編 集 後 記


九月は中旬過ぎまではぐずついた天気が続いていたが、月末近くなって少し天気が回復して晴れ間が出るようになった。降雨と日差しで植物は元気を取り戻して、隣家の金木犀がよい香りを漂わせていた。十月になっては、動きの遅い迷走台風で、このところまた天気が不安定で、寒暖の差も大きく体に堪える。早く爽やかな秋晴れの日が続くように願っている。遅れていた彼岸花も咲いて、柿の実も色づいてきた。

 


 

火星は、「うお座」で逆行して、6日に最接近となった。日没後には東の空に明るく見えるようになっていて、これからは観測時間が早くなって行く。視直径が20秒角以上なのは10月いっぱいは続くが、次にここまで大きくなったときには観測できるか判らないように思う。最接近日には雲の多いものの晴れ間もあり、記念の観測と撮影をすることが出来た。

 


 

今回も観測レポートの発行は予定より遅れてしまったことを反省している。

十月12日記

火星課長 村上昌己 


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