編 集 後 記


12月に入っても天気の変化は周期的で、冬らしくない天候が続いている。シベリアに低気圧のあることも多く、春のような気圧配置に思える。関東南部では、天候の変化で寒暖の差が大きく、7日には横浜市山手の気象台では、みぞれが降って初雪の観測となったが、18日には湘南の当地では20℃を超える暖かさになっている。11月下旬の東京での1950年と並ぶ連日降水記録など、今年も極端に気象が振れる状況が現れて、気象災害が頻発した。22日には「冬至」をむかえて、令和元年も終わろうとしている。来年は平穏な年であることを祈念している。

 

11月中旬には、三回目の資料整理の為に福井を訪れた。16日の朝には、中島先生と福井駅で待ち合わせて、「えちぜん鉄道」で、三国へと向かい、三国駅で西田氏と合流してお宅へ向かった。後に連絡があり、吉澤氏も参加された。夕方まで作業を続けて、三国湊の見える高台のイタリアンレストランで夕食をご馳走になった。折から解禁されていた「セイコガニ入りのパスタ」が美味しかった。三国のお宅の先生の部屋もだいぶ片付いていたが、今回でも運び出しは終わらず、来年暖かくなってからもう一度うかがう予定にしている。

 


 

翌朝は濃い霧が出ていたが、西田氏のお宅につく頃にはすっかり晴れとなっていて、庭のヒオウギがヌバタマを付けているのが眺められた。前回に運び込んだ『火星通信』バックナンバーの整理は終わっていたが、今回も別なものが出てきて、前途多難である。今回運び出したもののうち、段ボール四箱分の未整理の報告は横浜の自宅に送ってもらって、ファイリングを進めている。南先生や、中島先生の『火星通信』発行前のスケッチが出てくるなど、新しい発見かあったが、整理はまだ終わっていない。

 

「天界」11月号での火星課運営に協力の呼び掛けに、今のところ残念ながら反響はなく、今後の運営は心許なくなってきている。来年は前接近同様に和文のレポートと、ギャラリーは続けるつもりでいるが、タイムリーには更新作業が出来なくなるかも知れない。

 

火星は、12月には「てんびん座」に入って、太陽との離角も大きくなってきたが、視直径は4秒角をやっと越えたところで、継続的な観測報告は、まだ入ってこない。ギャラリーの始まりは、来年になりそうである。

時々アクセスをしてみるが、MARCIのレポートもまだ再開されていない。

十二月20日記

 

火星課長 村上昌己 


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