*このサイトは仮です。本研究回の正式ウェブページが立ち上がったらそこへリンクを貼ります。

ソーシャルインクルージョン研究会

研究会の目的

ソーシャルインクルージョンとは、「全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、 健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」という理念です。 EUやその加盟国では、近年の社会福祉の再編にあたって、社会的排除(移民、失業者、貧困層、 障害者、高齢者、女性等)に対処する戦略として、その中心的政策課題のひとつとされています。 「ソーシャルインクルージョン」は社会から排除されたり孤立している人々を社会の一員として包摂し、 人々のつながりを重視した排除なき社会の方途として語られていますが、現実には、排除や孤立の まったくない社会の形成というのは非常に困難であり、寧ろ、排除・孤立が再生産されてしまう 状況が見られます。だからこそ、排除・孤立に対応する不断の取り組みが求められるのであり、 その取り組みを日常化していくプロセスこそが重要だと私たちは考えます。 本研究会は、「ソーシャルインクルージョン」の実現に向けた様々な課題を社会制度、教育、 医療、文化など多角的な側面から吟味し、その解決のための方策を検討してゆくことを目的としています。

研究会世話人:茂木成美、光山正雄(京都大学大学院総合生存学館)

次回の予定

第2回目となる今回は、京都精華大学から、同大学でダイバーシティ推進 にご尽力されている谷川あおばさんをお招きします。

京都精華大学では、2016年にダイバーシティ推進宣言を発表し、その後も、 就業規則の配偶者定義を同性婚へ拡大、性別や障害の有無を問わずに 誰でも使える多目的トイレの充実、学籍簿の氏名・性別記載変更の簡素化、 LGBT学生対応の教職員研修会など、特に性的マイノリティの構成員が 不必要な困難や心的負担なく、学業や仕事に取り組めるための環境作りに 取り組んでおられます。

今回の研究会では、京都精華大学の事例をご紹介頂き、京都大学において 具体的にどのようなことができるのか、実際に考える機会にしたいと 考えています。

教職員、学生を問わず、京都大学内で問題に関心を持っておられる 皆様のご参加を歓迎します。なお、夕方開催ですので、 保育園のお迎えが...という方は、申込みメールにその旨お書きの上、 どうぞお子様連れでご参加下さい。

日時:2016年7月1日 18:30-20:00
場所:京都大学東一条館1階実習室 アクセス

ゲスト:谷川あおば(京都精華大学学生課)
テーマ:大学におけるダイバーシティ推進:特に性的マイノリティについて
参加申込、お問い合わせ:今回の企画者 isobe@kwasan.kyoto-u.ac.jp までメールにて。