ハワイ国際会議出席日記 2008年3月7日〜12日 3月7日(金) 数少ない京都滞在日というわけで分刻みのスケジュール。 前日(というか当日)ハワイ出張の準備をしなければ ならないことに気づき、大慌てで準備。おかげで 睡眠時間は3時間。午前は望遠鏡会議には出れなくなる。 11時から臨時教授会。表の読み方が良く分からないうちに 修了。のち臨時専攻長会議。委託研究の内容の不備があったため。 その後、宇宙物理・天文台合同会議。途中で博物館の 大野先生より電話があり退散。電話は、故宮本先生宅から お借りした火星儀などを博物館に運ぶ件。急いで北井さんと二人で 運ぶ。のち、MHDゼミ。短いながら、院生諸君と 議論が出来て良かった。時間がぎりぎりになったので、 西田君に地下鉄の駅まで車で送ってもらう。 そのおかげで、特急はるかの時間(5時15分)にぎりぎりに 間に合う。6時45分に関空着。ハワイ行きのNW便(8時45分) のきっちり2時間前に到着。睡眠不足ゆえ、電車の中では ほとんど睡眠。関空ではうどんを食べたのち、ハワイ(カウアイ島) のガイドブックを買う。もっとも、この本はほとんど読む時間 なし。飛行機の中では、疲れのためまずは 映画マトリックスレボルーションを観る。 一度見たことがあったかもしれないと思いつつ見るが、 初めてだったことに気づく。のち、少し仕事。 3月7日(金)(ハワイ時間) 飛行機滞在時間は7時間ほど。あまり仕事にならず。 ホノルルには朝の8時45分着。アロハ便に乗り換えて、 カウアイ島へ。7th Astrophysics conference "Particle Acceleration and Transport in the Heliopshere and Beyond"という国際会議出席 (招待講演-と言っても、すべて招待講演、つまり招待only の会議)。 この会議は Univ. California Reverside 校の Prof Zank がorganize している国際会議で 毎年開催。毎年呼ばれていたが、これまで一度も 出たことがなかったので、ついに決心して(スケジュールも 都合がついたので)出席することになったもの。 もっとも、博物館のことがあったので、1度は 西塚君(または西田君)にピンチヒッターをお願いしていた。しかし 西塚君が(さらには西田君も)のり気でなかったこともあり、また、 そもそも予約した切符を他人に渡すこともできない こともわかり、さらにキャンセルもできない (キャンセル料が何割もかかかる)ということで しぶしぶ行くことにした。(その代わり直前の 沖縄出張を2日短くした。これも飛行機のキャンセルが 利かないので、UAのマイレージを1万5000マイル使って 帰りの全日空便を予約購入。しかし手数料50ドルも 取られた。 ) カウアイ島に着いてから、またアドベンチャー。 ホテルまでシャトルバスがないことがわかり、 どうすれば良いかと聞くと、タクシーか レンタカーを使えとのこと。 タクシー代を聞くと何と100ドル。何とかならないかと インフォメーションでしつこく聞いたら、 publica bus があるとのこと。ただしかなり不便。 まずLihue の町中まで行って、 次のバスに乗り換える必要がある。そうすれば 目的地まで行けるとのこと。 まずバスがなかなか来ない。やっとこさ来て、 乗り換え地に行くと、次のバスは1時間後。 昼ごはんを食べたりして時間をつぶし、ようやく 次のバスに乗り換えて目的地(princeville)についたのは良いが ホテルが見えない。かなりうろうろしたが そもそも道がわからん。場所はショッピング センター(といっても小さなモール)。途方に 暮れるがそもそも人が歩いていない。やっと一人 おばさんを見つけて聞いてみると、ホテルまでは歩いて 何と小一時間! 不可能ではないが、 パーカー先生を見習って歩くか、と歩きだしたら さっき道を教えてくれたおばさんが、タクシーが 来たよ!と叫んでいる。ラッキー。というわけで 最後はタクシーでホテルまで。ティップを入れて 11ドル。バス代(2ドルくらい)をあわせて、全部で 13ドルで目的達成。 ホテルは Princeville resort という超豪華ホテル。 会議参加者には1泊150ドルだが、正規料金は 何と一人1泊600ドル! 豪華すぎて私には 猫に小判。