編 集 後 記
関東の梅雨明けは、今年は早く七月16日であった。その後は夏空が拡がって、連日の青空と猛暑が続いている。昨年はネオワイズ彗星を見たくて蓼科へ入ったが、八月はじめまで梅雨空が続いて残念な思いをしたことを思い出す。今年はコロナウイルスの蔓延が収まらず、昨年よりひどい状況で、夏の蓼科行きは中止とせざるを得ない事になってしまった。八月7日が「立秋」でそろそろ暑さも収まってほしいと思っている。
ご近所で見かける花も、夏の花が盛りとなり白い芙蓉の花やアサガオを取り上げてみた。散歩道の和泉川の土手では、タカサゴユリが群落をなして大きな花を咲かせている。
七月13日の火星・金星の夕空での接近は、当地では梅雨明け前で見ることが出来なかった。依頼してあったケアンズの工藤氏から、15日撮影の画像が提供されたのでご覧いただく。南半球での裏返しになった「しし座」の星の並びが面白い。
火星は十月の「合」を目指して、太陽との離角を小さくして、八月はじめには22°にまで近づいている。もう日没後の空に見つけるのは難しくなってしまった。
明け方の空に戻るのは、来年初めのことで、四月の始めには、「やぎ座」で、金星・土星と並んでいる姿が見られる。
1 Apr. 2022で、離角は52°、視直径(δ)は5.2”、季節(λ)は200°Lsを過ぎたところである。
八月10日記
火星課長 村上昌己