大学院進学を考えている学生さんへ

私が所属している京都大学総合生存学館(思修舘)は様々な学問領域を統合して 地球規模(<=個人的には宇宙規模といいたい)で複合的な課題の解決を目ざす 新しい大学院です。総合生存学館のカリキュラムは普通の大学院とはかなり異なって いますので、詳しくはHPを見て下さい。 総合生存学館の大学院生には、専門の研究指導を主に担当する研究指導教員と、 カリキュラムや学生生活全般にわたって助言を行う「メンター」という 複数の担当教員がつきます。 私のやっている研究に関心のある人は、総合生存学館に進学すれば私が研究指導教員を担当することができます。 (着任したばかりなのでメンターを指名できるのかどうかよく知りませんが、 恐らくある程度希望は聞いてもらえるのではないかと。)

私がこれまでやってきた研究をどう「総合生存学」につなげていくかは 自分自身手探りの状態ですが、私が直接、あるいは宇宙ユニット等の共同研究者の方々の 助力を得ながら、総合生存学館の大学院生と一緒に取り組んでみたいテーマには、 例えば以下のようなものがあります。 もちろん、総合生存学館は学生それぞれが自分の関心に合わせて研究を進めるのを 教員がサポートする場ですので、これらはあくまで私自身が総合生存学的な 課題としてやってみたいと思うテーマです。

上に挙げたものや関連するテーマに関心がある方は、ぜひ総合生存学館で一緒に研究に取り組みましょう。 もちろん宇宙とは関係なくても「総合生存学」の研究テーマとしてふさわしいものであれば、 できる限りのサポートをしますし、私自身も大学院生と一緒に新しいことに挑戦してゆきたいと考えています。 宇宙や私の研究に直接関係していなくても、総合生存学館への進学に関心のある 学生さんの相談には喜んで乗ります。

総合生存学館は「グローバルに活躍するリーダー」を育成するためにできた大学院ですが、 「グローバルリーダー」というやや手垢のついた感のある言葉にあまりこだわらなくてもよいと思います。 (宇宙レベルから見るとグローバルとか小さくなってるやんとか思うのですが、だからといって「宇宙人材」というと怪しい感じしかしません) 私が総合生存学館に進学する学生に望むのは、 自分の専門性をしっかり確立しつつ、狭い専門分野に留まることなく、 学問分野、そして学問とそれ以外の分野を超えて行動する意欲と積極性を持つことです。 まあ他の教員も大体同じこと言ってると思いますけど。 私自身も自分でそうありたいと思いつつ、なかなか簡単ではないですが、 意欲ある学生さんたちと一緒に精進したいと思っています。

グローバルに活躍する人材を、という社会からの要請に答える責任が 大学にはありますが、一方で大学の、或いは学問の果たすべきより重要な役割は、 世の中の大多数が「こうするべきだ」と言っている時に、 「いやそうかな?」と疑問を呈して、その疑問にきちんと学術的に向き合うことだと思っています。

他のオプション

もし私のやっている研究のうち、特に宇宙物理学、太陽物理学の方面に関心があり、 将来はその方面の研究者になりたいと考えている人は、 京都大学理学研究科・物理学・宇宙物理学専攻(宇宙物理学・天文学分野)を 受験して、同専攻の協力講座である理学研究科附属天文台 の教員を指導教員にするというオプションもあります。私の宇宙物理学者としての研究は、 同天文台の太陽・宇宙プラズマグループと密接に共同しながらやっており、 実質的な大学院生指導にもかなり関わっていますので、 その形で実質的に色々一緒にやることができるでしょう。

院試を受けるわけではないが宇宙に関心のある学生さんへ

大学院進学を検討しているわけではなくても、私自身や 京都大学宇宙総合学研究ユニット の研究その他の活動に関心のある学生さんは、気軽にご連絡下さい。 京大の大学院生であれば、「宇宙開発利用を担うグローバル人材育成のための宇宙学拠点」という 大学院教育プログラムに参加できる可能性があります。 これは京大の院生を対象に、宇宙ユニットで推進しているような 学際的な宇宙研究に取り組んでもらうためのプログラムで、私もプログラム立ち上げ段階から 深く関わっています。宇宙ユニットは研究科ではないので 大学院生を取ることはできず、履修を希望する人は京都大学のどこかの研究科の大学院生として、 各専攻でのカリキュラムを修めつつ、いわば副専攻のような形で宇宙学拠点でのプログラムに 取り組むことになります。一部の講義やセミナー等は学部生でも聴講可能です。 総合生存学館の学生もこのプログラムに参加することが可能です。
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また京大以外の学生さんでも、研究内容に関心があれば連絡下さい。 共同研究や自主ゼミなどの形で一緒にできることがある「かも」しれません。 今までも「文系だけど宇宙に関心あります」とか「宇宙生物学やってみたいです」とか 「宇宙とアートに関心あります」みたいな学生さんが私のところにやってきたことがあります。