私にとっては豪華食事よりきつね うどんの方が御馳走、というのと同じように、 こんな超豪華なホテルより、以前家族で行った 淡路島の海岸べりのちょっと怪しいリゾートホテル の方がよほど身の丈に合っている感じ。 ホテルでは夕方6時半からレセプション。 場所はホテルの前のビーチ横のプールサイド。 海岸べりなので、磯に小動物がいないかどうか 気になり、レセプションの前に海岸に行くと、 足を滑らせて磯の岩の上に転倒。手が血だらけに なる。スケベ心を出すからこうなるのだ。 足も痛い。服も汚れた。近くにいた人が 大丈夫かと心配してくれる。痛いが仕方がない。 レセプションの前にトイレで手を洗って 血を流してきれいにする。そしてレセプション。 幸いレセプションの最中はいろんな人と 議論するのが忙しくて痛みは忘れてしまう。 レセプションでは、ツルタニ夫妻、片岡君、 Yan-san, Lin-san, Forbes san、などに会う。 結局は食事はYan san、Forbes san の横ですませる。 ツルタニさんには申し訳なし。 ポゴレロフさん、鷲見さんにも久しぶりに会う。 みなProf Zank のグループ。ところが、近々 Zankグループは大挙してアラバマに 移動するのだという。岡君はハワイには 来ていないがやはり一緒に移動するのだそうだ。 Zank さんは、かつてS.T.Wu さんが所長をしていた 研究所の所長になるのだそうだ。それでグループ全体を 引き連れて移動するのだという。こういうのを聞くと アメリカはすごいと思う。 3月8日(土)(ハワイ時間) 会議は朝8時からで、朝早くて大変。しかし遅れないように 出る。トップバッターは Terry Forbes さん。 例によってわかりやすいクリアな講演。私の関係の研究を 一切引用していないのがちょっとがっかり。しかし、 Forbes さんだからよしとしよう。(大体いつもそうだ。 ご自分の話を中心にあまり人の話を引用することはされない。 もっとも、今回は私の講演にもForbes さんは 登場しないのでお互いさまか。)彼のflare/CME の catastrophe model によれば、リコネクション電流シート で解放されるエネルギーは全解放エネルギーの20%程度とのこと。 もちろんパラメータによるのだろうけど、こういう数値を はっきり示したのが印象に残る。他人の研究としては 唯一、Toeroek and Kliem の3次元flux rope eruption のムービーを見せていたのが印象に残った。要するに きれいなインパクトのある図なりムービーを作って おけば Forbes さんに「引用」される可能性があるわけだ。 質疑応答で、J. Drake がリコネクション電流シートが 乱流的になっている可能性はないのか?との質問に "それについてはProf Shibata が研究している" と初めて「引用」してくれた。その後、誰かがフレアループ トップにおけるファーストモードショック(termination shock) の観測的証拠はないのか?と質問したが、Forbes さんが 良く知らない、と返事したので、手をあげてコメント、 「電流シートの乱流については明日、私の講演でふれる、 ファーストモードショックの可能性については、増田型フレア 硬X線ループトップソースとCMEの足元の軟X線アーケードの 背骨構造が間接的証拠」と述べる。――もっともその後、私の 講演でも紹介しようと思って、軟X線アーケードの背骨構造の 良い図を探すが私のパソコンの中には見つからなかった。 ようこう観測の初期にはみんな見せていたのに。いずれ 再研究が必要かも。―― その後、太陽関係の人が続く。 G. Mann(Germany, Potsdam)は、フレアループトップの termination shock における粒子加速の理論研究。Tsuneta and Naito の研究の検証で、結論は彼らの結果を confirm したとの こと。Mann and Klassen 2005 を読まねば。 Mann さんは10年ほど前、Aurass さんと共に、 リンダウからポツダムまで電車で送ってもらうなど ポツダムに招待してもらって、お世話になった人。 J. Drake はリコネクション乱流(磁気島、 リコネクションジェットだらけの電流シート)の中 におけるイオンのピックアップ加速の話。以前の Nature 論文(電子の磁気島collapse による加速) の発展。