News 2021


 今回の火星接近期の終了

 遠ざかりつつある火星は、2021年1月終わりには視直径が8秒角を下回り、いよい よ観測末期となった。現在は「おひつじ座」を順行中で、2月末には「おうし座」へ 入って、3月はじめにはプレアデス星団の南を通過する。その後は夕空に残り、「ふ たご座」・「かに座」と進んで。太陽との「合」は「おとめ座」で、今年10月8日の こととなる。


 次回の接近は、2022年12月1日(λ=348゜Ls) のことで、最大視直径はδ=17.1"に達 する。観測を始める目安の視直径が8秒角以上に大きくなるのは、2022年7月下旬の ことで、夜半過ぎの「おひつじ座」にある。
 日本天文学会 2020年度天文功労賞の受賞

 この度、火星課は日本天文学会より、9月14日の日本天文学会年会時において2020年度天文功労賞(長期部門)をいただきました。
 受賞理由として、「87年にわたる火星の継続観測と、34年にわたる機関紙『火星通信 "Communications in Mars Observations"』発行を通した国内外の火星観測者の交流促進」が、取り上げられました。

 これも眼視観測・銀塩写真・デジタル画像と、時代の変化と共に観測記録の方法も変わりましたが、永年にわたり火星の観測報告をお送りくださった観測家諸氏の成果の顕彰であります。
 また、国内外の観測ネットワークの構築に御尽力いただいた諸先輩の御努力の賜物であることと考えます。
 あらためて御報告をお寄せいただいた皆様に厚く御礼申し上げます。有難とうございました。

(15 September 2021)

 太陽と合

 火星は10月8日に太陽と「合」になり、朝方の空に移りました。年末には「さそり座」まで進んで、アンタレスと赤味を競うようになりますが、光度は1.5等級で、視直径はまだ4秒角にすぎません。

(15 November 2021)

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