編 集 後 記


夏日になった所も出て十二月の最高気温の記録が更新されたという暖かい師走の入りで、まだ秋の装いであった。七日の新月から暗夜を求めて、接近中のウィルタネン彗星を見に蓼科へ出掛けて、最低気温が氷点下10度の寒さを体験してきたが、戻った関東でも同じような寒さになっていて、足早な冬の訪れを感じている。横浜の近所では、まだ花が残っているが、このところの曇天続きで、私と同様に縮こまっている。

 


 

 蓼科へ入った7日には、火星が「みずがめ座」で海王星のそばを通過して行った。2017年元旦に起きた接近よりは離れていたが望遠鏡の同視野に収まった。蓼科では西側の低空まで視界があり。接近してゆく火星の姿が一時間おきの画像で記録できた。視直径δ=8.8”の火星は露出オーバでふくれていて、適正露出で撮した画像はタイトルの白枠の中の大きさである。最接近は23:45 JST(天文年鑑2018)で、火星は沈む時刻になっていて、撮影は不可能であった。一時間前の22:30 JSTの画像は既に低空になってぼけている。

 


十二月13日記

火星課長 村上昌己


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