ニュートンの反射望遠鏡


アイザック・ニュートン(wikipediaより)と天文台長を務めたグリニッジ天文台中庭のりんごの木


英国王立協会所蔵模型(100年後にHeath&Wing社が制作、P.Moore "Eyes on the Universe"より引用)と学研『大人の科学』附録模型(筆者製作)


 ニュートンが反射望遠鏡を発明したことはよく知られており、英国王立協会や世界中の博物館にそのレプリカが所蔵・展示されています。ところがこれはニュートンが実際に製作したものではなく、約100年後に科学機械メーカーのHeath&Wing社が製作したものであり、その複製です。オリジナルは失われていますが、王立協会のPhilosophical Transaction誌第7巻1672年(京都大学理学研究科地質鉱物学教室図書室所蔵)にニュートンの論文が掲載されておりその図版からほぼ原形をうかがうことができます。オリジナルの望遠鏡の接眼レンズは鏡筒からはみだしていませんし、架台の部分も自由雲台の受け部の形がかなり異なります。論文に基づいてCG復元を行いました。




ニュートンのオリジナル論文の図版とCG復元模型、手のひらにのる大きさ


ニュートンの反射望遠鏡CG模型、右は透明鏡筒モデル。

冨田良雄 2009年10月4日(河村聡人 2022年5月12日改訂)

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