†分野替えのきっかけ†

〜夢を諦めかけている or 迷っている若者の人たちへ〜

単刀直入に言えば・・・
幼い頃から地球や宇宙に興味があって「研究者」というものにずっと夢を抱き続けてきたからです。

私にとって、分野替え=執念ですね(苦笑)

少々長いですが、これを読んで少しでも
「ああ。まだ自分は捨てたもんじゃないんだな!」「頑張れそう!」と思ってもらえたら本望です。

高校3年の時、某国立大学のI先生との出会いをきっかけに"惑星形成論"に強い興味と憧れを持ち、
それがきっかけで、地惑系の研究者を目指すようになりました。しかし、その大学を一心に目指すも実力が足らず、
浪人を重ね続け、ついに合格は叶いませんでした。

学部時代は、地球科学を専門とした学科のある日大に進学。
地震学の研究室に所属しましたが、第四紀学、海洋地質学、リモートセンシングなども(幸いにして)得意とし、
面白いほど頭に入ってきました。こういう地球科学全般にも大変興味があったのです。
今思い返せば、人生で一番楽しく勉強して充実した日々を過ごしたと思えます。

4年生になり、大学院進学を考え始め、色々な大学に足を踏み入れていた時、当時、東大でポスドクされていた
現在のボスと出会い、「太陽」という恒星と衝撃的かつ運命的な出会いをしてしまったのです(笑)
元々、オーロラや地磁気変動に興味があって地震学の研究室に入ったので、太陽に完全に浮気をしてしまいました。
再び、東大や他大学の院試を受けるも、またまた実力及ばず・・・残念な結果でした。
しかし、ボスと当時の研究室のY先生のおかげで、修士1年から太陽物理を本格的に勉強させてもらえるようになりました。
それからは、あしげく京大や花山天文台に通い、東京⇔京都を何度も行き来しました。

そして2年後。。。めでたく京大へD編入し、現在に至ります。

相変わらず、超絶出来が悪い上に、他人よりも余計な年数を重ねて博士の院生として生きています。
ボスを始め、多くの先生方にご迷惑をお掛けしてしまっています。そして、研究者の夢は、今度こそ
「叶わない」確率が高くなってきてしまいました。。。

しかし、ここまでの人生で、何一つ後悔した事がありません。それだけは自身を持って断言できます。
時には、激しくグレた事もありました。親と大げんかした事もありました。
むしろ、長い間、自由にやらせて全力で支えて下さった家族と周りの方々に深く感謝する毎日です。

おかしな子と思われるかもしれませんが、まだ高校生や20歳くらいの若者には、どんな些細な夢でも
諦めて欲しくありません。人生、何が起きるか分からないし、いつ、チャンスが巡ってくるかも分かりません。
そのチャンスに乗れるよう、いつ来てもいいように、それまでに努力して準備しておくのです。

今この瞬間ですら「もうダメかも!」と背水の陣状態になる事があります。
だけど、まだ石にかじりついている自分が・・・(笑)
周りが呆れるくらいの根性と執念は、まだまだ健全なようです(苦笑)

周りの方に恩返しできるよう、そして、自分自身に最後まで恥じぬよう、
せめてD論とって卒業し、どんな形であっても、学んだ事を通して社会に貢献していきたいと考えています。

2013年8月18日