要するにイオンはいろんな方向のジェット によって多重散乱を受ければ統計加速される、 という話。ただし、具体的に計算したわけではない。 アイデアの段階。太陽風中のリコネクションでは イオン温度とα粒子の温度が質量比に比例しているとの ことで、これがピックアップ加速の証拠らしい。 coffee break 後、R. Lin のRHESSI のレビュー。 増田型フレアがいくつか見つかったということで 図を見せたが、あまりようこうの結果と似ていなかった ので、講演後手をあげて「ようこうの結果と似ていないのは なぜでしょう?」と変な質問をした。答えは、「まだ 200例くらいしか解析していないので、2−3見つかっただけ である。ようこうより分解能が高くなったせいもあるかも しれない。」というもの。R. Lin の話では他に、 マイクロフレアが大量に見つかった話が印象に残る。 ただし、すべて活動領域からだという。 XBPにはないのだろうか? と後で聞いたら、 もっと調べる必要はあるかもしれない、とのこと。 ガンマ線源は2例ほど見つかったが、 硬X線源と同じとは限らないとの結論。 (Ryan のreviewによれば、 「電子とイオンは輸送が異なる」。) ただし、電子のエネルギーとイオンのエネルギーの 相関を取ると良い相関がある。 その後、Hurford もRHESSI のレビュー。そこに Shibata et al. (1995)の unified flare model のポンチ絵が何回も出てきたのには苦笑。 Hurford はあの有名なガンマ線源と硬X線源が ずれている論文を書いた人。ただし、この人と 話をするひまがなかった。 Petrosianとも話をする時間なし。 前日ツルタニさんとゆっくり話ができなかったので、 昼ごはんを片岡君も含めて一緒に取る。 もっぱらアラスカ会議の集録論文集(EPS)の 編集のこと。遅れついでに、これから投稿が あっても良しとしよう、 会議の録音に基づくtranscription についても 皆が同意するなら公開しよう、など合意。 tsurutani, akasofu, oka, shibata の summary paper の議論をするのを忘れていた。 また、メールしよう。 Yan さんの太陽電波の話がKarlicky さんの話と どう異なるのか不明だったので、後で色々議論。 周波数が異なるとのこと。Langumuir wave と サイクロトロン振動の共鳴が重要とのことだが 良くわからず。日本に帰ったら勉強しないと。 ところで、中国では新しい太陽電波ヘリオグラフ の計画が進みつつあって、Yan さんがPIなのだ そうだ。周波数は野辺山より少し小さい1GHz 程度。ただし基線が数kmだから分解能は良い (数秒)とのこと。 夕方、Gopal sanと午後5時にロビーで会う約束を していたのに、1時間待っても現れないので、 あきらめて Forbes san, Lin san と一緒に食事に 行く。(次の日にGopal さんに「ロビーで1時間も待って いたのに、、、」というと、「会う場所をプールサイドに 変更したから、プールサイドで1時間待っていたんだよ」、 とやや気色ばんだ様子。そんな変更をしたっけ?  もしそうだとしたら、記憶力の低下には困ったものだ。 しかし、Gopal san とはその後、なごやかに 話をしたので、最後は丸くおさまる。) さて夕食はForbes san, Lin san とは Forbes san のレンタカーで ハワイのsea food レストランへ。オノとかいう名前の魚の ワサビ味付け料理を食べる。まあまあ。ginger 味というのも あって、それにしようかとも思ったが、 ginger の意味がしばらくわからなかったので、ワサビ味の 方を選んだ。だいぶたった後でようやく、ショウガ(生姜) であることを思い出す。Lin san は「姜」の字を書いて くれたのだけれど、ピンと来なかった。ビールを飲んだので 後半は半分眠りかけで、倒れそうになったところを Lin san にささえてもらうことも。部屋に帰ったら あっと言う間に寝てしまった。午後8時半すぎに就寝。 3月9日(日)(ハワイ時間) この日は午前1時半には目が覚める。完全に時差ボケ状態。 それから山のようなメールを読みつつ、講演の準備。 メールのいくつかは博物館企画展示の解説本の編集の関係。 可能なかぎりチェックして返事。