編 集 後 記


十二月に入って暖かかった十一月から平年並みとなり、関東南部でも最低気温は一桁になる日が出ている。冷たい木枯らしも吹いて暖かい当地でも黄葉したイチョウが散って黄色い絨毯となっている。紅葉はドウダンツツジである。ご近所の柑橘類も色づきサザンカも咲いて初冬の趣になってきている。今年の我が家の珍客フウセンカズラも、まだ花が咲いて、実の入った風船をふくらませている。 

 


 

今日の雨で、蓼科からは雪の便りの監視カメラ画像が入信している。明日からは寒気が南下して寒さが厳しくなるという。今年も残すところ僅かになってしまった。

 

 

火星は十二月初めには、日没後の北東の空に、左右にカペラとアルデバランを従えて明るく光っている。最接近日の1日には撮影できなかったが、3日に撮影した最大視直径の火星をご覧いただく。

最接近の後には、エドムの発光現象が続いて、しばらくの連続観測となった。ベストデイの5日には関東では雨となって観測できなかったが、6日・7日には、五分インターバルで一分間露出の動画を数多く記録できた。シーイングは冬型に悪くモニター上では、エドムの位置は判るが、明るくなったのは確認できなかった。撮影した動画のチェックはまだすんでいない。

十二月13日記

火星課長 村上昌己 


日本語版ファサードに戻る / 『火星通信』シリーズ3 の頁に戻る