編 集 後 記


関東の梅雨入りは六月8日で、しばらくは南岸沿いの前線の影響で雨が降り曇天傾向が続いていた。下旬にも雲が多くスッキリしない天気が続いていたが、七月にはいると前線は北上して関東は前線の南の高気圧の圏内に入って、梅雨明けを思わせる青空と連日の酷暑が続いている。前線のかかる九州北部から北陸の日本海側では雨量が多く、災害も発生している。今後の被害の少ないことを祈念している。

 


近所で見かける花たちも、アジサイが勢いを失い、夏の花に様変わりしている。ユリの花、クチナシ、ノウゼンカズラ、ムクゲなどが散歩道を彩っている。

 

七月始めから10日頃の火星とレグルスとの接近を待っていた。関東ではこのところ日中には青空が拡がっていたが、金星すら夕空に見ることが出来ずに手をこまねいていた。昨夜になって夕方に晴れ間が拡がり、金星を目印に火星・レグルスの接近を撮影することが出来た。薄明が収まってくる頃には高度も低くなって、双眼鏡でも火星はレグルスより暗く見えて、観測期の終了を示していた。

 


 

先月も取り上げたが、次回の接近は2025年一月で、最接近は一月12日、最大視直径はδ=14.57”に達する。

七月12日記

火星課長 村上昌己 


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