英国ーチェコ 2014年6月21日ー29日 英国天文学会の plenary talk に招待されたのと、 チェコ・プラハで Prof Z. Svestka 追悼の 国際会議 Solar and Stellar Flares の会議(SOCの一人) に出るのが主目的の海外出張。 ともにスーパーフレアが目玉の話題。 折角なので、ついでに、英国のグリニッジ天文台と チェコのオンドレヨフ天文台を見学してくる。 グリニッジ天文台は、研究第一線からしりぞいたが、 博物館・市民天文台(national museum 世界遺産!) として多くの観光客がやってくる観光名所となっているからだ。 花山天文台の未来を考えるための視察である。 チェコのオンドレヨフ天文台は、現役の国立天文台だが、 歴史ある天文台なので、どんな設備があってどのように 運営しているか大変興味があったため見学させてもらった。 6月20日(金) 朝7時すぎ 自宅出発 10時45分 関西空港発 15時 ヘルシンキ着 16時 ヘルシンキ発 17時10分 ロンドン・ヒースロー空港着       地下鉄で Stratford 駅まで行き、徒歩10数分のBaytree hotel に宿泊。 2泊で100ポンド弱(2万円弱)。ロンドン中心地の他のホテルは、1泊で150ポンド以上 だったので、郊外の Baytree hotel にした。ところが、部屋は狭い、 バスルームの電気がつかない(後で修理してくれたが)、バスルームから 水があふれる、など、最低レベルのホテル。やはり、ホテル代はけちっては いけない。 電源コンセントの型が日本や他の国と異なり、 持参の万能コンセントがつかえなかった。 ホテルでコネクターを借り、何とか事なきを得る。 翌日、Waterloo 駅の売店で購入(6ポンドくらい?)。 英国行きのときは、この特別コネクターを持参しないといけない。 6月21日(土) 朝食だけは、トーストと目玉焼きが出たので合格。 朝食のとき、東洋人らしき女性が同じテーブルにすわったので、 Where are you from ? と聞いたら Japan と答えたので、びっくり。 のち日本語で話す。ロンドン観光はどこに行ったら良いか教えてもらう。 ロンドンの中心に行き、船でテムズ川を下りグリニッジへ。 途中の船からの眺めは抜群。ロンドン全体の様子がわかる。 グリニッジ天文台の最寄の港は、 かつて大英帝国の多くの船が航海の後、ここにやってきた港だ。 航海にとって天文の知識は安全航海のための必須の知識だった。 だから天文学は実用学問であり、「天文学者」は偉かった。 グリニッジ天文台は小高い丘の上にある。 ロンドンの街の眺めが素晴らしい。 花山天文台の未来という感じで見学。 入場料7ポンド。 入ってすぐのところで人々が並んでいるので 何があるのだろう?と、たどっていくと、 prime meridian (経度0の線=本初子午線)が地面に書いてあり、 本初子午線記念碑の前で、それを人々がまたいで写真を撮るのを待っている。 それが人気らしい。それでみんな順番を待っている。 私は時間がないのでパス。 天文学の歴史の展示コーナーのところに 1054 Chinese and Japanese astronomers note a new star flaring up in Taurus. The remains are now identified as the Crab Nebula. と書いてあったので、ちょっと嬉しくなる。 (欧米人は意外と知らないのだ) 星の観望会の値段が高い!  時間は2時間でプラネタリウム付だが、 一人16ポンド(〜2780円)。 会員は2ポンド(350円)引き、子供は4ポンド引き(700円引き) Shard にも行く。 ロンドンで最も高い高層ビル(高さ306m, ちなみに、あべのハルカスは300m)。 入場料も高い(30ポンド)。 残念ながらカメラの電源がなくなり、携帯で撮影。 解像度やピントに難。しかし眺望は抜群。 しばし楽しむ。眼下の駅の構造が良くわかった。 本日最後の訪問はテートモダン美術館。 玉重さんのおすすめ。この日は無料のところのみ見る。 良く理解できない現代アートに親しむ良い機会。 なぜ全裸の作家の写真がアートなのだろう? なぜ何も形を描いていないただの黒塗りの絵がアートなのだろう? アートにも目的が色々あるのだろう。 社会や政治批判? なぜ生きるを考察? プロテスト?  人を楽しませ感動させる、は当然だろうけど。 入場無料だが Please donate (L2)! の募金箱が次々と現れ、 感銘を受ける。 (最近はこういうところにすぐ興味を持ってしまう) 帰りにミレニアム橋を渡り、 セントポール聖堂の前まで歩く。 