ほかにも返事が必要な メールが山のように来る。読むだけでも大変だが、 返事をするとなるとさらに時間がかかる。 ちなみに、ここではホテル代1泊150ドル(すごいゴージャスな ホテル、Princeville resort 、正規料金は600ドルらしい) なのに、インターネットは無料ではなく、1日15ドルかかる。 結局3日で45ドル払う。 講演は沖縄の話とほとんど同じ。時間が30分から25分に 短くなったので、少しひのでによるジェットの観測の話の 内容を減らした。逆に、粒子加速が主の会議なので、 そちらを少し補強。昨日のDrake さんとの議論に私が述べた リコネクションジェット中の衝撃波(Tanuma and Shibata 2007) の図を追加。西塚君のプラズモイドと衝撃波の相互作用に よる粒子加速の計算のすぐ後に追加。話の概要は ようこうフレア・CME観測のイントロ的レビューで、 統一モデル描像を述べ、プラズモイド噴出の重要性、 そのリコネクションにおける役割、secondary tearing、 それによる非定常フラクタルリコネクション、 ミクロとマクロの融合、この描像の観測的証拠、 それにともなう粒子加速(Drake, 西塚, Tanuma-Shibata) ――この話は言わば、粒子加速のリコネクション加速モデルと 衝撃波加速モデルの統一モデル――、 そしてひのでジェットの話。時差ボケ状態で、発表時間(昼前) には眠くて眠くてこの日の話にはほとんどついていけず、 自分の話のときも、のどがからからになって声が良くでず、 不調そのものでよれよれ状態で話す。何とか単調に(眠く) ならないようにボディランゲージも交えて、最後まで たどりつく。自分としては出来栄えはもう一つ。 65点くらいか。しかし聴衆は最後までこちらを見て聞いてくれた 模様。質問は一つのみ。Chang さん(フラクタル電流シートの パイオニア)。質問内容は複雑そうだったので、 後で議論しましょう、としたが、結局時間なし。 自分としてはよれよれ状態での講演だったので、出来栄えは良く なかったが、それでも座長のPogorelov san はremarkable talk とほめてくれたし、さきほどのChang さんもgood talk と言って くれた。そういえば、このセッションが太陽風乱流の話が中心の 乱流セッションとなっており、そこに私の話が入っていたので、 すごく浮いている気分になったのだ。気分がのらなった一つの 理由は時差ボケ以外にこれもある。しかしとにかく、その後、 Mann さん、M. Lee さん、Zank さんも、私の講演に興味をもって もらえたようで、特に、プラズモイドー衝撃波相互作用による 粒子加速のアイデアに大きな興味をもってもらえたのは今回の 大きな成果。無理してでも会議に参加した意義はあった。 結構興味を持ってもらえたということは、この話を早く論文に してしまわないと、誰かに先に書かれてしまう恐れが発生した ということでもある。すぐに西塚君に「早く論文にしよう」 とメールを出す。 昼はYan san, Lin san とホテルから抜け出して、近くの ショッピングセンターでアメリカの普通のサンドウィッチ昼食。 食べ過ぎ。 会議は時差ボケと他分野(太陽風中の乱流は粒子加速、輸送の話) のためほとんどついていけず。ただ、鷲見さんから「ボイジャーの 大きな成果はtermination shock を通過したら予想されていた 異常宇宙線(粒子加速)が観測されなかったこと」と教わる。 そうだったのか。ツルタニさんの講演は聞き洩らす。 夕方、4時〜6時にGopal さんと、今年9月ギリシャで開催される IAU symposium No. 257, Universal Heliophysical Processes の招待講演者を決める会議。寺沢さんには最優先で旅費を サポートしましょうと決める。パーカーさんは来られないので、 それなりの大家を呼ぼうと、西田先生の可能性を検討。 打診を柴田=>寺沢さんというルートで調査することに。 夜は、鷲見夫妻と片岡君と夕食。Princeville のとなりの 町のHanaley のすし屋で、何とかロール というものを4種類食べる。味はまあまあだが、ライスは ちょっと硬かった。後でポゴレロフさんとも同じ店で ばったり。そしたら「ここのライスはひどい」。 鷲見さんとは久し振りの再会。