Forthcoming 2022/23 Mars (6)
火星の気象観測のための暦表 そのV
2022年 7月・8月用
村上 昌己
CMO #516 (
Forthcoming 2022/23 Mars (5)につづいて、2022/23年の火星観測の為の物理暦表を掲載する。今回は1 July 2022から31 August 2022までの二ヶ月間である。データは00:00 GMT
(TDTではない) の値を採用する。
記号ω、φはそれぞれ中央子午線の経度と中央緯度を意味する。更に、我々はλ、δ、ιという記号を使うが、それぞれLsで測った季節(λ)、視直径(δ)、位相角(ι) を示す。
位相角は、地球-火星-太陽のなす角度で、火星面上の地方時をもとるめる時に有用であり、火星面の午前・午後を見分ける目安にもなる。輝面比のような位相を表す数値ではない。報告の時には、これらの値を補間計算で示していただきたい。
他にΠという欄があるが、これは火星の北極点から東向きに測ったときの火星の自転軸の傾き(北極方向角)を示す。これはp←(赤道儀を止めたときの火星の動く方向)によって極の方向を探し出すのに有用である。
全データはNASAがオンラインで提供するThe JPL HORIZONSに依った。
https://ssd.jpl.nasa.gov/horizons/app.html#/
(00h GMT)
DATE
ω φ λ
δ ι
Π
01 July
2022 231.06° 20.40°S 257.19°Ls
7.22" 44.2° -36.5°
DATE
ω φ
λ
δ ι
Π
01
August 2022 288.19° 13.58°S 276.73°Ls 8.27" 46.0° -38.2°
25
August 2022 056.14 07.86°S 291.54 9.38 45.8 -36.3
26
August 2022 046.53 07.63°S 292.15 9.42 45.8 -36.2
27
August 2022 036.92 07.40°S 292.76 9.47 45.7 -36.0
28
August 2022 027.31 07.18°S 293.37 9.52 45.7 -35.9
29
August 2022 017.70 06.95°S 293.97 9.57 45.6 -35.8
30
August 2022 008.10 06.73°S 294.58 9.63 45.5 -35.7
31
August 2022 358.51 06.50°S 295.18 9.70 45.5 -35.5
01
Sept. 2022 348.91 06.28°S 295.79 9.76 45.4 -35.4