しばしのロンドン観光。 6月22日(日) テートモダン美術館のマチス展だけを見に行く。 玉重さんのアドバイスがあったため。 (有料18ポンドだったので、昨日はパスしたのだ。その後玉重さんの メールを見て、思いなおして、再度訪問) Cuts-out 作品の展示。おもしろい。自分でもできそうな、、、 しかし根気がいるだろうな。色はさすが。 のち、Waterloo駅から電車で Portsmouth へ、 英国天文学会での plenary talk を行なうため。 Portsmouth では IBIS hotel に宿泊。 夜は Nakariakov Neukirch さんと一緒に夕食。 準備が大変で、2時間くらいしか眠れず。 6月23日(月) Portsmouth で開催された 英国天文学会で plenary talk (45分 talk 10分質疑応答)。 天文学会全体の開始直後の講演なので、光栄な限り。 出席者は200人ほどか。 title は Physics of Solar and Stellar Flares 内容は、太陽フレア、恒星フレア、太陽型星のスーパーフレア。 はじめに日本と英国の太陽分野の親密な関係を述べ、英国の協力のおかげで、 ようこう、ひのでミッションが成功したことを強調。 続いて2日前に世界で最も有名なグリニッジ天文台訪問したことにふれ、 (prime meridian の線の横で人々一杯並んで待っている理由はわからなかったが、 写真を撮っているのを見て理由がわかったーという話をしたが、 これはあまり笑いは取れなかった) さらに、今日の主題であるフレアもキャリントンにより最初に 英国で発見されたことを述べて、そのような歴史ある国の 天文学会の最初に招待講演ができるのは大変光栄で嬉しいと述べる。 太陽フレアのところでは、フレア、プロミネンス噴出、CMEの映像など を少し見せ、リコネクション説が確立したこと、 統一的な描像が判明したことを強調。 恒星フレアのところは Emission Measure - temperature scaling law の話をする。これはぜひ宣伝したいため。 そのかわり、リコネクションのplasmoid-induced reconnection, fractal reconnection の話は最小に。スライドは3枚のみ。 太陽やリコネクションのことを知らない天文学者が audienceなので。 実際、私の知っている太陽物理学者で出席していたのは Alan Hood さん, Neukirch さんくらい。(MSSL の女性は 顔は覚えていたが、名前は忘れた) EM-T scaling law の話はちょっとおたくだったか。 Yokoyama-Shibata scaling law の式も見せた。 しかし聴衆は辛抱強く聞いてくれた模様。 (後で、Tsiklauri san が、定常を仮定しているのか? とか、フレアの話なのになぜ 圧力平衡が出てくるのか?と質問してきた。 リコネクション、熱伝導、彩層蒸発、ループの圧力平衡、 という過程を元にした、 単純なオーダー計算ですよと、モデルの概要を 説明したら納得してくれた。) 最初のころはあまり笑いが取れなかったが、次第に笑い声が大きくなり、 スーパーフレアの統計解析で学生のボランティアを募集したところで その理由は Students have a lot of free time と述べたら、くすくす笑い声とともに、「その通り!」(もちろん英語だが、英語で どう言ったのか覚えていない)という声も出る。 質疑応答のとき 「スーパーフレアが起きたら地球は社会はどうなるか?」 という質問に(省略したスライドを使って) 丁寧に詳しく答えたときは、笑い声が最大になった。 何とか楽しんでもらえたようだ。質問も一杯出た。 ただし、予定よりかなり早く終わった。(10分以上? ただし、 始まったのも早かった(ナカリアコフさん)とのこと) いつも長くなるので、できるだけカットしたのだ。 終わってから英国天文学会の世話人の女性がやってきて、 「大変おもしろかった、plenary talk にふさわしい話だった」 と言っていただく。嬉しい限り。 地元のポーツマス大学のスタッフでSOCの一人の東洋人が やってきて「小山です」と言われたのでびっくり。 しかも京大出身とのこと。早田さん(物理、天体核/総人)の もとで宇宙論で学位をとったとのこと。 終わってからも質問が絶えず。Jain というインド出身の 女性とランチを食べながら議論。ちなみに、Jain さんは 八代君と共著の論文があるという。 ランチは出席者用にサンドイッチが用意されていた。 会場の外のベンチで食べる。 午後から電車にのって Woking というところまで 行き、バスに乗り換えてヒースロー空港へ。 