編 集 後 記


 寒中も過ぎて、二月に入って「立春」になり、陽の光の強さが増しているのが感じられて、少し寒さも緩んできている。一月中旬には散歩道のロウバイが満開になり、早咲きの梅花は開き始めていて、我が家のベランダ菜園のフキノトウもこのところだいぶ膨らんできた。まだまだ余寒の日はあるが、春はそこまで来ているのが感じられる。

 


 

遠ざかりつつある火星は、現在「おひつじ座」の中部にあって、早くなった日没後の空で天頂に近いところにあり、だいぶ暗くなって目立たなくなってきたが、プレアデス星団に近づきつつある。最接近は三月はじめの事であり、接近の様子は暦表の末尾に取り上げてある。最近撮影した画像をご覧くいただく、だいぶ春めいてきて、少し霞んでいる空であった。

 


 

二月10日記

火星課長 村上昌己 


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