気が、少しします。

 

   2004年の日面経過で、私個人が持っている最大の関心は、ブラックドロップ現象が本当にあるのか否かという点です。18世紀の観測で認められたこの現象は、19世紀の観測では否定されており、斉藤先生も稚拙な観測機材のせいだろうと考えられています。現在のアポクロマートにビデオカメラを付けて観測すれば、はっきりするのではと考えています。

 

 現象が起こる六月は通常入梅の時期なので、本当は晴れそうな所に行って観測したいところなのですが、立場上無理かも知れません。その場合は、さらに八年後を楽しみに待ちたいと思います。

 それでは、今後とも宜しくお願いします。

 

 金環食の写真二点お送りします。ご笑覧ください。ファイル名が撮影時刻(現地の時刻=日本時+1時間)になっています。

   (162002 email)

 

○・・・・・・・・・前回お送りした写真は少し甘かったので、スキャンし直しました。再度お送りします。

 

宿泊したホテルでは、村山定男先生、白尾元理さん、にお会いしました。

 

Click:  http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~cmo/cmomn0/CMOActivity_AS.htm

 

データは、次の通りです。

 

 共通 10p屈折 合成fl=1280o 5pに絞って    4Dフィルター使用

  撮影場所:北マリアナ連邦ティニアン島 

     ティニアン・ダイナスティ・ホテル屋上

     1457.51’N E14538.01’E

 撮影時刻:2002611日(現地時間)

   @08h11m35s A08h11m38s B08h11m54s

   C08h12m12s D08h12m14s E08h12m18s

                              (222002 email)

 


松本 直弥 (Naoya MATSUMOTO佐世保 Nagasaki )    
YIN01355@nifty.com    


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