ゆっくり話をするのは 何年ぶりか。アメリカは63歳すぎから渡米し、これまで 3年半ほど滞在しているとのこと。うらやましい限り。 私も誰かアメリカに引っ張ってくれないかな、、、 ホテルに帰って片岡君とサマースクールの相談をしようと ホテルのレストランでコーヒーを飲んでいたら、 Mann san と会う。挨拶をしてこられたので、 以前お世話になったこともあった関係で、 良かったら一緒にどうぞと誘う。それでしばらく歓談。 ひので観測のムービーや飛騨で撮られたモートン波の ムービーを見せたりする。 3月10日(月)(ハワイ時間) この日はやはり前日から電子メールの処理でほとんど 徹夜状態となり、結局、午前中は睡眠となって 会議には出ず。昼食直前に会場に行って、片岡君と 会い、ホテルで昼ごはんを食べながら、サマースクールの 相談。この時間はもっぱらSOCを誰にするかを 地球の分野に誰がいるかを聞きながら相談。 内容をもっと練りたかったけど、時間切れ。 午後は会議を早めに退散して、ハワイに来て初めてハワイ 観光ということで、海水パンツにはきかえてホテルの横のビーチへ。 ビーチサンダルを持ってくるのを忘れていたので、ショップに 行くが一番安くても32ドル。あきらめて、ビーチははだして歩く。 先日のけががあるので、無理はしない。寒くはないが、 暑くもないので、海の中に入る気が起こらない。結局、 海水パンツをはいたものの、泳ぎはせず。せいぜい浅瀬の 中を歩く程度。熱帯魚を見たかったが、残念ながら このビーチにはいなかった。磯も砂が混じっているので、 カニを見かけた程度。よっぽど白浜の方が良い! まあ山の形がジュラシックパークに出てきたものと 同じ(実際にロケがあった)なので、よしとしよう。 そういえば鷲見さんによると、鷲見さんがこれまで見た 一番感動した映画が South Pacific という映画で それがこの島で撮られたそうである。ほかにも キングコングとか、エルビスプレスリーの映画とか、 カウアイ島は映画のロケ地のメッカらしい。 結局、ビーチ観光は、少し海岸べりを歩いたほかは、 ビーチの簡易ベッドで睡眠。これは気持ちよかった。 西洋人の多くはビーチに来ても 大体そういう過ごし方をしている。 夜はコンファランスディナー。ルアウディナーというもの。 ハワイの名物フラダンスなどが満載。フラダンスはこんなに セクシーとは思わなかった。腰巻き(?)が 落ちそうなところがセクシーでハラハラして見ていた。 男たちの出し物も多数、火のついた棒をぶんぶん回したり、 太鼓や相撲みたいなしぐさが随所に出てきて、 きっと日本文化の源流に違いない、と思いながら楽しんだ。 終わった後、Prof Zank に明日帰るのでと、挨拶すると 「Your reputation は良く聞いているので来ていただいて 光栄です」とおっしゃられてびっくり。とにかく、 こちらのことを良く知っているとのことで嬉しい限りであった。 3月11日(火)(ハワイ時間) ホテルから空港まで公共交通機関がないので、タクシーを 予約したら92ドルだというが、仕方がないので、予約した。 ところがLin san も12日早朝5時出発で空港に行くという。 Yan san のレンタカーで行くというので、タクシーは キャンセルして乗せてもらうことに。 92ドルが一気にただになるのも気が引けたので、タクシーをシェア したと思ってヤンさんに46ドル渡す。いらないと言われたが、 そう言わずにどうぞと無理に渡す。こういうのは良かったのか どうか、と思いながら、乗っていると、じきに(小一時間で) 空港に着いた。Lin san の飛行機は7時すぎだが、私のは 11時すぎなので、待っているつもりだったが、チェックインだけ すると7時すぎのに乗れるという。そこでLin san と一緒に ホノルルへ。飛行機の中では、Lin さんの最近の論文ドラフト 降着円盤におけるCME の議論。Nature に投稿したが editor にリジェクトされたという。それがまあ普通では あるが。色々コメントする。アイデアはそれほど新しい わけではないが、こういう論文がもっと書かれることが 望ましいので、めげずに他のジャーナルに出すことを エンカレッジする。Lin san とはホノルル空港で別れた。 ホノルル空港では日記を書きはじめ、昼過ぎのNW便に のる。飛行機の中では居眠りしながら(前日徹夜だったので) 今回は何とか日記を最後まで書けた。