夜にはプラハ到着。空港からDAPホテルまでは タクシー(450コルナ) 6月24日(火) 国際会議 "Solar and Stellar Flares" in honor of D. Svestka がチェコのプラハで開催されており、2日目から参加。 私もSOCの一人。一日目は英国天文学会のため 参加できず残念。 午前9時前に会場に初めて言ったら、私が chairperson になっていて びっくり。何とかこなす。 会議の内容は、フレアと言ってもコロナより、 彩層 emission やスペクトルの話が主題でちょっとおたく。 あまりついていけない。 夜は、Gnar さんに連れられて、プラハの中心の 伝統的なレストランで夕食。 Gnar san カップルのほか、Schmieder san, Miho san, 前原君、Parnell san, もう一人私の右横にいた人が だれたったか思い出せない。 6月25日(水) 朝6時半に Heinzel san がホテルに迎えに来て、 テレビ局へ。急に朝のニュース番組に出演することになったのだ。 出演前にメーキャップもする。顔に化粧粉を塗って、カメラ映りを良くするため。 日本(京都テレビ)でも生放送に出たことはあるが、 メーキャップは初体験。 本番中は、Heinzel sanと私がアナウンサーの隣にすわり、 最初にHeinzel sanが詳しく、国際会議が開けられる経緯や 太陽フレアとは?などを詳しく説明。その後、アナウンサーが チェコ語で質問、それを通訳が英語に訳し、私はイヤホンで聞いて、 英語で答える、というやり方。しかし、通訳の英語がチェコ語の アナウンサーの言葉と重なりあまり良く聞き取れない。 スーパーフレアとは何かという質問には少し答えたが、 Henzel sanの方を向くと替わりに詳しく説明してくれた。 巨大な黒点の想像図をHeinzel さんが用意しており、それを見せる。 ようやく、スーパーフレアが起きたら地球はどうなるか? という質問のところで、丁寧に説明。最後に 「事前にスーパーフレアが起きることは予測できますか? 被害を防ぐには事前にどうすれば良いですか?」 という質問に 「巨大な黒点が出たら航空機に乗らないようにすべきです」 と言ったらアナウンサーの人が笑い出したので、 ようやく意思疎通ができたかと、ほっとした。 全部で10分くらいの出演だった。後で録画を見たら 半分以上の時間、太陽の映像が流れていた。 午前、thick target model が良いかどうか、意見が分かれた。 Allred 電子ビームはダメ。プロトンならOK. Kennedy 電子ビームでもOK 後で Hudson san に聞くと、thick target model の問題点は これだけでなく、electron beam だとHXR emission がすごく 異方性を持つが実際はそれほどではない(等方的に近い)ことが 大きい、という。 午後、川手さんが白色光フレアについて講演。 心配しながら聞いたが、意外と良かった。 ハドソンさんも川手さんのこれまでのトークの中で 一番良かったとほめていた。 内容はちょっと私には難しかったが。 良く勉強している。後で講演ファイルをもらう。 夜は conference dinner。 テーブルには、Stepanov, Maria Katsova, Livshitz(Kasova san's husband), 岡、前原、私の6人。 Maria Katsova, Livshitzさんらは、恒星フレアを研究している。 Livshitz さんはかの有名なランダウ・リフシッツの人とは 何の関係もないとのこと。ただし、フレアの彩層蒸発の流体シミュレーションの パイオニアの一人。 岡君と久しぶりに色々議論。岡君の講演は聞けなかったが、 ポイントは教えてもらう。要するに Masuda-source (above the loop top HXR source) は熱的+非熱的で、その粒子分布関数を一つの関数ーカッパ分布 で表すことができる、という話。5千万度くらの スーパーホット成分も増田ソースにはある、という話。 6月26日(木) 午前に Vrsnack という人がCMEとリコネクションとの関係について なかなかわかりやすい理論の講演。リコネクションなしでもCMEは 起きるが加速が遅い、リコネクションがあると10倍加速度が大きくなるという 計算(解析的な計算)を発表。思わず、手をあげて、大変良い講演だと ほめる。後で一緒に写真を撮る。顔を覚えるため。クロアチアの人。 イタリアのすぐ東。海岸近くの島には太陽観測所があるという。 結構観測条件は良いとのこと。 