解析方法メモ 改訂版 ◯おおまかな手順 (1) SFT・MDIそれぞれの早見画像をつくって、使用するファイルを選択する (2) SFTデータのヘッダを修理する (3) 太陽自転について調整して、視野を正面にもってくる。 (4) MDI観測の中間の時刻(MDI中間時刻)と一致するように、 SFTデータを時刻方向に内挿 (付1) SXTデータについて、磁場と同視野の画像をつくる。 (付2) HXTデータについて、磁場と同視野の画像をつくる。 ----------------------------------------------------------------------- (5) MDIデータから相関追跡法をつかって(MDI中間時刻の)速度場をもとめる。 (6) Kusano et al. (2002)の方法を使って(MDI中間時刻の)視線方向速度場を もとめる。 (7) ヘリシティ注入率などを計算 ◯詳細な手順 (0) ar8100.pro の上部のパラメータ(datadir,dates,timeref,ycenter) を変更する。 datadir : 以下のデータ群を格納するdirectory dates : 解析するデータのtime span timeref : 活動領域が太陽中心を通過する時刻 すべてのデータをこの時刻に合わせる ycenter : 活動領域が太陽中心を通過する時の緯度 (単位 arcsec) (注) timeref,ycenterは、MDIの早見画像作成の後、あらかじめ 調べておく。 (1) SFT・MDIそれぞれの早見画像をつくって、使用するファイルを選択する 1.1 SFTの早見画像をつくる mksftql.proを実行する。 IDL> .r mksftql SFTデータファイルのリスト(ディレクトリ sftfl)と 対応する画像のPNGファイル(ディレクトリ sftql)とができる。 1.2 使用するSFTファイルを選択する。 SFTデータファイルのリストをコピーして、中身を編集する。 使用しない画像は、行の先頭に「#」をいれてコメントアウトする。 選択する基準は a) 画質の悪いものをまず除く。たとえば以下のような画像。 ・画像全体にベクトル磁場が存在するようなもの ・活動領域以外の視線方向磁場がゼロから大きくずれているもの ・ピンぼけ b) MDIの観測の中間の時刻の直前・直後を残す。 IDL> .r mksftsl c) 1日の観測の最初と最後とは残す。 1.3 MDIの早見画像をつくる mkmdiql.proを実行する。 IDL> .r mkmdiql MDIデータファイルのリスト(ディレクトリ mdifl)と 対応する画像のPNGファイル(ディレクトリ mdiql)とができる。 1.4 使用するMDIファイルを選択する。 MDIデータファイルのリストをコピーして、中身を編集する。 画質の悪いものを除く。 (2) SFTデータのヘッダを修理する SFTデータを以下の点について修理する。 a) ヘッダにはいっている位置情報は正しくないので修正する。 b) 元データで天球の北が上なのを、太陽の北を上にする。 以上の修正は下記のプロシジャーを実行すると自動的に修正されます。 mksftnc.proを実行する。 IDL> .r mksftnc 修理されたデータをいれたnetCDFファイルと、対応するPNGファイルと ができる(ディレクトリ sftnc)。 (3) 太陽自転について調整して、視野を正面にもってくる。 (2)でつくったSFTデータをもとにして、視野を正面にもってくる。 太陽差動自転考慮して正面にもってくる。 mksftdrot.proのパラメータを適当に編集したあと実行する。 IDL> .r mksftdrot 調整後のデータをいれたnetCDFファイルと、対応するPNGファイルと ができる(ディレクトリ sftdrot)。 MDIについても同様にmkmdidrot.proのパラメータを 適当に編集したあと実行する。 IDL> .r mkmdidrot 調整後のデータをいれたnetCDFファイルと、対応するPNGファイルと ができる(ディレクトリ mdidrot)。 (4) MDI観測の中間の時刻と一致するように、SFTデータを時刻方向に内挿 mksftint.proを実行する。 IDL> .r ar8100_mksftint 内挿後のデータをいれたnetCDFファイルと、対応するPNGファイルと ができる(ディレクトリ sftint)。 注意:日本の夜間についても、前日の最終と翌日の最初とから内挿される。 (付1) SXTデータについて、磁場と同視野の画像をつくる。 mksxtdrot.proを実行する。 IDL> .r mksxtdrot PNGファイルができる(ディレクトリ sxtdrot)。 (付2) HXTデータについて、磁場と同視野の画像をつくる。 ----------------------------------------------------------------------- (5) MDIデータから相関追跡法をつかって速度場をもとめる。 別途、../Callct 内のfortran program を用いて横速度場を求める。 (ディレクトリ mdivelを作っておく。) その後、 相関追跡で得られた速度場データのヘッダ修正 mkmdivel.proを実行する。 IDL> .r mkmdivel (ディレクトリ mdivel_fixedに修正後のデータが格納される。) (6) Kusano et al. (2002)の方法を使って(MDI中間時刻の)視線方向速度場を を求める。 別途、../Calvz04_cdf 内のfortran program を用いて縦速度場を求める。 詳しくは同ディレクトリ内のReadme file参照。 (ディレクトリ inverseを作っておく。) その後、速度場データのヘッダ修正 mkbtovz.proを実行する。 IDL> .r mkbtovz (ディレクトリ velcdfに修正後のデータが格納される。) (7) ヘリシティ注入率などを計算 別途、../CalFlux04 内のfortran program を用いて各種物理量を求める。 詳しくは同ディレクトリ内のReadme file参照。