太陽全面像望遠鏡打ち合わせ議事録 日時 : 2002年8月22日(木)10時から17時 場所 : 花山天文台図書室 出席 : ミノルタ社  杉原  西村製作所 西村  附属天文台 黒河、上野、北井 議題 太陽全面像望遠鏡の光学系諸問題検討 1.リオフィルター反射光によるゴースト検討  ・20cmHα全面像望遠鏡   対物レンズの前の熱排除フィルター(1枚)を光軸に対して傾けて設置する。      視野中心に対してゴースト像中心が視野2300秒角*1.5だけ離れるという条件の場合、   その角度は、2300*1.5/2=1725秒=0.48度となる。この角度を中心に、熱排除フィルター    設置角度が調節できるように、フィルター保持機構を西村製作所で設計する。   1次焦点部に視野絞りを設置して、ゴースト光を吸収する。  ・視野選択のためにクサビプレートが設置されている他の望遠鏡   クサビプレートが傾斜しているので、これによる反射ゴースト像は光軸からずれる   ことになる。   当初のミノルタ設計では, クサビプレートの傾斜角は、0.3度であった。   これらの望遠鏡には、1次焦点での斜鏡視野絞り(竹輪)、回転波長板での斜鏡視野絞り(竹輪)   が設置される。それぞれの望遠鏡、使用モードによって、「クサビプレート角の 最適傾斜角をいくらにすればよいか」、「視野絞りのサイズ、形態をどうするの が最適か」をミノルタで検討する。 2.クサビプレートの詳細   ミノルタ基本設計の原理、傾斜角0.3度選択の理由を中心に、ミノルタ社でレポートを作成する。   項目1の最適傾斜角の場合、クサビ回転の機械的位置と観測視点との関係式を提示する。 (ミノルタ) 3.光路折り曲げ斜鏡、斜鏡視野絞り(竹輪)   すべて、ミノルタ社の設計・製作となることが確認された。 4.20cmHα全体像望遠鏡   フラット補正時のビームは、観測時のビームより細いものとなる。望遠鏡視野を太陽中心   からずらして多数フラットデータを取得し、その平均を利用するなどの方策を工夫する。 5.回転波長板   有効径が35mmのものが利用できることが分かった。これをもとに、磁場測定部分の設計を   再検討することになった(ミノルタ)。 6.25cmHαオンバンド望遠鏡   光路折り曲げ後のチャンネル長を更に短縮化できないか。検討継続。                                  以上                            (記録 北井)