午後に、前原君の招待講演の後に、ショート講演(15min talk + 5min discussion) 講演タイトルは、Can Superflares Occur on Our Sun ? 前原君の詳しい話の後なので、前原講演に出てこなかった、 Shibata et al. (2013) の理論的考察の内容と Nogami et al. (2014) の分光観測のエッセンスを短く紹介。 太陽のスーパーフレアの証拠として Miyake et al.(2012,2013)の 話も紹介。 こういう流れで講演したことがなかったので、準備が大変だった。 conference dinner から帰ってから夜の11時すぎに準備を始めたので。 居眠りしながら、ときどき起きて準備。市民向け講演の準備もしなければ いけないので、大変だった。明け方2時間ほど本格的に 寝ようとしたが良く眠れず。 実際の講演は、幸い眠気にも襲われず、何とか元気に発表できた。 結構、受けた模様。 講演の最後には、スーパーフレア観測に最も適した 3.8m 望遠鏡が来年完成予定であると述べ、 But the budget for a dome is still Lacking ! Please support us !! と言ったら、大いに受けた。 (これは夜の市民向けの講演会でも言ったらやはり受けた) 質問も結構出た。ただし、あまり覚えていない。唯一覚えているのは 「黒点と表面の明るさとのコントラストは?」(Ketzschmar-san)。 質問の意図がもう一つ理解できなかったから。 私の講演後、 Mullan さんが、d_SP/d_i (Sweet-Parker thickness と ion skip depth の比)によって Hall reconnection が起こるか否かが 決まり、それで速いリコネクションになるか slow reconnection になるか決まる、(Cassak and Drake )、その理論を応用すると 表面温度の低いL型星は slow reconnection となる というアイデアを紹介。しかし手をあげて、これに異を唱える。 Sweet Parker sheet は secondary tearing が起きて薄くなり 結局 Hall reconnection が起きるだろうとコメント。 しかしCassak and Drakeの理論を楯に反論してくる。 conffee break になって少し議論するが、らちが飽かない。 今度 Cassak san と議論してみよう。 Mullan さんは以前、stellar spicule の論文で感心したことが あったが、今回はちょっとがっかりだった。 coffee break の時間は、プラハのラジオ局による インタビュー。録音が最初うまく行かなくて、もう一度 されたので、内容がちょっといいかげんになる。こんなので 良いのだろうか?という感じ。ただインタビュアーは 興味を持ってくれたようだった。 夜には、市民向けの講演。(45分だが、Heinzel san の通訳が入るため 実際は1時間半くらいだった) タイトルは、 Superflares of Sun-like Stars - Can Superflares Occur on Our Sun ? 出席者は30人くらいか。場所はプラハの中心の Academy of Sciences というところ。私の前に、相対論の話 (インドの Prof Naresh Dadlich という人)の講演があり、 私は二人目。 Henzel san の通訳は私のしゃべったことよりも詳しく、ときには 次のスライドにあることまで説明するので苦笑。チェコ語はわからないが、 ところどころの類似単語でわかるのだ。 喜多郎さんとのコラボ「古事記と宇宙」のおろちの部分(音楽+映像、約7分) を見せる。これは受けた模様。 スーパーフレアをいかに見つけたか?という ところ、日本の市民向けの講演で話している内容ー生命大量絶滅の 原因に興味を持って、研究を始めた、とか、ケプラー衛星のデータは 大量にあるので、大学一回生のボランティアを募集した、 という話もやったが、ちゃんと受けた。 ちなみに、ケプラーはプラハにいたとき、ティコブラーヘから データを受け継ぎ、ケプラーの法則を発見したとのこと。 今回のスーパーフレアの話を紹介するのにぴったり。 そのこともコメント。ちょっと受けた。 (夜にはケプラーの住んでいた建物の前まで連れていってもらった。) 私の英語と Heinzel-san の解説の併用のため、1時間半以上も かかったが、意外と受けたのでほっとした。最後の拍手が盛大だった。 終わってから、Z. Svestka の息子さんのJ. Svestkaさん、(やはり宇宙のダストを 研究している天文宇宙関係の研究者)がやってきて、 おもしろかったと質問と議論。