編 集 後 記


四月になって、気温は平年に戻って、記録的に暖かかった先月に比べ肌寒い日も多く、衣更えはまだのようである。当地でもソメイヨシノの開花は早く29日には満開となって、和泉川の土手を彩った。最近ではサツキやテッセン、フジまでも咲き始めていて、また一つ節季が進んだように感じる。

 


 

火星は「おうし座」を順行して、四月末には「ふたご座」へはいる。そのころには赤緯は最大となり、夕空にまだ沈み残っているだろう。四月27日には散開星団M35の北を通過してゆく。

現在、火星は「おうし座」の角の間を進んで、ベテルギウスとカペラの間に進んでいる。暗くなる頃にはだいぶ西空に傾いてしまうようになり、自宅の望遠鏡では早々に屋根にかかる様になってしまった。

 


現在、蓼科で合宿中の友人が昨夕の火星の様子を撮影して送ってくれた。この冷え込みで、山では寒気が厳しく、昨夜の最低気温は氷点下8.3℃だったという。

四月10日記

火星課長 村上昌己 


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