編 集 後 記
暖かい一月の暖冬傾向で油断をしていたが、寒明けの二月に入って気温は平年並みになることも多く、寒暖の差の大きな日々が続いていた。梅の開花は全国的にだいぶ早かったが、ソメイヨシノの開花予想は平年並みのようである。弥生三月になっても寒気の南下で寒さの戻ることもあり、余寒の候がまだ続いている。御近所では次々と春の花がひらきはじめて、眼を和ませてくれている。
火星は「やぎ座」を順行中で、まだわが国からは朝の南東の空低く、我が家からは隣家の屋根に邪魔をされて上がってくる前に明るくなってしまう。友人が見晴らしの良いところで撮した、二月末の金星との接近の画像をご覧いただく。
アフリカ南部のナミビアのフォスター氏や、緯度の低いフリッピンの阿久津氏から画像が入り始めたので、ギャラリーを三月始めにオープンした。火星の視直径はまだ4秒角台で、詳細は掴めないが、主な暗色模様は捉えられている。季節は三月初めでλ=310°Lsになっていて、北半球起源の黄雲の季節となっている。
三月12日記
火星課長 村上昌己