日本では向井正さんを良く知っているという。 Zdislav Sima さんという人も熱心に話しかけてきた。 連星や天文学史の研究が専門だそうだ。日本では、北村正利さんや 福島大の中村さんを良く知っているという。コパール博士は京大と 関係が深かったんですよと話すと、コパールの薫陶を受けた方らしく、 一段と話が盛り上がった。 その後、講演会の関係者で dinner (Heinzel, Shibata, Dadhich, Sima, Svestka, Karas (director of Ondrejov Obs), Jiri BICAK (charles univ の 理論物理学のヘッド)。 6月27日(金) 午前は装置やミッションの話。 原君の Solar C talk は日本での 発表よりは良かった。打ち上げは最短で 2022年とのこと。 Barta さんの車で Ondrejov Observatory へ。 Karlicky さんが待ち構えていて、案内してくれる。 かなり広い敷地。森の中にある、という感じ。 太陽電波スペクトル計アンテナ(これで drifting radio source を発見したとのこと) 2m 望遠鏡(完成した1967年当初は世界で8番目の大きさだったとのこと。  高分散分光ができるので、3.8m望遠鏡とのコラボが可能かもしれない。  見学者は望遠鏡の近くまでは入れない。入り口近くの廊下からガラス越しに見るだけ) 太陽分光観測装置(回折格子の精度は1mm当たり1200本の溝というから  花山のと同じくらい) 博物館(土日は人がいて、おみやげの販売もしている。  古いコンピュータも展示) Barta san はこの後、別の用事があるとのことで別れる。 古い天文台 石のアート作品もところどころにあるのが面白い 古い電波望遠鏡がある丘から遠方の眺めがすばらしい ガンマ線バーストモニター用望遠鏡 Karlicky sanの研究室も見せてもらう。広い! 花山の私の部屋よりずっと広い!! その建物の一番上の望遠鏡(20cm口径ー2本)で 太陽全面のHα観測と白色光観測をしている。 かつて Bumba が使っていた動画撮影機があったのが印象的。 データの一部を見せてもらう。白色光では粒状斑がはっきり見える。 Hαではフレアの映像もある。seeing が良いときは結構良い。 観測専門の職員が案内してくれた。 データはインターネットを介して世界にオープンとのこと。 その後、Karlicky さんの自宅に招待される。 奥様が日本の着物を着て日本語でホスト。 自宅の前のテーブルでお茶とアイスクリーム をごちそうになる。 4時〜5時頃にKarlicky さんとは別れ、天文台の別の人が 最寄の鉄道の駅まで30分ばかり送ってくれる。 そこからプラハまでは小一時間。 プラハに戻ってからは、プラハ城へ。 地下鉄で近くまで行き、その後歩く。 城のある丘からプラハの町の眺めが素晴らしい。 城の横の巨大な教会が近くから見上げると迫力満点。 城の中には入れず。しかし、十分楽しめた。 徒歩でふもとの街中まで歩く。 みやげ物屋にいくつか入る。家内用の敷物を一つ買う。 カレル橋(Charles bridge) は、彫刻がいたるところに ありなかなか楽しい。なぜか似顔書き屋さんがいっぱい。 眺めも素晴らしい。 再び地下鉄に乗り、日本料理店へ。「まし花」という店。 ガイドブックに載っていたところ。 月見うどんとご飯。お飲み物は何にしますか?と 聞かれたので、水でいいです、と答えたらボトルが 来る。やはり有料だった。頼まなければ良かったと後悔。 チェコの水道水は飲んで良いと現地のチェコ人は言っていたのだが、、、 うどんは良かったが、ご飯が×。 (ティップ込みで、400コルナ〜2400円。高い!) 店の中で声のデカイ日本人が酔っ払って騒いでいたのが、 さらに印象を悪くした。 6月28日(土) ホテルから空港へタクシー。ティップを入れて350コルナ。 行きよりかなり安い。たぶん帰り割引。 初孫の孝太郎君のおみやげに、黒い動物の人形を買う。 チェコで人気の漫画、アニメのキャラクターだという。 調べると、クルテク(Krtek)。もぐら、という意味らしい。1957年誕生。 日本でも人気の絵本があるそうだ。 6月29日(日)午前8時55分 帰国(関西空港) 飛行機内で、日本映画「鍵泥棒のメソッド」(2012年)を見た。 なかなかおもしろかった。 堺雅人、香川照之、広末涼子の演技が良かった。 今調べたら第36回日本アカデミー賞など色んな賞を受賞した 有名な作品だったらしい。 ちなみに行きの飛行機では、また、Gravity を見た。 3度目だった。