研究紹介(420字) 柴田一成  宇宙における激しい活動現象、とくに電磁 流体的な爆発・ジェット・活動現象を研究し ている。研究手法としては、理論、とくにコ ンピュータ・シミュレーションを主としてい るが、観測データの解析(「ようこう」衛星 や飛騨天文台で得られた太陽フレアなどの 観測データの解析など)も積極的に進めてい る。理論研究で扱っている天体現象は多岐に 渡り、活動銀河中心核や原始星から噴出する ジェット、またジェットの根本にある降着円 盤の電磁流体現象(フレア・コロナ)、銀河・ 銀河団における高温プラズマ現象、太陽にお ける電磁流体現象(フレア・ジェット・コロ ナ)、さらには、宇宙最大の謎と言われるγ線 バーストなどなど。これらの天体プラズマ現 象は一見異なるが、その本質は共通しており、 磁場とプラズマの相互作用が鍵を握っている。 このような新しい分野 (天体プラズマ物理 学あるいは宇宙電磁流体力学)に挑戦しよう という意欲ある若者の出現を期待している。 (京都大学大学院理学研究科附属天文台 教授) 柴田研究室ホームページ http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~shibata/ 電子メイル shibata@kwasan.kyoto-u.ac.jp 研究室住所 607-8471 京都市山科区北花山大峰町 京大理花山天文台 研究室電話 075-581-1235 FAX 075-593-9617