編 集 後 記
四月もなかばになって、天気は周期的にかわるものの晴天傾向が続いて、日差しも強くなり、サクラに続いてサツキ・ツツジが咲いて、街には色とりどりの花が楽しめる季節になった。
下旬にはフジの花も満開となり、アイリス系のいろいろな花も目にとまる。五月になって六日に「立夏」を過ぎて、本格的に汗ばむ季節の始まりとなった。天気は不安定になって梅雨を待つばかりとなっている。
火星は足早に順行を続けて、四月には「おうし座」を横切っていった。視赤緯の高くなったこともあり、日没後の西空に残っていたが、光度は1.5等ほどであまり目立たなくなってしまった。今月も新月を挟んで蓼科へ向かって、おうしの角の間の火星を撮影できた。まだ薄明の残る空で、暗くなる頃には木立の中に沈んでいった。
五月10日記
火星課長 村上昌己