せいめい望遠鏡「はやぶさ2」を捉える

2020年12月4日18時ごろ(日本時)、京都大学岡山天文台のせいめい望遠鏡は小惑星探査機「はやぶさ2」の撮影に成功しました。

撮影時刻 17:55 露出時間 300秒 はやぶさ2の動きに合わせて望遠鏡を動かしています。
視野 11’x6’  画像下が天の北極方向  クレジット:京都大学岡山天文台 / 東京大学
撮影時刻 17:55-18:27 各フレーム露出時間 300秒 はやぶさ2の動きに合わせて望遠鏡を動かしています。
視野 11’x6’  画像下が天の北極方向  クレジット:京都大学岡山天文台 / 東京大学

撮影時の「はやぶさ2」の明るさは速報値で20.0等。カシオペア座の方向、距離56.3万キロメートルを地球に向けて航行している姿です。

 この観測は「おかえりはやぶさ2観測キャンペーン」(主催:JAXAはやぶさ2プロジェクト、日本惑星協会、日本公開天文台協会)の一環としておこないました。観測に必要な「はやぶさ2」「帰還カプセル」の位置情報は「おかえりはやぶさ2観測キャンペーン」より提供を受けました。

 使用した観測装置は、東京大学との共同開発中の3色同時撮像カメラ TriCCS(トリックス)です。TriCCSは、超新星爆発、恒星フレアや激変星等の観測を目的に3つの波長を同時に撮像が可能な観測装置です。今回は、TriCCSの性能確認を目的に3つの波長のうちgバンド(400-550nm)の波長で撮像しました。