編 集 後 記
五月は天気は周期的に変わって、雨になることも多かった。下旬になると南岸沿いに前線が出来るようになり雲の多い、はしり梅雨のような天気となって晴れ間が少なくなってしまった。沖縄・奄美は下旬に梅雨入りとなったが、本州の梅雨入りは少し遅れて六月に入ってから九州南部・四国南部が梅雨入りとなった。しかし、その他の本州の各地の梅雨入りの発表はまだされていない。この数日は当地では梅雨入り前に久しぶりに青空が拡がり暑くなっている、東京では今日は真夏日を記録したという。
我が家では久しぶりにアマリリスの花が何年ぶりかで開いた。蜜柑にも花が沢山付いた。今年はなり年のようである。紫陽花の花が咲き、梅の実も色が付いてきて、雨の季節の近いことを教えてくれる。今年は実生のゴーヤーの発芽に成功して苗が育ってくれた。どんな実を付けてくれるかを楽しみにして、毎日の水やりを欠かさないようにしている。
先日の五月5日の白昼の火星食は、天文部の後輩が江戸川区の自宅で撮影に成功した。撮影した動画から切り出した画像をご紹介する。タカハシの12cmトリプレットED屈折での撮影である。火星の視直径は四秒角台、ちょうどシュルチス・マイヨルの見えている火星面経度であったが、拡大率の低い画像では、描写するのは難しかった。
私も六月に入っての晴れた朝に火星を広角画像で撮影してみたが、隣家の屋根から上がってくる頃には既に薄明が始まっていて、夏至に近いこの季節ではバックが明るくなって良い撮影が出来なかった。赤緯が上がると隣家の屋根から外れてくるので、次回は撮影画像をご覧いただくことが出来ると思う。
六月12日記
火星課長 村上昌己