遠ざかりつつある火星は、2021年1月終わりには視直径が8秒角を下回り、いよい よ観測末期となった。現在は「おひつじ座」を順行中で、2月末には「おうし座」へ 入って、3月はじめにはプレアデス星団の南を通過する。その後は夕空に残り、「ふ たご座」・「かに座」と進んで。太陽との「合」は「おとめ座」で、今年10月8日の こととなる。 ![]() 次回の接近は、2022年12月1日(λ=348゜Ls) のことで、最大視直径はδ=17.1"に達 する。観測を始める目安の視直径が8秒角以上に大きくなるのは、2022年7月下旬の ことで、夜半過ぎの「おひつじ座」にある。
(15 September 2021)
![]() 火星は10月8日に太陽と「合」になり、朝方の空に移りました。年末には「さそり座」まで進んで、アンタレスと赤味を競うようになりますが、光度は1.5等級で、視直径はまだ4秒角にすぎません。
(15 November 2021)
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